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第29死 即席酸味サラダ(sss)

 マルチプレイで攻略を開始されたシルファンカレープレート。


 先にプレート上のウルフの薄肉を一枚試食した丘梨栄枯はうなずき、次なる作戦指示が下された。


「ではウルフさんの肉は皿に取りましたね、では見ていてくださいキャベツをこうして……ええここで特製のタレです」


 刻まれた赤黄緑のカラフル、栄枯が思案し混ぜ合わせた夢色のカラフル汁にほどほど浸ったものが入ったパックを手に持ち。


 木のスプーンですくい各々の皿にかけていった。


「カレーといえば連想されるのは福神漬け、ですが死のダンジョンの厳しい環境下では謎野菜の漬物が精一杯です、ええ、ふふ、ですがこうしてキャベツにかけウルフさんを巻きカレーソースをかける、ではパパッとイッてみてください、ええ!!」


 各々は栄枯がパパッと実演した通りに既に手作りソースがかけられていたキャベツをウルフの薄肉でロールしカレーをスプーンで上からかけ、出来上がったカレー肉巻きを箸で食していった。


 その一体を一口で頬張りもぐもぐもぐと咀嚼していく。


「────これは……すごくバランスの良いさっぱり!! ウルフ肉ちょっとクセあるかなぁって思ってましたけど、サラダ? よく分からないけど酸味がいい感じですシルファンカレーかけるとこの酸味にこの辛さ濃さ味がハッキリのって美味い!! ウルフのくさみもないです! 磨いたかいがあったのかなぁ?」


「うまいわい。年寄りにはありがたい心配りじゃ栄枯よ、それに味変じゃな飽きないわい」


「ンーー~~★☆♡♪」


「ええ、まさにサラダそしてシルファンカレーを飽きさせないための味変、人間とは案外お馬鹿な生き物ですいくらシルファンカレーが完全カレーでべらぼぅに美味くても100%いずれどこかのタイミングで飽きが来て個々人が感じ取れる旨味チカラの分量が減ります。そこで酸味、旨味と辛味に合うのはやはり酸味、漬物汁と切り刻んだ漬物本体をキャベツと合わせるだけで即席酸味サラダになるのですよ、ふふ、そしてウルフさんで巻いてカレーをかけて召し上がれ、ええ、ひじょうにこれは私も驚きました計算通りすぎて、ええ、ベストマッチしております、ええ、では好きな風に配合調整、好きな風に食べてみてくださいシルファンカレーは誰にでも自由です!! ええ、ひじょうに!!」


 プレート上に並べられた肉の石畳がどんどん剥がされていく、山盛りのキャベツタワーがどんどん崩されていく、保温され温かいままのカレーはいつまでも最高の状態で保たれており笑顔明るい栄枯ママに追加でかけてもらうシルファンカレーは格別だ。


 最高のシルファンカレーに最高のボリューム飯、まだまだお米カードのストックもある。当然このペース、おかわりも視野に入る。


 そう、ホットプレートを囲み仲間と共に食するシルファンカレーは最高に美味い。





ぼこ:こいつを止める方法


ぼこ:すまん何言ってるかわかるやつ


ぼこ:止まらんでいい


ぼこ:やってくれたな栄枯!


ぼこ:天才料理人丘梨栄枯


ぼこ:うまそう


ぼこ:うまい!


ぼこ:あこれ絶対うまいやつ!


ぼこ:うまそうか……?


ぼこ:ドブ色の漬物汁


ぼこ:栄枯特製漬物ソース


ぼこ:塩辛いやろ


ぼこ:↑すごくバランスの良いサッパリですがなにか?


ぼこ:ホトプレが料理漫画モブになっとる


ぼこ:ホトプレは演技力高いからな


ぼこ:こいつモブがんばってんな


ぼこ:カメレオン俳優


ぼこ:肉やきモブよちよちされて記憶喪失説


ぼこ:肉塊磨きの成果出たな


ぼこ:また意味不明をのたまっておられるよこのお方


ぼこ:これ合ってんの?


ぼこ:↑八つ星シェフだけど合ってるよ、ええ、ひじょうに


ぼこ:金ポデちゃんの表情が物語っている


ぼこ:俺はこの3人が洗脳された説を推す


ぼこ:シルファンカレーは誰にでも自由な割にガチガチに拘束してたよな?


ぼこ:↑チンキス!


ぼこ:独裁者栄枯


ぼこ:肉巻きキャベツ巻きカレー


ぼこ:即席酸味サラダ(sss)


ぼこ:まぁ漬物が合わないことはないわな


ぼこ:いうほどダンジョンに謎野菜の漬物あるか?


ぼこ:死のダンジョンだからな!


ぼこ:なんかフツウに食事してんなこいつら


ぼこ:まぁカレーソースがあればなんでも食える


ぼこ:これぞダンジョン飯!


ぼこ:栄枯俺だぁ結婚してくれぇーー


ぼこ:美味けりゃそれでよし


ぼこ:栄枯のカレーは世界一!

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