毒子のサバイバル術
二十四
・毒親の存在が、毒子の結婚へのモチベーションを大きく下げる。
私の周りには魅力的な独身の女性が多いです。これまでに仕事や活動を通じて、交流してきた女性たちです。女性の国籍も多岐にわたります。
私が結婚を考えるときに、真っ先に頭の中に浮かぶのは、肉親である毒親をどのように処理するべきかという問題です。
もし私が結婚する場合、基本的には彼女を私の両親(毒親)に引き合わせる必要があります。これは非常に面倒な問題です。リスクマネジメントの観点からは、「最悪」の状況も想定する必要があります。つまり、その彼女が私の毒親に毒される可能性です。いや、もし彼女が私の毒親に毒されないとしても、彼女が毒親に合った後、私に対する印象は大きく変わるでしょう。
このようなことを考え始めると、必然的に「結婚しない」という選択肢が頭をよぎります。私は、孤独を愛する人間ということもあって、今ではひたすら独身貴族の王道を突っ走っています。
毒子が毒親と縁を切るというアプローチもあります。そして意中の女性(又は男性)と結婚したとしましょう。その先にあるもう一つの重大な問題。それは子供です。
毒親から受け継いだ遺伝子、または毒親と一緒に生きてきた過酷な家庭環境によって、毒子の脳には「毒親」という鬼が住みついています。
毒子が結婚する。子供ができ、人の親になる。そして、最も恐れる毒親に自分がなってしまう。
その可能性はゼロではありません。
これも毒子が結婚を躊躇する理由の一つです。
世間では独身貴族に対して、色々な意見があります。しかしながら、その独身貴族の中に一定数の毒子が含まれています。大いに留意すべき点です。
ちなみに、私はフィリピンの貧しい家庭の子供に奨学金(学校の授業料)を提供していました。自分と血が通わなくても、子供との心の交流は可能です。