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第56死 追放

 魔法瓶に入れたオアシスで汲んだ冷たくありがたい水を各々は回し飲み、熱砂のたたかいでの一息をついた。


 熱砂と丘陵に散らばったドロップ品のカードを既に手分けしてしっかりと回収しており。先程のバトルで失ったカードはカードパックを剥き栄枯の指示の下に適切にパーティーメンバーにわけあたえられていった。


 まだ粗いMMOだが、十分にその効力を発揮した、だがそれに頼りすぎるのも良くない。あくまでも補助機能である人間の感覚の延長上にあるものだと冷静なリーダー栄枯は考え捉えていた。


 そしてバトル後すぐさま青年に反省点を共有遠慮なくダメ出しをし、青年もそれを受け止め次回のバトルへとその反省は活かされることになるだろう。


 ここは死のダンジョン、持てる全力をもってして挑まなければならないパーティー仲間であろうと栄枯はズケズケと己の考えをぶつけていった。




 カードそれに武器とスキル、死のダンジョンの戦いでこの3つの要素は重要となる。武器とスキルは栄枯ならばブラック包丁と絶対的なチカラを持つチンキス、ホップ青年はホットプレートと便利なホトプス各種。


 そして荒ぶる黒い警棒を振るいこれまで活躍してきた金髪の美少女は────




《バウムス!!》


 スキルを発動、そこそこおおきな石の円板は宙に現れ──


 ぽすっ、と砂地に落ちた。


 ただただ落ちた。


《……これがわたすのスキル!!》


 自身満々のエメラルドの瞳、ドヤ顔に、杖のようにAIカメラに扱い向けたブラック警棒。やがて、陽気に微笑みつつ肩をガクッと落とすそんな異国の金髪美少────。




ぼこ:追放


ぼこ:↑シュトーレン!


ぼこ:解雇


ぼこ:↑バウムス!


ぼこ:役立たずな助っ人ドイツ人


ぼこ:↑ダンケシェーン!


ぼこ:さすがに笑った


ぼこ:よかったスキル白繭じゃなかったんだね


ぼこ:バウムス!!


ぼこ:↑ぽすっ(砂地におちる音)


ぼこ:これは追放ですね


ぼこ:金髪ポニーテールショートデニム美少女を追放するなんてとんでもない


ぼこ:誰だァこの雑魚よんだの


ぼこ:ホトプレと栄枯のチート加減が目立つ


ぼこ:逆に考えろホトプレと栄枯夫妻がおかしい


ぼこ:レベル上げりゃまだなんとかなるやろ


ぼこ:まだこっから逆転のスキル覚えるから……


ぼこ:もう遅い!


ぼこ:いや今いくつやねんこいつら


AI栄枯:丘梨栄枯パーティーの現在のレベルは────




▽丘梨栄枯 レベル78

スキル

【チンキス】

【不明】

【幻闘(二代目)】


▽金ポデ レベル61

スキル

【バウムス】


▽ホップ青年 レベル59

スキル

【地・ホトプス】

【自・ホトプス】

【識・ホトプス】

【吸・ホトプス】

【出・ホトプス】

【味・ヤキプス】




ぼこ:なんやこれ……


ぼこ:こいつらいつの間にこんな育ってん


ぼこ:ホップ青年じゃねぇよチート野郎


ぼこ:ホトプレおかしい


ぼこ:ほんとこいつ死のダンジョンに愛されてんな、なんやの?


ぼこ:このパーティーチートしかいねぇな


ぼこ:↑ダンケシェーン!


ぼこ:味・ヤキプス


ぼこ:死のダンジョンはたまにふざけるからな


ぼこ:これは金ポデ追放だわ


ぼこ:金ポデなんでや……


ぼこ:覚えるスキルの差おかしいやろ


ぼこ:死のダンジョンさんのホットプレート寵愛が限界突破


ぼこ:死のダンジョンこいつ近所のホームセンターに連れてったら泡吹いて死ぬやろ


ぼこ:すっげぇバランスの悪い育成ゲーム


ぼこ:信じて育てた金ポデが


ぼこ:金ポデはこの先生きのこれそうにない、置いていく


ぼこ:金ポデは生身で強すぎたから多少はね?


ぼこ:不明ってなんだよ


ぼこ:栄枯の方がおかしいんだけどな


ぼこ:幻闘(二代目)


ぼこ:一代目だれだよ


ぼこ:栄枯だけレベル不正しとんな


ぼこ:こいつらこんなレベル上がってる描写なかったろ


ぼこ:↑チンキス!


ぼこ:丘梨クール栄枯ワールドの敵モンスターは手強いからな


ぼこ:俺より余裕で高い


ぼこ:おまえら何様のつもりで栄枯たちぼこってた?


ぼこ:↑すみませんでした……


ぼこ:栄枯、おまえ……おれを置いていくのか……


ぼこ:遠い存在になったなぁ(涙目)


ぼこ:追放は傍観者のおまえら


ぼこ:栄枯ぉおお見捨てないでくれええええ!!!!

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