毒子のサバイバル術
二十三
・結果的にミニマリストになれたのは、ラッキーだった。
私の性格に合っている経理や財務の仕事をやったり、また大学院でファイナンスを研究したりしたことで、計数管理に明るくなりました。しっかりと毎日の家計簿も記録するので、収入と支出のバランス及びその結果としての貯金も管理できます。
また、長らく物価の低い途上国で生活してきましたので(支出が少ない)、貯金が増えました。現在、同年代の平均貯金残高の何倍もの貯金があります。
収入と支出のバランスを考えるときに、支出の大きな割合を占める固定費をいかにして削減するかが一つのポイントにあります。固定費の代表的なものに家賃の支払いがあります。
途上国から帰国した際の仮の住処は、毒親のいる実家です。しかし、感覚的には、もはや毒親と同居するというより、他人とシェアハウスしている、といった方がよいです。つまり、両親がその辺にいる他人と同等の生き物に感じるので、一つの家を外国人とシェアしているようなものです。シェアハウスは、家賃削減の切り札になります。
コロナ騒動然り、先の見えない世の中では、キャッシュイズキングです。適度な貯金は私たちの生活の安全装置として働き、気持ちにゆとりを与えてくれます。また新しいことにチャレンジしようという勇気も出てきます。