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第51死 また3人でこうして

「丘梨栄枯のひじょうにうめぇ飯ーーーー、ちぱちぱちパパっと」


「はい第3話シュトーレンアレンジパーティー、ええ、はじまってますよ、ふふ」




ぼこ:これいる?


ぼこ:いらん


ぼこ:いらん


ぼこ:いらん


ぼこ:要らん


ぼこ:仲間が死にかけた後にやることじゃない


ぼこ:絶対このタイミングじゃないだろ


ぼこ:そんなパーティーなどない


ぼこ:まぁ日本の小さくて丸いアレのパーティーもないし


ぼこ:ドイツ式アレパーティー


ぼこ:テンションどした?


ぼこ:明るい栄枯発散タイム


ぼこ:栄枯、ホトプレ死にかけたんやで?


ぼこ:↑栄枯「でも生きてるよね」


ぼこ:てかこれ何を焼いてる?


ぼこ:クソデカシュトーレン


ぼこ:ハイパーシュトーレン


ぼこ:↑かっこいいな


AI栄枯:死のダンジョンの吐い信者丘梨栄枯考案デザート・で・デザート!? シュトーレンアイスクリームチーズピザ


材料

・シュトーレンピザ生地

・電子バニラアイスクリーム×2

・電子クリームチーズ適量

・電子生姜

・電子レモン


①シュトーレンを粗悪なベッドで作った綿棒で伸ばしてピザ生地を作ります。


②ホットプレートの上でピザ生地を焼きます(低温)でじっくり両面、シュトーレンピザ生地は焦げやすいのでひじょうに注意してください、ええ。


③電子バニラアイスクリームの一つをすりおろした電子生姜を加え混ぜ合わせ生姜バニラアイスにします。


④焼けたシュトーレンピザ生地にバニラアイスとクリームチーズのトッピングをし電子レモンを搾り完成です。ちぱちぱちぱ。


ぼこ:またやってんなこいつ


ぼこ:栄枯がたのしければそれでいいよ


ぼこ:シュトーレンアレンジしないとしぬ女


ぼこ:ドイツ人もびっくり


ぼこ:あたたかくみまもる金ポデ


ぼこ:出たなホットプレートの魔術師(31)




 AIカメラはその全貌を撮影していく。


 火を切ったホットプレート上に大きなシュトーレンピザ生地。ナッツやドライフルーツがふんだんに入っているピザ生地がいい感じの色合いで焼けその豊かな香りを放つ。


 どんと乗った白、2つの白は微妙に違っている。バニラアイスと生姜バニラアイス、焼きたて生地の上に溶け出し染み込むエンターテイんメントの塊は甘い予感をただよわせ。


 これまた白、クリームチーズはぽつぽつとピザ生地の上に置かれ相性の良いレモン汁を搾りかける、甘すぎる料理へのアクセント。


「はい、デザート・で・デザート!? シュトーレンアイスクリームチーズピザ」


「完成しました!! ええ、ひじょうに、まぁ!!」


 甘い香りがただようダンジョン空間。胡座を組んだ3人はホットプレートを囲み、ぱちぱちぱち、と拍手喝采でまさにパーティーのような盛り上がりを見せる。



「ではさっそく、アイスの良い感じに溶け出した最高の状態の内に頂きましょう!」


 既にブラック包丁で切れ目を入れていた一切れを栄枯は各々の粗悪な木の皿に配っていき。


 焼き待ち、待ちきれないでいたデザートを頬張っていく。


「これ! あぁ、絶妙! シュトーレンほどよくサク中もちな生地にバニラアイスめっちゃありがたい! まさにこんなの王道美味いに決まってますよおかなしさん! フルーツナッツシュトーレン! バニラァァ」


「★★★★↑!!」


「ふふ、まずは王道まずはシンプル。普通にシュトーレンそう、ええ、フルーツナッツシュトーレン! にバニラァァは合うに決まってますそんなの近所でうるさくはしゃぐ小学生でも想像できますよね、ふふ、ええこの組み合わせは既に周知の最強。金ポデさんもおすすめされておりました」


「次にふふ、金ポデさんに教わったもうひとつの鉄板の組み合わせ。シュトーレン+クリームチーズ+レモンもいっちゃってください、ええ!」


「★★★★★★★↑←↑!!!!」


「うお! これまた最強!? なんだろクリーミーさとフルーツナッツ甘い焼き菓子めっちゃ合います、これも鉄板うわ! これにバニラアイス乗せて食うとめちゃ美味い! うおおおすごいっチーズとアイスと組み合わせがこれムゲ」


「そうです焼きシュトーレン+バニラアイス、+クリームチーズ、ついでに+ジンジャーバニラアイス。ええ、ふふ組み合わせが夢幻! 気分で変えるもよし、好きな組み合わせと配合を見つけて食べれる、この一枚。夢の詰まった一枚に仕上げることができました、ええ、ひじょうに楽しい、熱く冷たく風味豊かで飽きにくいそんなデザートピザになったのではないでしょうか? ふふ」




 激闘の後のデザートは微笑みとわらいごえがいつも以上に絶えない。


 シュトーレンは祝いのクリスマスケーキ、この日ばかりは仲間の無事を祝う。


 みなれたホットプレートの上、溶けてゆくバニラアイス。


 また3人でこうして────。




ぼこ:親戚のパーティー


ぼこ:↑親戚はパーティーしない


ぼこ:こいつら親戚以上やな


ぼこ:そりゃパーティーやからな


ぼこ:ここまで打率10割丘梨栄枯(31)


ぼこ:さすが栄枯美味いもんしか作れない女


ぼこ:へぇ、シュトーレンってピザだったんだ


ぼこ:うまそう


ぼこ:甘ったるいやろ


ぼこ:60点ぐらいはありそう


ぼこ:↑チンキス!


ぼこ:てか丘梨栄枯こうあ


ぼこ:↑シュトーレン!


ぼこ:また当たり前のようにあるアイス、クリームチーズ


ぼこ:電子だからね


ぼこ:ほんと食に関して全く不自由しないダンジョンだな


ぼこ:クソダンジョンだからな


ぼこ:むしろ探索者に配慮した良ダンジョン


ぼこ:まぁたしかに食が厳しすぎたら誰も奥まで挑まんからな。


ぼこ:もはやめんどくさいなこいつら


ぼこ:最終的にホトプレが悪い気がしてきた


ぼこ:何をやってもイエスイエス何を食ってもうまいうまい


ぼこ:いい仲間をもったよ


ぼこ:ほんとこいつら歪み合わないな、なんやの?


ぼこ:栄枯の独裁パーティーはつづく

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