糖の性質、みんなの気になる低カロリー糖!
今日は食材というより糖に関わることについて話します。
早速ですが皆さん、なぜ果物を冷やすと甘くなるのかご存じですか?
まず果糖はフルクトースという糖です。
フルクトースはα型とβ型の二種類があり、この二種類のフルクトースは構造が若干異なり甘さも当然異なります!
β型フルクトースはα型フルクトースの3倍の甘さがあります。そしてこの二種類のフルクトースは同一のもので、温度によってα型、β型に変化します!
そしてフルクトースは低温の状態ではβ型が増えます。つまりα型の3倍甘いものが増えるんです。
もうお分かりですね? 果物を冷やすと甘くなる理由は果糖のフルクトースのβ型が増えるからなのです!
では次になぜ人によっては牛乳を飲むと下痢になるかについて解説します!
牛乳にはラクトースという糖が含まれており、この糖はガラクトースという糖とグルコースという糖が結合してできています。当然吸収するにはその結合を切り、小さくしなければなりません。
しかし人によってはその結合を切る酵素が無い場合があります、そうなると消化吸収が悪くなり結果おなかを壊すのです。
こういったことを乳糖不耐性と言います。ちなみに中国では乳糖不耐性の人が日本よりも多いらしく、牛乳の代わりに豆乳を飲んでいるそうです。
今度は聞いたことが無い人が多いであろう糖アルコールについて説明します
食品添加物の甘味料として使用されるもので、キシリトール、エリスストール、ソルビトールがあります。
糖アルコールは糖のカルボニル基を還元してアルコールにしたものです。性質としては……人が分解できない糖です!
人が吸収できない糖ということでカロリーにはなりません!甘さを感じつつカロリーにならないので様々な商品に使われています。
とはいえ分解、吸収できないので乳糖の時のように食べ過ぎれば下痢をする可能性があります。
これは私の体験談ですが・・・糖アルコールの一つであるキシリトールはイチゴにも含まれており、私自身小学2年生の頃、イチゴ狩りでイチゴを食べ過ぎた後下痢をしたことがあるので今思えばこれが原因なのではないかと思いました。多分ですが……
最後にグルコマンナンを紹介します
これは蒟蒻ゼリーに使われていますね! マンナンライフの蒟蒻畑! などです!
ではグルコマンナンとは何なのでしょうか?
グルコマンナンとはグルコースとマンノースという糖が結合したものでこれは人では消化できない糖です!なのでこれもまたカロリーになりにくいです。しかし分解されず腸まで達し、食物繊維として機能するので便秘解消などの効果があります。
余談ですが蒟蒻畑の原材料を見てみたら、難消化性デキストリンとこんにゃく粉が入っていることが分かりました。デキストリンはデンプンを分解して小さくしたものですが、難消化性と書いてあるのでほとんどカロリーにはならないのでしょう。そしてこんにゃく粉がおそらくグルコマンナンですね!
ためしに一袋全て食べたら数時間後にはおなかがゴロゴロなりっぱなしで腸が活発に動いているのが感じられました。
いかがでしたか? 糖といっても性質は組み合わせにより様々で、今では消化されにくくカロリーになりにくい糖が頻繁に使われています。しかしこれらは消化できないので当然下痢になる可能性も考え、低カロリーといっても食べ過ぎない方がよいのかもしれませんね!
では今日はこの辺で!