第59死 ガチャ、はずれ!
栄枯以外の各々はカードを使いドーピングし戦力を補強した探索者パーティーは────
「いきます、ふふ、斉射!」
砂のステージは今までの硬いステージとは勝手がちがう、運動神経の良いドイツ人にフォームを習った日本人たちは教わったサイドスロー気味で。
【金平糖手榴弾×4】コントロールが定まり下へと投げ捨てられ矢のように突き刺さる、カラフルな爆撃は。
先行したサンドランナーの大群をチカラで捻じ伏せ死のダンジョンの光へと葬り去った。
「さぁ、各々いつも通りに適当に援護!」
「ハイ!」
《栄枯をエンゴぉー!》
「ひょー、やるってのかい!」
リーダーの指示の下に各々はそれぞれに思考し砂の丘陵を、トビ、滑り降りていく。
ぼこ:また金平糖なげてる
ぼこ:無限にあるSR金平糖手榴弾
ぼこ:結局これがつよい
ぼこ:まぁ実際これが強いから困るんだよな
ぼこ:カードコンボなんてなかった
ぼこ:死のダンジョンはカードのバランス調整放棄しがち
ぼこ:カードのバランス調整するダンジョンってフツウにきもいからな
ぼこ:たしかに!
ぼこ:《栄枯をエンゴぉー!》
ぼこ:↑シュトーレン
ぼこ:丘梨チート栄枯ドーピングパーティー出撃
ぼこ:ん?
ななめ砂地を滑る丘梨栄枯、生き残りのサンドランナーは先行した長身にブラックな包丁で鮮やかに踊るように斬られ。すれ違いざまのイチゲキ死。
飛び降りた金髪の急襲。砂漠の鹿の首はへし折られ、MMOとウェポンバイブレーション機能、さらにドーピングで強くなったドイツ人は黒い旋風と砂塵を巻き起こしながら何不自由なく金の後ろ毛を揺らし栄枯とともに暴れ回る。
サンドマンにはやはりこの男が対応、ドーピングパワーアップしたホットプレートは相変わらず低温だが以前とは一味ちがう。自・ホトプスと【R】ジャストガードのコンボは安価かつ鉄板。安定の働きでパーティーを泥団子の遠距離攻撃から守る、頼れる盾役だ。
「ひょーー、俺という盾持ちナイトもわすれちったら悲しいぜぇ」
鉄色ヘルムの赤い横線フェイスバイザーを下ろし剥き出し肌色の顔はんぶん。髭のきちんと剃られた顎はニッと白い歯を見せワラい、馬鹿正直に向かって来た鹿にはナイトの伝家の宝刀。
「シールドバシューゥ!」
だが、敵の力量を測り間違えてしまった。アタマから猛突する砂の角ドリルが構えてスルドく押し出し放った鉄の盾のイチゲキを下から上に突き上げはじき。
激突し尻餅をついていたのはナイト、鉄色のナイト。死のダンジョンのサンドランナーは待ってくれない再度その強靭な二角は回転を開始し、迫る。
「ひぃー、ジョーダンをおおおお、ッ喰らえ!」
飛び掛かった鹿、圧し勝ったナイトを自慢のツノで串刺しにする未来のはずが──カラフル爆破。クールタイムは間に合っている、【SR】金平糖手榴弾を隙のありすぎる土手っ腹にぶち込み光の粒へと還った。
「ひょー勝利を確信し飛んだのは敗因だったな、さいきんのナイトはシールドだけじゃァないおやつのじかんよぉーーひょーーーー!!」
砂地に落ちた鋼の剣+23を慌てて拾い、思わぬサンドランナーとの激戦を繰り広げてしまい出遅れてしまった分を取り返すため先行した栄枯たちの援護に向かったナイト。
ナイトが予定より遅い、心配したホップ青年はホットプレートを片手に背負い砂地を走り彼を迎えに来ていた。
「はぁはぁふぅーー、よぉホトプレ! 俺は大丈夫だありがとよ!」
「あ、あぁ無事でよかったです。先行した栄枯さんがMMOでキレてます……急ぎましょう!」
「うわ、ひょーー……ほんとだ、ホトプレ、栄枯のもとへ急ぐぞ!」
「えっと、ハイ!」
冷静さを取り戻したナイトはサンドランナーの残党を盾役のホップとともに強力し打ち倒していき鋼の剣+23の斬れ味を存分に発揮、本来のナイトの攻守ともに優れた実力を発揮することが出来た。
MMOでキレている栄枯に現状を報告しつつ合流し、敵のモンスターハウ巣へと4人で再度アタックを仕掛け直す作戦を練り上げていく。
ぼこ:こいつ、いる?
ぼこ:いらん
ぼこ:いらん!
ぼこ:絶対いらん
ぼこ:きえなさい
ぼこ:要らない
ぼこ:おまえらの分身が丘梨栄枯パーティーに入ったようです
ぼこ:しんぷるに最悪
ぼこ:鹿相手に負けかけるナイト
ぼこ:勝ったからセーフ
ぼこ:ナイトが金平糖投げんな
ぼこ:ナイトの助けに向かうホップ青年
ぼこ:やさしい
ぼこ:なんかちがうんだよなぁこいつ
ぼこ:ホトプレ青年のホトプレを盾にするナイト
ぼこ:恥知らずナイト
ぼこ:モブ騎士
ぼこ:ザ・モブ
ぼこ:いちばんいらんタイプの軽薄雄モブ
ぼこ:栄枯キレたもよう
ぼこ:とんでもねぇやつが入っちまった……
ぼこ:このナイトを追放する方法
ぼこ:ダメだこのモブ騎士、栄枯たちのたたかいについてこれない
ぼこ:おまえらに厳しいおまえら
ぼこ:今までの奴等の中で一番おまえらという現実
ぼこ:和を乱すヤツきたな!
ぼこ:なぜホトプレがいるのに盾を持ってくるのか
ぼこ:まぁ死鳥舎代表としてがんばれ
ぼこ:ガチャ、はずれ!