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後書き

 まず謝罪をさせて頂きます。誠に申し訳ございませんでした。


 私が本作、と言うか「ディベートの小説を書く」と言い出したのは確か2018年の6月で、投稿するまでに丸々一年半もかかったことになります。(投稿が2020年なのに作中時間が2018年~2019年なのはそのせいです)

 ならば一年半かけたに相応しい濃密な内容になったかと言うと我ながら首を傾げたくなる部分が多々ある……と言うか、その一年半の内で明確に執筆作業を行っていたと言えるのは半年くらいしかなかったと思います。

 当時の私が「書きます」と宣言した頃に期待して下さっていた方が果たしてこれを読んでいるのかも甚だ疑問なのですが、とにかく時間をかけすぎました。



 私が知る限り、ディベートを題材にした作品は小説に限らず非常に少数です。

 また、いざディベートを題材にしたと言う作品を見ても、内容は単に自分の意見をまくし立てるだけでディベート要素の欠片もない単なる口論だったり、あるいは「屁理屈で相手を黙らせてやれ!」のようにディベートを曲解したようなものが目立っており、「ちゃんとしたディベートの作品」を作ったら斬新なんじゃないか、と漫然と考えていました。

 そして同時期、私は「学連恋愛ものが描きたいけど、ただ恋愛するだけじゃインパクトが薄い」と考えていたもので、じゃあディベートの部活動を通じて仲を育む小説にすれば一粒で二度美味しい内容になるじゃないかとディベートに白羽の矢を立てたのが本作の執筆のきっかけだったのです、が。


 いざ書いてみると競技の都合上、試合部分の文章量が膨大になるのを避けられず、その結果ディベートに興味のない人が「ただの学園恋愛もの」として気軽に読めるような内容ではなくなり、一方でディベートの小説としては競技部分にそこまで徹底して焦点を当てた内容でもない。ひたすらにターゲットの一貫しない、どっちつかずな内容となった感は否めません。作中で「主張は一本に絞れ」と書いたくせに、なぜ自分は二兎を追おうとしたのでしょうか。

 基本的に全員で原稿を作る都合上キャラクターの個性を出しにくい、議論の後出しが不可能なルール上「ピンチからの大逆転」が不可能に近い、第一反駁以前で勝ち確定のような状況になった場合、消化試合状態の後のパートを書いてもつまらないし、かと言って試合をカットしても味気ない……など、競技の制約による試合構成の難にも延々悩まされ続けました。そりゃ誰もディベートを題材にしないわけだ。

 そんな事が続くうち、何故私は学園恋愛ものが書きたかったはずなのに必死に税金や法律の資料を漁っては一人で架空の議論を組み上げにゃならんのだ、と自分で始めた事に根本から疑問を抱きもしましたが、ひとまず完結までは漕ぎ着けられました。


 おそらく競技経験者の方にはバレていたと思いますが、私は競技ディベートの経験者ではありません。

 本作を執筆するにあたって何冊かの教則本を購入したり競技の観戦に行ったりと、ある程度の調査は行っておりますが、おそらく用語の使い方が若干おかしいとか、「実際のディベート選手はこんな会話しねーよ」みたいな部分はいくつか存在したんじゃないかと思います。

 「強い」と言われている学校の弁論がちゃんと完成度が高いものに見えているか、作中で「こうするべき」と言っていた理論が経験者の目から見て本当に正しいものであるか、等は最後まで不安なままで、中盤以降はひたすら「経験者に怒られたくない」みたいな感情を持ちながら書いていた記憶があります。

 なぜ経験者でもないくせに「ちゃんとしたディベートの小説を書こう」なんて決意したのか、今となっては自分が一番分かりません。


 そんなわけで色々と歪さが拭えないお話でしたが、暇潰し程度にでも楽しんで頂けたなら幸いでございます。

 面白くなかったらごめんなさい。殺さないでください。

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