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「そうだ。師匠だ。気を操るすべを教えてくれる」
「気? なんじゃそりゃ」
「おまえも使っているじゃないか」
「そんなわけのわからんもん、使ったおぼえはないぜ」
私がなにか言おうとすると、青柳が割って入った。
「とりあえず、見せますか」
青柳は左足を前に上げると、右ひざを曲げた。
そしてその体勢のまま、右足一本でジャンプした。
「!」
魁斗の表情が驚愕の色を見せた。
なにせ青柳は右足一本で4メートル以上ジャンプしたのだから。
着地した青柳が言った。
「これが気を使うということだ」
「これが……気」
私が答えた。
「そうだ。気をひざを中心とした下半身に集める。そして足の裏にも多めに集める。気が集まると筋力などの身体能力が上がる。そして足の裏に集めた気を下に放出することによって、さらにジャンプ力が増すんだ。足の裏に集めた気は、いわばジェット噴射のような役目を果たすわけだな」




