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次は、どの国を食べようか?  作者: 落川翔太
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アメリカ料理編

第二章 アメリカ料理編


 世界の料理を食べる。そんな趣味を始めたわけだが、晴斗は最初に何を食べようか決めていなかった。

 というのも、世界の料理と言っても、世界には多くの国があるからだ。

 晴斗は最初に何を食べるかを決めるために、インターネットで世界の料理を調べた。調べると、アメリカ料理、フランス料理、イタリア料理、中国料理……と、様々な料理が出てきた。

 それから、晴斗は片っ端から食べてみるしかないと思い、手始めに「アメリカ料理」を食べることにした。

 アメリカ料理と決めた後、それが一体どんな料理があるのかを考える。

アメリカ料理と言えば❘❘❘❘ステーキ、ハンバーガー、パンケーキにドーナツなどだろう。その後、晴斗は東京でアメリカ料理が食べられるお店を調べた。

調べてみると、二重橋前にステーキのお店があることが分かった。

ステーキか。いいなと思い、そのお店のホームページでメニューを見る。それを見て、晴斗は驚いた。ステーキの値段が中々であった。一番安いステーキが一七〇グラムで八千円もするという。他のステーキもグラムが違えど、一七五〇〇円から一八〇〇〇円と値を張る。それから、スープやデザートも一五〇〇円から二千円と全体的に値段が高いことに晴斗は気付いた。

そのお店は高級だったので、晴斗はそのお店を諦めることにした。

それから今度、晴斗はハンバーガーのお店を調べた。

すると、明治神宮にそのお店があることが分かった。すぐに晴斗はそのお店のホームページを見た。そこには、ハンバーガーとポテトのセットにレモネードの写真が写っていた。それを見た晴斗は、それらが美味しそうに見え、ハンバーガーが食べたくなった。

メニュー表を見て、ハンバーガーセットが一五〇〇円、レモネードが五〇〇円と良心的であった。

よし、そこへ行こうと晴斗は思った。

そのハンバーガーの店を調べていると、もう一つ別の写真が目に入った。フライドチキンとパンケーキの写真であった。

どちらも美味しそうだなと思いその写真をクリックすると、別のお店のサイトへ飛んだ。

どうやらフライドチキンとパンケーキが有名なお店のようである。そのお店も明治神宮前にあることが分かった。

それから、晴斗はそのお店も気になり、そこへも行ってみようと思った。

その週の土曜日、正午過ぎに晴斗は明治神宮前駅へ行った。駅から少し歩いた所に、ハンバーガーの店があった。店の外ではたくさんの人が並んでいた。早速、晴斗もその行列に並んだ。

しばらくして、晴斗は店員に呼ばれ、席に案内された。席に着いて、晴斗はすぐにメニューを開く。それから、晴斗はアボカドとチーズの入ったハンバーガーのセットとレモネードを注文した。

それから、しばらくして晴斗の目の前にハンバーガーのセットとレモネードが届いた。

見ると、とても美味しそうであった。

早速、晴斗はいただきますと言って、ハンバーガーを頬張った。

うん、おいしい。

フワフワのバンズとハンバーグがジューシーで美味しい。それから、濃厚なチーズの味わいとアボカドの食感も良かった。

後からポテトも頬張る。揚げたてのポテトで外はサクッとしていて、中はふわりとしたポテトの食感も食欲を増幅させていくのが分かる。ポテトはどうしてハンバーガーと相性がいいのかと晴斗は不思議に思う。

そして、晴斗はレモネードを一口飲んだ。レモンのさわやかさと酸味に炭酸がハンバーガーやポテトを食べた晴斗をスッキリとさせてくれた。レモネードも美味しかった。

ハンバーガーやポテト、それから、レモネードはどれも美味しかった。晴斗はその後も、それらを食べ続けた。

それらを食べ終えた頃には、晴斗はもう満腹になっていた。しかし、もう一軒行きたいお店があった。フライドチキンとパンケーキのお店である。晴斗はすでにお腹いっぱいであった。けれど、何か甘い物が食べたかったので、パンケーキだけでも食べようと思い、そのお店に行くことにした。

ハンバーガーのお店から少し歩いた所に、そのお店はあった。見ると、そこは行列ができていた。早速、晴斗もその列に並び、順番を待った。

しばらくして、晴斗は呼ばれた。席に案内されて、メニューを開き、パンケーキとコーヒーを注文した。

それから、少ししてコーヒーが届き、その後すぐにパンケーキが届いた。そのパンケーキは見た目からして美味しそうであった。

早速、晴斗はパンケーキにメープルシロップを掛け、ナイフとフォークで一つのケーキを切り分けるように切り、それを一口食べた。

そのパンケーキはフワフワとしていた。食べると、バターやミルクの香りがした。どうやらバターミルクが入っているのだという。甘くてフワフワした食感のそのパンケーキはとても美味しかった。

晴斗がパンケーキを食べていると、晴斗の席の近くでいい匂いがした。晴斗の席の近くにいた客がフライドチキンを注文していた。晴斗はそのフライドチキンを横目に見ながら、美味そうだなと思った。けれど、もう晴斗はお腹いっぱいだったので、その注文は諦めて、また今度来ることがあれば食べようと思った。

その後も、晴斗はそのパンケーキを食べながらコーヒーを飲んでいた。

その夜、晴斗は自宅で晩御飯を食べた後、テレビを観ていた。観ていたバラエティー番組が一旦シーエムになったので、晴斗はテレビのチャンネルを回した。

ちょうど回したチャンネルを観ると、世界の料理を特集する番組がやっていた。晴斗はその番組が気になり、見てみることにした。

その時、ちょうどアメリカ料理を特集していた。少しそれを観ていると、その後すぐにステーキの映像が流れた。そのステーキは美味しそうであった。そのステーキが食べられるのは二重橋前にある。それを見て、晴斗はビックリした。そのお店は晴斗が、前に調べたそのお店であった。

見れば見るほど食べたくなるな、と晴斗は思った。

そのお店へ行って、ステーキを食べてみたい。晴斗はそう思うと、そのステーキのお店へ行ってみようと決心した。

翌日の正午過ぎに、晴斗は二重橋前駅にやって来た。昨日テレビで紹介されていたステーキを食べようと思い、早速そのお店へ向かった。

そのお店は駅ビルの二階にあった。昨日テレビで放送されていたからかそのお店は混雑していた。晴斗はそのお店の前の行列に並んだ。

しばらくして、晴斗は中へ案内された。

席に着いて、早速、メニューを見た。前に調べた通り、どれも値段が高い物ばかりであった。それでも美味しいステーキを食べようと思いここへ来たので、思い切ってそのステーキを頼むことにした。

プライムニューヨークステーキのマンハッタンカットのステーキを二八〇グラムとグラスの赤ワインを一杯注文した。

しばらくして、注文したステーキと赤ワインがやって来た。ステーキはとてもいい匂いがした。とてもおいしそうである。

晴斗はまずワインを一口飲んだ。

うん。おいしい。そのワインは上品な味わいであった。

それから、ステーキを一つフォークで刺し、それを口へ運んだ。噛むとそのステーキの肉汁が口の中にあふれ出した。それから、噛むとその肉がやわらかいことが分かった。めちゃくちゃ美味しいステーキであった。晴斗はそのステーキの味に満足した。

ワインを飲みながら、その後も晴斗はそのステーキを堪能していた。

ステーキを食べた後、何か甘い物が食べたくなり、晴斗は再びメニューを見た。ニューヨークチーズケーキの文字を見て、晴斗はそれに惹かれ、それを頼むことにした。

その後、晴斗は届いたそのチーズケーキを食べた。そのチーズケーキはチーズが濃厚で、甘く滑らかな味わいであった。晴斗は幸せを感じていた。

それから、デザートを食べ終えて、晴斗は会計をしようと店員を呼ぶ。

「お会計、こちらに失礼いたします」

 それからすぐに、店員が伝票を持ってきてくれた。伝票を見ると、全部で一万六千円であった。晴斗は改めてその値段の高さに驚いた。財布を見ると、現金が六千円しか入っていなかったので、しかたなくカードで支払いを済ませた。

 店を出てすぐに晴斗はそこで食べたものを思い出す。ステーキやワインなど、どれも絶品であった。

 しかし、本場のアメリカのステーキということもあり、やはり高級ではあった。

 ステーキは美味しかったので、また来てみたいなと晴斗は思った。けれど、ステーキを始め他のどのメニューもリーズナブルではないので、当分はスーパーやファミレスのステーキで十分だろうと晴斗は思った。


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