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第35死 死鳥舎様と丘梨栄枯

 丘梨栄枯パーティーは、AI評価全員5でモンスターハウ巣を攻略した。


 栄枯が前々から自主的に教えを乞うていた仙人の自由主義な指導の下、ブラック武器とホットプレートの性能を軸に4人は順調にダンジョンを攻略していき、ついに。



 4人が入り込んだのは石造りの祭壇がある部屋。周りはここまでの通路と同じ変哲の無い茶色い岩壁と土床のシンプルなダンジョン構造であり。


 その部屋でその灰色の祭壇は変わったものであった、4人が少し段を登った先の祭壇の上には何か青いものが3枚浮遊しており。


「さんまいのカード?」


「みたい、すね……?」


「……★!」


「クエストカードじゃな」


「クエストカード……これが外の死鳥舎の皆さまが言っていた、そうなのですね。ということは」


「この部屋を見つければ第1死はクリアじゃ。次のステージ、ニシ、へのゲートみたいなものじゃが」


「まぁちょうど若者3人ためしてみぃ」


 そう仙人に促された若者3人は祭壇上の青いカードの1枚1枚へと各々歩み近づき。


 それを手に取ると突如、光を発し一つに集った。


 光の集った先には大きな円い青いゲートが現れており。


 各々が手にした手元に残った札を確認して持ち寄り合わせてみると。




 紫な 電子な 鍛冶屋。




「「紫な電子な鍛冶屋」」「★★!」


 思わず顔を見合わせた栄枯とホトプレ、金ポデたち。


 言葉とそれを意味する絵がカードにはそれぞれ描かれており。


「紫な電子な鍛冶屋、おそらく当たりじゃな運が良いわい。3枚で1枚、1つの意味を成すということじゃ」


「……えっと、鍛冶屋ってことはゲームみたいに武器を鍛えれたり?」


「ホップよ、まぁその通りじゃなパーソナル成長データといってちと違うがわしより賢いAIが教えてくれるじゃろう」


「ええ、ええ、はい、ええ、なるほど」


 一同は大きく宙に展開したぼこぼこチューブのビジョンに目をやり、AIが高速で提示した情報を理解していく。




AI栄枯:武器のパーソナル成長データとは例えば丘梨栄枯のパーソナル成長データは以下になります。


ブラック包丁+5

ブラック果物ナイフ+3

ブラック警棒

ブラックイエローフライパン+7

ホットプレート+18


+値が高いほどモンスターを倒すなどして使い込んでおり、本来の武器性能に成長した+値が上乗せされ高い効力威力を発揮出来ます。


パーソナル成長データはその人物に記憶され武器を装備したときに発揮される乗っ取り不可のデータですので売り買い出来ず武器を成長させたければ死のダンジョンにあなたが来いということになります。


鍛冶屋とは……(鍛冶屋にはパーソナル成長データを違法に伸ばす薬カードを売っていることがあります。ええ、しーーっ……ひじょうに)




ぼこ:へぇーそなんだ


ぼこ:何言ってるかわからん


ぼこ:てかホップって誰


ぼこ:ホップは流行らない


ぼこ:ホットプレート+18


ぼこ:↑ホットプレートウーマン!


ぼこ:パーソナル成長データバグってんぞ


ぼこ:ホットプレートの酷使やばかったもんなあいつ


ぼこ:ホットプレートウーマン栄枯!


ぼこ:主婦(31)


ぼこ:もはや鍛冶屋ちゃうな


ぼこ:薬屋


ぼこ:ほぼドーピングだな


ぼこ:てか丘梨ゴール


ぼこ:丘梨、第1死クリアするってよ


ぼこ:あの丘梨栄枯がな(感涙)


ぼこ:栄枯おめでとう


ぼこ:これ最終回らしいな


ぼこ:栄枯ならヤレると思ってたぜ


ぼこ:まぁほぼブラック武器のおかげだけどな




 ぼこに目を通していった丘梨栄枯は。


「ええ、ありがとうございます死鳥舎の皆さま、ひじょうにここまでを思い返せば感涙ですが、最終回? ふふ、まだまだべらぼぅにつづきますよ……死鳥舎様方が地下鉄でガタゴト会社に通勤したり家で疲れてお酒を飲み寝たりしている間にも死のダンジョンの吐い信者、わたし丘梨栄枯はまだまだダンジョンでべらぼぅです、ふふ、ええ、ひじょうに」


 応援のぼこにくすりと笑い、クールな丘梨栄枯ちゃんスマイルで全世界の死鳥舎様に感謝をとどけていった。




ぼこ:そう


ぼこ:栄枯が笑うならそれでいいよ


ぼこ:家帰って見たらよちよちして寝てたけどなこいつ


ぼこ:ばかみたいなおんなの寝顔とカレーしか見てない


ぼこ:カレー作ってるのみてたら1日終わってたわ


ぼこ:カレーとよちよちなけりゃ1時間でここまで来れたろ


ぼこ:最終回っぽいセリフやが大丈夫か?


ぼこ:感涙した!


ぼこ:ちっとは涙しぼれ


ぼこ:まぁ俺全裸で感涙してるんだけどね


ぼこ:丘梨栄枯ちゃんスマイル!

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