第63死 ドンマイ
意気揚々と歩を進めた丘梨栄枯パーティーは、ぼこぼこチューブ(MMO)に積もりデカデカと表示された死鳥舎様の意見を目にし高過ぎたテンションはしぼみ、やがて行進を止めた。
じゅーじゅーとは言わない。カラフルな8の瞳、+その他大勢が集まるのは。
焼けるプレート上の────
ぼこ:物忘れのひどいパーティー
ぼこ:心機人類は3ぽ歩けばだいたいのこと忘れるからな
ぼこ:AIに頼りすぎた奴等の末路
ぼこ:栄枯おばぁちゃん
ぼこ:↑チンキス
ぼこ:ま、おまえらも忘れてんだけどな
ぼこ:にしてもチート
ぼこ:元祖チート使いといえばこいつだからな
ぼこ:死のダンジョンの寵愛(低温)
ぼこ:まーたホットプレートの寵愛がはじまった
ぼこ:識別のホットプレート
ぼこ:元祖チートモブ
識・ホトプスにより低温であたためられていったカードのカード効果が表面に書き込まれていき、AI栄枯が読み取り分かりやすくまとめていった。
「ええ、識別完了把握しました……少々気持ちが前のめりになっていたようです、ホットプレートがありました」
「すみません忘れてました……」
「ドンマイホトプレ!」
《ドンマイ? ホップ!》
「ふふ、ええ、しっかりしてください、ドンマイ」
「ど、どんま……ハイ!」
青年は栄枯にもらった予期せぬドンマイに思わず目を見開いて驚いてしまった。チカラ強い返事をかえし彼女は彼に微笑みかえし。
そのクールで美しい……少し愛嬌のあるものに自然とにやけてしまった。
一同は再度、AI栄枯にまとめられ識別されたカード効果を確認していき────
《おもしろい効果がいっぱい! でもマークトゥー……つかいたかったよエイコ!》
「ええ、ふふ、それは私もそうですがある程度効果はホットプレートで炙り出せたようなので戦闘中の適したカードを適したタイミングで使えばある程度の威力は発揮できると思いますね、ええ、ひじょうに」
「あぁですからどの道一度は文字と実際の差異を確認するために試し使うことになるでしょう金ポデさん、ふふ、長ったらしくなりましたごめんなさい」
《わかったよ栄枯! うーうん! 栄枯がいろいろジュコーしてるの伝わるよ》
「ふふ、それは……ありがとうございます」
「栄枯さん……俺もいつも頼りにしています!」
「ひゅー、栄枯俺という古参ナイトも忘れんなよぉ」
「ふふ。ええ」
頼りになるリーダー丘梨栄枯を中心にある程度の作戦会議方針会議は終わった。クールに熟考していた栄枯の頭も仲間たちの微笑む表情をみてクールダウン。アップデートされた死のダンジョンのカード効果も分かり冷めたホットプレートを青年は背に背負い、また追いかけていくその頼りがいのある彼女の黒と黄色の背を。
ぼこ:感動した!
ぼこ:↑感涙な
ぼこ:おまえら古参アピールをやめろ
ぼこ:やっぱあいつ消すか?
ぼこ:古参ナイト
ぼこ:もはやおまえらがそこにいるだけだな
ぼこ:栄枯のドンマイうおおお
ぼこ:↑ドンマイなんかではしゃぐな
ぼこ:クール美少女お姉さんのドンマイほど地球を揺るがすものはないよ
ぼこ:俺にもドンマイたのむ栄枯
ぼこ:《ドンマイ?》
ぼこ:↑ドイツ人だからね!
ぼこ:《ジュコー》てなんやねん
ぼこ:たぶん主人公
ぼこ:栄枯がオタク並みの早口になってる
ぼこ:元々そういう女やからな
ぼこ:ええ、ひじょうに、ええ、ひじょうに、ふふ、ええ、べらぼぅに
ぼこ:↑チンキス
ぼこ:完全全幅信頼オンナ、栄枯
ぼこ:(31)だからね
ぼこ:独裁者栄枯
ぼこ:クール長身お姉さんな独裁者がいるぐらいが日本人にはちょうど良い!
ぼこ:吐い信者丘梨栄枯否定派などいない
ぼこ:何回会議しとん
ぼこ:死のダンジョンだからよ
ぼこ:てかさっさと進め
ぼこ:丘梨、次へすすんだってよ