第16死 ホットプレート上の攻防
「ええ、はい、だがらそれは違います、お馬鹿ですねあなた、それは先程も却下しました、ええ、プレートの上には泉でも浄化しきれていないウルフさんのかすかな獣臭が残っているのです、そこに水を注ぎお湯を沸かせばどうなるか想像がつきますよね? 急がば回れ、今日おぼえてください、ね? この言葉、はいでは沸くまで各々待機」
AIカメラは自動で判断し撮影していく。
青年のスキルにより地面にプラグを突き刺しホットプレートの火力はMAX。ホットプレート上の黄色いフライパンにも熱はつたえられていく。……まだ沸き上がらない刻々とじかんは過ぎていき。
62121ぼこ:すまん、ナニ言ってるか分かるやつ
62209ぼこ:翻訳たのむ
62234ぼこ:こいつ引き返せなくなってんな
62321ぼこ:プラン通りだからね
62348ぼこ:プラン通りでこれなら今すぐ筆を折れ
62480ぼこ:ホトプレ水入れ拒否女
62607ぼこ:↑そんなやつはこの世にいない
62708ぼこ:↑ダンジョンにはいる
62881ぼこ:おまえがいちばん待機してろ
62900ぼこ:急がば回れっておんなじ散歩コースぐるぐる回ることじゃないんだけど
62994ぼこ:湯すら沸かせない女(31)
63014ぼこ:信じられるかこれホトプレなければもっと酷かったんだぜ?
63156ぼこ:↑ないっていう仮定はパパッと捨ててください。死のダンジョンにホットプレートは普通にあるから、ええ、ひじょうに
63170ぼこ:ホットプレートマンその鍋のひやぬるい水をそいつに浴びせろ
63333ぼこ:バーベキューダンジョンスタイルだからね
63400ぼこ:その黄色いゴミをどけて水と固形ルーと飯ぶっ込んで炊け! 焼け! おわり!
63478ぼこ:こいつウルフさんのかすかな獣臭一本でたたかい続ける気か?
63696ぼこ:ウルフさんのかすかな獣臭「先にカレー作って鍋に移せよ」
63807ぼこ:まぁそのうち沸くやろ
63921ぼこ:最高のカレーを死鳥舎様にお届けしたいの精神
64012ぼこ:丘梨栄枯の自主性をはぐくむ特別プログラム
64078ぼこ:暴君と自主性はまったくの別物です。
パーティーメンバーの各々は丘梨栄枯の指示により湯が沸くまで待機を開始した。
AIカメラは各々を撮影していく。
腕を組み緑の地に佇む仙人、さすがにその体勢の維持はつらかったのか右肩をぐりぐりとまわし屈伸、さらに四股を踏み大地をかめしめるような。大人気仙人の貴重なオフショットシーン。
拠点メルヘン&ぐりーんに不似合いな突如現れた粗悪なベッド。そこに2人の男女が並び腰掛けていた。
白いシーツをぎゅっとつかみ、肉を磨き上げていく、白に包まれていく栄枯が手に持った逞しい肉塊それを愛おしく大事そ──────。
64167ぼこ:なぁ……
64231ぼこ:引き伸ばしに次ぐ引き伸ばしで仙人が後方立ち限界なレベルだったもよう
64303ぼこ:それよりおかしいことが起こってるけどな
64412ぼこ:後方立ち仙人の酷使ホットプレートマンの酷使
64531ぼこ:こいつに黙って従ってるやつらもたいがいな気がする
64567ぼこ:まぁ今の時代こういうタイプのリーダーも必要なんだよ
64699ぼこ:確かにこいつの背みてたら色んな事に気付きを得そう
64802ぼこ:こいつナニやってる?
64897ぼこ:ホトプレ男の肉塊とイチャイチャ
65000ぼこ:ホトプレの焼いた肉塊をベッドシーツで磨き上げる高度なプレイ
65013ぼこ:すまんこれ何かの意味がある!?
65111ぼこ:↑肉の毛づくろい
65278ぼこ:おそらく肉塊の余分な油を吸いたいんやろな……
65308ぼこ:ウルフさんのかすかな獣臭があるからな、入念に肉を磨くぜ!
65372ぼこ:なんか科学的根拠あるここまで?
65413ぼこ:ダンジョンに科学的根拠なんてない
65467ぼこ:いやすこしはあれ!
65472ぼこ:引き伸ばしが限界突破を超えて宇宙の真理悟れるレベル
65499ぼこ:急に呼び出されたR粗悪なベッドさんも粗悪なベッドの上に腰掛けた男女に肉塊磨かれてるとは思わんかったやろなぁ
65501ぼこ:カレーは!?
65551ぼこ:ライス!
65555ぼこ:いい加減にしろ!




