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第223死 死のダンジョンの吐い信者、丘梨栄枯

AI栄枯:

「だいすきっておおごえでいってみて」


作詞/パラソルガール

作曲/甲賀流忍者見習いあやか

編曲/ライアー



だいすきっておおごえでいってみてー


だいすきっておおごえでいってみて?

(へいへいふぅーDAISUKI!!)




穏やかな朝でshitaku


流れつく日々でsita(いぇい!)


それはゼンゼンキレイじゃない?


おぼろげなsubway



夜はゼッタイ眠くなる?


当前はぁ~砕けknight!


アガルドソク挑みます


ダンジョンねトートバッグ!


(ハイ!!!)


ラララス ラララス ラララス


かならず ぜったい つかめる


ラララス ラララス ラララス


生きるー きりょく うながす


ラララス ラララス ラーラーラー↑


未知ッ への 勇気で


かがやいてみた!



(だらたらったー)



だいすきっておおごえでいってみて


ソラは晴れてく


曇りを裂き おおきな先へと!


ナイスデスティニーコウカイな迷宮days


つながってゆく


あなたとわたしのー いぇいいぇいイェイ!




メルヘンなみどりに


湧き上がる想いを


妬けるプレート上の恋


のど飴な ポップで


憎しみは海へと


沈めればギラギラ


泡立って弾けます


タイピング ダイビング


(ヤー!!!)


ラララス チンキス チンキス


かならず ぜったい かえるよ


チンキス チンキス ラララス


いくたの おもいを のせてー


ラララス ラララス ラーラーラー↑↑↑


電ッ 子の 海へと


高鳴ってきた!



(だらたらったー)



だいすきっておおごえでいってみて


リアルに生きる


あり得ないの そういうことでも!


ぎんいろにげんそうこー↑え↑るーー↑


ときのながれは↑


あなたとわたしのー いぇい~いぇい



あぁ、MMOな恋と


あぁ、失うカサなるAIも



なんてことないの


なんてことないの


キミがいてほしい



だいすきっておおごえでいってみて


だいすきって微笑みで返して



(へいへいふぅーーっ!!)




だいすきっておおごえでいってみて


ソラは晴れてく


曇りを裂き リアルに先へと!


バトルデスティニーソウカイな未来へー


つーきぬけてゆくーーーーぅそぉだよー


いぇいいぇいイェイ!




だいすきっておおごえでいってみて×4

(へいへいふぅーだいすき!!×4)





ぼこ:いらん


ぼこ:↑チンキス!


ぼこ:まったくおなじかんそ


ぼこ:↑チンキス!


ぼこ:えいこおかわり!


ぼこ:おかわりえいこ


ぼこ:↑はいチンキス


ぼこ:ぱっぱらソング


ぼこ:作詞みて意味がわからなかった謎が解けた


ぼこ:なにか丘梨を操るとてつもないモノが上にサシてあった気がする


ぼこ:ご本人ノリノリですが


ぼこ:なにちょっと最後のおふざけ売れようとまともに変えてんだよ


ぼこ:↑チンキス!!!


ぼこ:どんだけだいすきって言われたいねん!


ぼこ:よちよちだいすきですよーでホトプレあやしてた反動


ぼこ:感動した!


ぼこ:感涙っすよ


ぼこ:吐い信者は歌うし踊るしセックスもホットプレート料理もする


ぼこ:ダンジョンでデスLIVE


ぼこ:これはエンターテイんメント丘梨


ぼこ:本人がいちばんたのしそうよ


ぼこ:よかったじゃん


ぼこ:まぁ、俺らもね


ぼこ:俺はそうでもない


ぼこ:↑チンキス!




「焼きナポですよー」




ぼこ:そしてこの吐い信者である


ぼこ:わーいナポってる


ぼこ:急にナポるな!


ぼこ:息をするようにホットプレート


ぼこ:言うほどホトプレでナポプレするか?


ぼこ:ナポプレとかいう造語がまずチンキス


ぼこ:一声でこれだもんすごいよ吐い信者


ぼこ:てかどんなけ焼くねん!


ぼこ:ナポリタンをウェルダンで


ぼこ:こいつの料理全然パパッとしとらん


ぼこ:↑チンキス!


ぼこ:丘梨栄枯特製ナポリタンウェルダンスタイル


ぼこ:もうそれでいいよ名前


ぼこ:てか焼きナポナニ?


ぼこ:焼きナポはほぼ焼きそば


ぼこ:ええ、ひじょうに!


ぼこ:まぁナポリタンは栄枯でもできる


ぼこ:すごいよナポリタン


ぼこ:ナポリタンがすごい


ぼこ:↑チンキス




 大成功をおさめたLIVE後は吐い信者特製の焼きナポリタンをみんなで食べる。


 第2陣まで作ったホットプレート上の大量をシェアし、アレからさらに仲間を呼び寄せて雑談はガヤガヤと────。


 炒める際に出汁醤油を少し、最後にバターを半切れ各々絡めるスタイルのアレンジ王道ナポリタンはおおむね好評だったようだ。


 おいしく香る──未だ晴れぬ曇天のアオい野をゆっくりと進み────。


 みんなにひとりひとり声をかけていく…………白い髪黒いスーツ、その灰色の瞳にクールに微笑み。


「どうですか、焼きナポたのしんでますか」


「いえいえ、あ、ではなくはいもちろん。この焼きナポお醤油の和が入ってて全然飽きないです。こんな方法があったとは……驚きです! それに絡めた最後のバターの気遣いが香ゆたかに食欲そそります、はい」


「それがポイントですからね、ふふ」


「あのぉー? ところでこのぜつみょうな焼き加減────────」






 見つめる灰色、進む先────


 雷轟、死の迷宮を抜けて────数多の黒きバケモノを越え──


 たどりつく灰色の王座



『────ホシか』



 天吊りゆく死のイトがミエたのならば







「────あの? 丘梨さん、どこか……大丈夫ですか……?」



「ええ、」


 灰色の奥をかすみ見た彼女はドキドキと速まる心臓を落ち着かせる。



 ────もう一度…………だがそれは、しっかりと幻。



 覗きすぎた白髪の表情は戸惑い、焼きすぎたナポリタンの香ではっきりとした現実へと戻される。


 ぐーぱーと確認し、こまった瞳に丘梨栄枯は目を合わせ微笑む。うつる彼女は釣られて微笑い、はやまった鼓動はゆっくりと────。




 死とは、べらぼぅに長いのですね。

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