第57死 シュトレンチズケキ!
熱砂と丘陵の大部屋の激闘を制したパーティーは一度、スタート地点であり水源があるため仮の拠点にしていたクールオアシスへと戻った。
本来であればこのまま突き進む予定であったが第3死雪な降らないな街の敵モンスターは第2死同様に油断できる強さではなかったため。
栄枯の判断でここは焦らずにまた1日の休息を設けることにした。食糧には困っていないためここで1日足踏みし費やしてもパーティー的には損はない事であり。
突貫作業でつくったMMOをみんなでブラッシュアップ、そしてスパホと向き合い足りない頭をはたらかせ懸命にUIを改善していく眼精疲労が酷いであろう青年を労うためでもあった。
夕食は焼肉パーティーⅡ、丘梨栄枯特製秘伝の焼肉のタレが美味い! でガッツリ済ませて、食後はSRシャワーカードで生成した例の地獄シャワーでパーティーのこれまでの染み付いた汗と焼肉の匂いを流した。
久々にさっぱりした丘梨栄枯パーティーは。特に何事もなくそのまま、
青年は眠りにつき。金髪美少女も、吐い信者も────。
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死のダンジョン四日目。リフレッシュした探索者パーティーの朝は……べつに早くない。
昼までぐーぐーと。
普通な布団と普通な毛布をかぶり仲良くすやすや。
そんな仲の良すぎる男女パーティーの様子を予約吐い信で稼働したAIカメラがお届けしている、死鳥舎様方へと。
ぼこ:丘梨ニート
ぼこ:丘梨、ニートするってよ
ぼこ:寝る子は育つ(ダンジョンスタイル)
ぼこ:これ以上このふたなりクールのっぽ(31)を育てるな
ぼこ:丘梨一家の日常
ぼこ:死のダンジョン?
ぼこ:死のダンジョンはしっかり睡眠取らないときついからな
丘梨が目覚めたのは11時43分。そのギリギリセーフな起床で死鳥舎へとぼさぼさの丘梨栄枯スマイルで微笑んだ。
「はじまっておりましたね、べらぼぅふぁああ……ひちゅづいておりましゅぅ丘梨栄枯の……死のダンジョン、4日目…………はい、ええ、ひじょうに」
ぼこ:寝起きの栄枯
ぼこ:はじまりウーマン
ぼこ:栄枯のあくび!
ぼこ:↑うおおおお
ぼこ:↑あくびなんかではしゃぐな
ぼこ:クール系長身お姉さんのあくびは米がすすむからな
ぼこ:ぐだぐだ栄枯もよき
ぼこ:↑ずっとそうだが?
ぼこ:↑はいチンキス
ぼこ:ホトプレしんでる?
ぼこ:ホトプレをよちよちしてホトプレを起こすのが栄枯ママのおしごと
その後、金ポデとホトプレも起き朝昼を兼ねた昼食を取ることになった。
AI栄枯:朝は昼。シュトーレンVS唐揚げ チーズプレート上の攻防!
材料
・シュトーレン
・鶏肉
・チーズ
・クリームチーズ
・さつまいも
・キャベツ
・オリーブオイル
・卵
・生クリーム
・レモン
・片栗粉
・砂糖
・この前の栄枯アレンジ焼き肉のタレ(ニラ、生姜、コチュジャン、焼き肉のタレ、漬物汁)
①適切なサイズに切り分けた栄枯アレンジ焼き肉のタレをもみなじませた鶏肉に片栗粉をまぶし、オリーブオイルをしいたホットプレートの上で両面を焼いていきます。焼けたら一度木皿に取り出して避難させましょう、ええ、他にも焼きたいものがありますので、ひじょうに。
②シュトーレンを粗悪なベッドのめん棒で伸ばし手で頑張って三角形の器のように形成。
フライパンにクリームチーズ、砂糖、卵、生クリーム、レモン汁、を加えて混ぜ合わせます。なめらかになるまでべらぼぅにがんばります。
混ぜ合わせたクリームチーズをホットプレート上に置いた三角器のシュトーレンに注ぎます。プレートの端でじっくり焼きます。
③オリーブオイルを敷いたホットプレート上に手でちぎった程よい大きさのキャベツと薄切りにしたさつまいもを投入し炒めていきます。
さぁ、すべてがととのいましたね!
唐揚げを並べクソデカチーズを切り分けて投入です。
……。
とけました! 完成しました! 焼けました!
AIカメラがとらえたその全貌。
西軍
・唐揚げ
・キャベツ
・さつまいも
・チーズ
東軍
・シュトーレン
・シュトーレンチーズケーキ
やはり唐揚げ、勝者は唐揚げ。だがそれだけではない西軍大将の大量の唐揚げをチーズの川にくぐらせればやはり、無敵。栄枯アレンジ焼き肉の万能タレで下味もつきまくってるので安心だ。キャベツもあるよ。さつまいもは……。
唐揚げは強敵、だがこちら側もやられっぱなしではない。
やはりシュトーレン、朝はシュトーレン昼もシュトーレンだと! 歴史は変わる。本場のドイツ人が適当に切り分けてそれを焼いた、無限の援軍シュトーレン、だがチーズの川を渡るのは? 三角のシュトーレン生地に流し込まれたクリームチーズは焼けている冒険者シュトーレンチーズケーキは焼けている。迎え撃つスイーツな東軍のあまーい罠。
東軍と西軍。中央のチーズの川を挟んで両軍は低温ホットプレートの上で今まさに熱い戦いを繰り広げる。
「鶏肉チーズつけてめっちゃ美味いですおかなしさん! あーもうこれ老若男女ですよ」
《んーー、シュトレンチズケキ! さいこう栄枯! 酸味もほどよいねッ!》
「ふふ、ありがとうございます、ええ、今回はこのように東軍と西軍というカタチでホットプレートの中の戦争といったところでしょうか? 甘味と旨味の、ふふ」
「シュトーレンにもこれチーズ合いますよねぇ、あ……これどっちにも合うように?」
《そうだねホップ!》
「ええ、ふふお気付きになられましたか、シュトーレンとクリームチーズの相性は金ポデさんに教わったように最高。普通のチーズも絶対に合うのは当然です、今回は王道にいかせてもらっただけですのでそこまで驚かないでください、ふふ、あ、ちなみにこのさつまいももチーズに合いますよ」
「ほんとですね甘じょっぱい! いや、これめっちゃ甘いっすね!? あ、これでもスイーツ?」
《サツマスイーツ!》
「ええ、少し計算ちがいだったようですすみません死のダンジョンのさつまいものサツマチカラが高すぎたようで、滅茶苦茶甘くこれはもう……東軍の勝利でしょうかね? ふふ」
まだ寝ぼけがすこし、ホットプレートを囲み朝昼飯を食べる。チーズをくぐらせながらの食事はテンションが自然と上がり、裏切り者の薩摩ものにあまじょっぱい笑いも生まれ、3人は死のダンジョン攻略に向け腹と英気を満たしていくのであった。
《ホップホップ!! シュトレンチズケキにさらにチズつけると美味いよ!》
「うお、ほんとだ!? めちゃうま!!」
「ええ、ひじょうに狙い通りです、ふふ」
ぼこ:こいつらを夢から覚ます方法
ぼこ:ホットプレート全面おんな
ぼこ:↑そんなおんなは存在しない
ぼこ:当たり前にある様々な食材
ぼこ:ついに電子ですらなくなる
ぼこ:ふつうに鶏肉を食うな
ぼこ:もはやただのホットプレート料理
ぼこ:シュトレンチズケキ!
ぼこ:さすがドイツ人シュトーレンじゃなくてシュトレンチズケキ!
ぼこ:チズケキは絶対まちがっとるやろ
ぼこ:西軍東軍とかやり出すぐらいには死のダンジョンさんなめられてんな
ぼこ:アレンジしてるときの栄枯はたのしそうだなぁ
ぼこ:さつまいもが裏切ったとかそんなんいらんねん
ぼこ:さすが栄枯エンタテんメトを熟知している
ぼこ:栄枯のホットプレートはキャンバスやからな
ぼこ:栄枯がたのしければそれでいいよ
ぼこ:ホップまた別人に入れ替わってる
ぼこ:この3人ほんと仲良いな
ぼこ:よちよちしてるしな
ぼこ:死のダンジョンはよちよちしないときついからな
ぼこ:まぁ実際よちよちして生き残ってるわけだが
ぼこ:パーティーのよちよちも食欲も解決します、吐い信者丘梨栄枯です!