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第130死 生活環境適応実験

 一部界隈を騒がせたリアルシミュレーター、吐い信者鉄まり様の吐い信はぼこぼこチューブ内から消された。アレはただの死のダンジョンのシステムを模倣したバーチャルリアリティ世界、VRゲームであるという理由でだ。結果的に、すこし大掛かりなネタ動画だよ……とタネは明かされ幻の吐い信となったのであった。



 そしてそのゲーム内の市街地Bでは────



 リアルシミュレーター内での探索者のスキルの実験その他生活環境適応実験と大まかに称して緑の円柱ホテルの中で過ごしていく青年、とまりじ先生。そしてバイトとして雇った水井露、バトルの傷から復活した夏海、夏海ノ香水のメンバー2人を加えて。



 リアルシミュレーター内、市街地Bでの実験はなおも夜な夜な続いている。




▼▼▼

▽▽▽




「電境内での交尾により生電子の情報がわずかに混ざり合うということがある、これは既に観測出来ていることだが。しかしこれを、そうやはり答えであり先輩である死のダンジョンだ、先日ひらめいたスキルという形で簡略的に可視化すれば──」


「ライブ電子盤、これだ」


 起動したスパコンにまりじが魔改造したマイライフNTカードの情報を読み取り、モニターに映る4人の情報を眺めていく。


 シンプルな黒いプレートの上、ファンシーなチョコの国のアウトドア、生物の居ないアクアリウム、ドアだらけのセカイ。


 観測出来た各々のスキルの深層はなんとも個性がバラバラであり豊かであり、薄気味が悪いものもあり意味不明である。


 ソレをライブ電子盤と呼ばれるまりじがひらめいた簡易表示で樹形図のように表した。





狩野生徒くん:


自・ホトプス→識・ホトプス♡

吸・ホトプス♡→出・ホトプス♡

吸漏(スロー)・ガン♡


味・ヤキプス→(ドナ)・ヤキプス♡




夏海くん:


チョコスプ

ガン・チョコスプ→指・チョコスプ♡


焼・ドナスプ♡




ミズイロ生徒くん:


スローション→愛・スローション♡

藍・スローション♡




まりじ様先生:


カギサス♡♡♡





「♡は基本混ざり合った生電子の引き起こした新たなスキルでありレベルが上がるなどでは本来は覚えることのない可能性だ、例外もあるが……それを私がカギサスを使い強引にとはいえ古い金庫を開けるように当たりをつけ探り開けば習得、というわけだ。今のところは失敗はしていないが? そして……私はスキルを得られなかった代わりにパワーアップということか? シンプルに愛の重いオンナではないよな? 何故このような事ができるようになったのかまだまだ解明すべき謎は多いが……」



「ともあれ新たなスキルを得ることが出来た。やはり人はまだまだもしかするとAIすらも凌駕する……不思議な進化のできる生き物だと言えるのか、フフ」



 別室で好物のエクレアを食べながら作業、紅茶のセットで体力のない身体のエネルギーを補給し。


 まだまだ興味は尽きない、まだまだ未知に満ちている。だが、以前よりも大きく前進した。そんな今という現在進行形のセカイが非常にたのしいDODO電境技術開発部のまりじ先生なのであった。

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