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第34死 死のダンジョンの通せんぼう

 金ポデは仲間たちが作り出したチャンスに、んああーー、と雄叫びを上げてゲートキーパーに黒警棒を片手に突貫した。


 使用したカードの効果により身体能力は1.1倍に上昇さらに一振りで2回分の斬撃を与えるダブル斬り。


 金ポデはポニーテールを乱し黒い旋風となり暴れ回る。本体のオークはそのスーパーな電子保護シールドを纏い怯みもせずスライムをジャグリングし続けるが、猛攻連打、黒警棒に幾度となくしばかれシールドは打ち砕かれた。


 無防備となったドタマに向かいジャンピング。金ポデが跳躍し全力で振り下ろした一撃は脳天を砕き、GKスライムジャグラーシューターⅣは散り散りの白となり失せた。


 ボス級を一匹葬ったが休んでいる暇はない8秒間限定のダブル斬りの効果は消えたがインファイトに持ち込みもう一体の敵のジャグリングを止める必要がある。すぐさま着地した金ポデは敵に向かい走り。


 お手玉、お手玉、ジャグリング。ボックススライムの青色が黒紫へとまたも染まっていく。しかしその間にぼーっと見てる、吐い信者などいない。丘梨栄枯も既に敵へと肉薄していた。


「ふふ、大変お上手です、チンキス!」


 ブラック包丁を妖しく撫で上げ、ズプリと一突き。すると何故か本体のオークの手はビリリと止まり石のように身体が動かなくなった。


「手玉を落としてしまうなんてはしたないモンスターです、ええ、ひじょうに!!」


 謎の一瞬の硬直が解けて慌てて落としたココロの友であるボックススライムを拾い出した本体オークであったが、その間にも尻を刻まれ身体をしばかれ、栄枯と金ポデにまさに袋叩き。


 やがてスーパーな電子保護シールドもパリンという音とともに砕け、残り一つのお手玉を回収できずに無情にも光の粒へと葬られていった。


 強敵2体を倒し喜び安堵と行きたいところであったがモンスターハウ巣はまだ壊れていない。


 青い安服を着た青年がホットプレートで土で出来たハウ巣の穴を塞ぎ通せんぼうしている謎の光景が見えており。



「うぐおおおおおかなしさん金ポデさん頼みます! うおこいつ!? くるなぁ!!」


「あなたは何を戦闘中にふざけているのですか?」


「ふふざけてないっ、です!! そうしろって死鳥舎ががああぁ痛たいたいたい!! ────」


 穴から出ようともがくオーク2体を横にした低温ホットプレートでフタをし真剣に競り合う青年に呆れつつ、女子2人は救援へと向かった。




ぼこ:よし勝ったな


ぼこ:さすが軍師おまえら


ぼこ:完全勝利


ぼこ:おまえらさぁ……


ぼこ:なんか1人ふざけてるけど勝ったな


ぼこ:なんか1人やばいのおるな


ぼこ:目立とうと必死だなホトプレ


ぼこ:モンスターハウ巣にはホトプレで蓋しとかないとね


ぼこ:ここ死のダンジョンなんやで


ぼこ:命懸けのホトプレオーク通せんぼう


ぼこ:なんか硬いし大丈夫やろ


ぼこ:そりゃ低温ホットプレートで玄関蓋されたら出てこれんわ


ぼこ:くそみたいな攻略法


ぼこ:人の命かかってんねんで……


ぼこ:増援来ないからおかしいと思ってたんだわ


ぼこ:死のダンジョンさん痛恨の調整ミス!

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