表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/31

毒子のサバイバル術

二十二

・私たちは精神疾患なのか?


 肉親が他人にしか見えないことについて、議論すべき点があります。

 例えば、精神疾患との関係です。

 スキゾイドパーソナリティ障害という人格障害があります。

 ウィキペディアによると、「スキゾイドパーソナリティ障害あるいはシゾイドパーソナリティ障害とは、社会的関係への関心の薄さ、感情の平板化、孤独を選ぶ傾向を特徴とする人格障害」です。

 スキゾイドパーソナリティ障害の原因は、「生まれ持った資質の弱さ、発達のアンバランスさ、親からの虐待やネグレクト、母子関係のこじれ、発達早期のトラウマ、医療トラウマ、学校や社会でのトラウマ、生活全般の困難など」(ウィキペディア)が考えられます。

 スキゾイドパーソナリティ障害の診断基準は、「次の診断基準の内、少なくとも四つ以上を満たすことで診断されます。

①家族を含めて、親密な関係を持ちたいとは思わない。あるいはそれを楽しく感じない。

②一貫して孤立した行動を好む。

③異性と性体験を持つことに対する興味が、もしあったとしても少ししかない。

④喜びを感じられるような活動が、もしあったとしても、少ししかない。

⑤第一度親族以外には、親しい友人、信頼できる友人がいない。

⑥賞賛にも批判に対しても無関心に見える。

⑦情緒的な冷たさ、超然とした態度あるいは平板な感情。」(ウィキペディア)

 私の父は、七つの診断基準のうち、少なくとも四つ(②+③+④+⑤)該当します。⑥については、父は四六時中、パソコンとウンコしかしませんので、診断不可能です。

 私の場合、七つの診断基準のうち、五つ(①+②+⑤+⑥+⑦)該当します。

 診断基準に従えば、私たち親子は、スキゾイドパーソナリティ障害の可能性があります。

 この人格障害の興味深いところは、当の本人が、社会生活を営む上で他人に迷惑をかけることがないので、仮にスキゾイドパーソナリティ障害だとしても、わざわざ病院で診断を受ける人が極めて少ない点です。もちろん、私も父も病院でスキゾイドパーソナリティ障害かどうかを診断したことがありません。

 もし私がスキゾイドパーソナリティ障害と診断されても、その原因が先天的なものなのか、後天的なものなのか、原因を突き止めることは困難でしょう。父は著しく変な人間であり、その遺伝子を私が受け継いでしまったからなのか、それとも、毒親の父から暴力や暴言を受けて育ってきたからなのか、はたまた、その両方の影響を受けているのか、判別が難しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ