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第50死 ホトプレ死んだってよ

 呑まれる紫の閃光と、次へとつづく青い光。激闘の第2死をクリアしゲートをくぐり第3死へと──。


 死鳥舎への映像が途切れていた15分間、謎のスリープモードは終わり。


 死のダンジョンの吐い信者丘梨栄枯は死鳥舎様にエンターテイんメントをお届けしなければならない。涙で目を腫らした金ポデもパーティーとして栄枯の意志に従うしかなかった。


 ブラックハンカチで脇汗を拭き取る、そんなクールなお姉さんの自然体サービスシーンからはじまった。


 視界にはものすごい勢いで流れ出るぼこ。吐い信者丘梨栄枯の非日常的な日常。


 脇汗を拭きつつAIカメラに気付き目を合わせ、少し微笑むそんなテクニックを駆使しはじまりを告げる。


「さぁはじまっておりますべらぼぅにつづいております丘梨栄枯の死のダンジョン生吐い信」


「第3死 雪な降らないな街、お馬鹿なダンジョンですね、ええ、ひじょうに」


 見上げる天も壁面も砂、なのに燦々と明るい。


 申し訳なさ気な数生えたヤシの木と小さな水場、その前の辺りの砂地にブルーシートを敷き。


 プレート上で焼かれていくシュトーレン。低温でじっくりと、それを囲みパーティーは見守っている。




ぼこ:ホトプレ死んだってよ


ぼこ:ホトプレ死んだってよ


ぼこ:ホトプレ死んだってよ


ぼこ:↑現実見ろ


ぼこ:チッ


ぼこ:ホトプレ生還


ぼこ:ふざけんなよ!


ぼこ:こいつまた不正したんか


ぼこ:確実に殺したのに


ぼこ:なんで生きトン年!


ぼこ:おまえら死人に対してひどいな


ぼこ:↑生きてシュトーレン焼いてんだよなぁ(低温)




 第1ボタンまで留めるみずいろカッターシャツのスタイルもこの様変わりした環境では暑い。第2まで外した青年。パタパタと襟元を扇ぎ。


 期待していた反応ではない、だが予想はしていた反応に苦い顔でぼこぼこチューブを眺めていく。


「え、いや……あんたら……」


 呆れ気味のため息を少し吐いたが、生命の危機に瀕していたそのときの状況を冷静に思い返し。


「そりゃ俺も死んだと思ったよ、シールドもなんか砕ける音して……あこれ不可能だっておもった絶対死ぬって……でもゆっくりな走馬灯の流れに見えた1枚のカードURパーティーシルド……あ、まだある! ってまだ俺みんなのところまで可能なんだって……って感じで……」




ぼこ:ちょっと何言ってるかわかんないすね


ぼこ:日本語でおk


ぼこ:最近の若者は日本語チカラが低下してるな


ぼこ:不可能でいろよ


ぼこ:走馬灯はしってから生き返るな!


ぼこ:走馬灯は時間系のチートだからな


ぼこ:不可能を可能にしたんやろ


ぼこ:↑なら生きてるかぁ


ぼこ:確実に死んでたキャラがひょっこり生き返るな!


ぼこ:URパーティーシルドで栄枯のとこにギリギリで瞬間移動したんやろ


ぼこ:全然納得いかん、怒りすら枠


ぼこ:うるせぇ! 不可能を可能にしたんだよ!


ぼこ:ホトプレ「たのしんでいただけたかな?」


ぼこ:綺麗に死んでればぼこられなかったのに


ぼこ:フルーツ盛り買ってきたのに無駄になった


ぼこ:泣きながら大福餅食ってる


ぼこ:酒がまずいぜ!


ぼこ:せっかく買ったシュトーレンがまずい、まだこんなにあるのに


ぼこ:↑シュトーレン!


ぼこ:オンライン式葬式すな


ぼこ:不可能は可能です、ホトプレマン!

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