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次は、どの国を食べようか?  作者: 落川翔太
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中国料理編

第三章 中国料理編


 土曜日のお昼、晴斗はその日、ラーメンが食べたい気分であった。お昼ご飯に、ラーメンを食べようと思い、自宅の近くの中華料理屋へ行った。

 ラーメンだけ食べようと思っていたが、餃子や半チャーハンというメニューの文字を見て、それらも食べようと思い、注文する。

 しばらくして、ラーメンと餃子、半チャーハンが届いた。早速、晴斗はラーメンから啜った。ラーメンやチャーハン、それから、餃子はどれも馴染みのある味で美味しかった。

 その後、ふと、晴斗は上司の藤本さんと以前行ったラーメン屋でのことを思い出した。

 その日、晴斗が藤本さんとラーメンを食べていた時、藤本さんがこんな話をした。

「ラーメンとか餃子とか、チャーハンを出す中華料理屋ってあるだろ? あれって、本当の中華じゃないって知っていたか?」

「え? そうなんですか?」

 藤本さんのその話に、晴斗は驚いた。それらは中国料理だと思っていたからだ。

「ああ。あれは、日本人の好みに合わせて作られた料理なんだ。でも、そうじゃない中華料理屋もある。桃のマークのチェーン店とか。中国人がやっている中華料理屋とか色々さ」

「なるほど」

 言われてみれば、確かにそうだなと晴斗は思った。

 それから、晴斗は中華料理が他にたくさんあることを思い出す。

――――エビチリや麻婆豆腐、酢豚に回鍋肉、それからチンジャオロース。

今まで生きてきて食べたことのある料理はそのくらいだろうが、他にも考えてみればいっぱいの中華料理があるだろう。

 藤本さんと話をしていると、晴斗は次に中国料理を食べてみたいと思った。

 ラーメンと餃子と半チャーハンを食べ終えると、すぐに晴斗は自宅へ戻った。

 自宅へ帰ってすぐに、晴斗は部屋のパソコンで中国料理を調べた。すると、様々な中国料理やその中国料理の店がずらりと出てきた。晴斗はそれらを次々と見ていた。

 それからしばらくして、晴斗は一つ気になる料理を見つけた。

 それはキノコ鍋というものであった。

 それは中国の雲南という地域で食べられている料理らしい。六本木にお店があるようだった。晴斗はそのお店が気になった。

 それから、またしばらく調べていると、もうひとつ気になるものを見つけた。ラグ麺という麺料理とシシカワプという羊肉の串焼きであった。それは中国の新疆ウイグル自治区の料理でお店は初台にあるらしかった。そのお店も晴斗は気になり、行ってみることにした。

その翌日、正午に晴斗は六本木駅に来ていた。駅から三分くらい歩いた所に、そのお店はあった。

 店内は比較的空いていた。そのお店に入ってすぐに晴斗は席に案内された。

 席に着いて、晴斗は早速、メニューを開く。キノコ鍋にしようと思い、晴斗は早速それを注文した。

「キノコ鍋ですね。スープは五種類ございます。どれになさいますか?」

 店員の女性にそう訊かれ、晴斗はメニューのスープの欄を見た。そこには、地鶏鍋、鳥骨鶏鍋、スッポン鍋、海鮮鍋、薬膳鍋とある。晴斗はどれにしようか迷ってしまう。

 その後すぐに、その店員さんが気を遣ってくれて、「初めてなら、烏骨鶏鍋がオススメですよ」と言ってくれたので、「じゃあ、それでお願いします」と言って、それにすることにした。

 それから、合わせるキノコをどうするか考えたが、「キノコ六種盛り」というメニューを見て、晴斗はそれを注文することにした。

「最後、雑炊も食べられますけど、いかがですか?」

 その後、店員さんがそう言った。

 雑炊か。それもアリだなと、晴斗は思い、「そうします」と晴斗が言うと、「かしこまりました」と言って、その店員は向こうへ行った。

 しばらくして、キノコ鍋が届いた。

 その湯気の立った鍋から鶏肉やねぎ、生姜などの香りが広がっていた。とてもいい香りだなと晴斗は思った。

 それから、キノコの盛り合わせを持ってきた店員が鍋に一つ一つのキノコを入れながら、そのキノコ鍋の効能を説明してくれた。

「こちらの烏骨鶏鍋、実は烏骨鶏って真っ黒な色をしているんです。その鳥の肉を一日以上かけて煮込んで出汁を取ったのがこのスープなんです。血行促進の効果があって、女性から人気の鍋なんです。食べれば、体の芯からぽかぽかしていくのが分かると思います」

「へー。そうなんですね」

 晴斗は何となく聞きながら、相槌を打つ。

「どうぞお召し上がりになってください」

 それから、できあがったようで、その店員がそう言った。「熱いので、お気を付けてください」

「いただきます」

 晴斗は手を合わせて、そのキノコ鍋をふうふうして食べた。

 キノコは歯ごたえがあって美味しかった。それと、烏骨鶏のスープが絶妙にマッチしていて、美味しいのが分かった。

 その後も、晴斗はそのキノコ鍋を食べた。

 キノコ鍋を平らげた後、「すみません」と、晴斗は店員を呼び、雑炊用にご飯を注文した。すぐにご飯が届き、晴斗はその鍋にご飯を入れ、雑炊を作ってそれも食べた。

 食後に、プーアル茶を頼んだ。プーアル茶は、雲南省の産地であるのだとその女性の店員が話してくれた。

 プーアル茶を飲み、会計を済ませて、晴斗はその店を出た。キノコ鍋はとてもおいしかった。

 その翌週の土曜日、晴斗は今度、初台にある新疆ウイグル自治区の料理が食べられるお店へ行った。

 午後五時に駅に着いた。そのお店は夕方から夜にしかやっていないようだった。

そこから五分程歩いた所に、そのお店はあった。

 店内は数人くらいしか客がおらず、空いていた。晴斗はすぐにその店に入ることができた。

 店に入って、席に着く。それから、晴斗はメニューを開いた。ラグ麺とシシカワプを見つけて、それらとビールを注文した。

 しばらくして、ビールとシシカワプが到着した。

 早速、晴斗はビールを飲んだ。ビールを飲み、ぷはっと息をつく。ビールは美味かった。その後、シシカワプを一本取り、それを一口食べてみた。それを頬張ると、羊肉の独特の味がしたが、臭みなどは全くなくむしろ食べやすい肉であった。それをもう一口食べ、ビールを流し込む。晴斗は最高に幸せな気分になった。

 その後も、シシカワプを食べながら、ビールを飲んでいた。

 それから、少ししてやっとラグ麺がやって来た。白くて太いその麺にパプリカやにんにくの芽、ジャガイモなどの野菜と羊肉が乗った麺料理であった。美味しそうであった。

 早速、晴斗はそれを一口啜った。麺はモチモチしていて美味しかった。それと、野菜たちもシャキシャキとしていて、食べ応えがあった。それから、どんどん食べていると、少し辛さを感じた。何だろうと思ったが、唐辛子の辛さであることに晴斗は気付いた。少し辛いが、それもアクセントになっているので美味しく感じた。

 羊肉も食べる。ウイグル自治区ではイスラム教徒が多いらしかった。そのため、肉は羊肉が主流なのだと言う。それも美味しかった。

 その後、晴斗はもう一杯ビールをお代わりし、残りのシシカワプとラグ麺を食べ進めた。そういや、ラグ麺というのは、世界の麺料理の原点と言われていることを晴斗はつい最近、知った。日本のうどんやヨーロッパのパスタも、元をたどればこのラグ麺になるのだという。晴斗はそれを知り、面白いなと思った。

 それらを食べ終えて、店を出て晴斗は駅まで歩いた。

 先週、晴斗はキノコ鍋を食べた。そして、今週はシシカワプとラグ麺という料理を食べた。どちらも中国料理というよりは、中国の地域における料理と言った方がいいだろう。どちらも新鮮だったし、初めてそう言った料理が中国にあることが分かった。晴斗は十分に満足していた。

 その夜、晴斗はテレビを観ていた。世界の料理が特集される例の番組である。その日は、どこの国の料理を紹介するのだろう。晴斗はそう思いながら観ると、ちょうど中国料理が映し出されていた。その内容は、中国料理は地域ごとに様々であると紹介されていた。香港料理が紹介され、次に台湾料理が紹介されていた。

 それを観て、晴斗は中国料理に香港料理や台湾料理もあったなということを思い出した。それから、晴斗はそれらの料理も食べてみたいなと思った。中国料理を始め、世界にはたくさんの料理があるんだなということを晴斗は改めて知った。それから、他の国の料理も楽しんで食べ歩こうと思った。

 晴斗はしばらくの間、そのテレビを観ていた。さっきまで中国料理だったが、今度はフランス料理が映し出されていた。

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