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とある浜辺と初恋のお姉さん

 この物語は俺がとあるお姉さんに初恋した時の物語である。


 俺の名前は風桐 桜花(かざきり おうか)仲ノ町(なかのまち)中学校に通う中学一年生でとある浜辺で落ち込んでいた。理由は部活で初めての試合でボロッボロに負けてしてしまったからである。そして俺はそのまま浜辺で落ち込んでいると、学生服を着た、ロングヘアーの髪型をした高校生らしきお姉さんが優しい声で俺に話しかけてきた。


 「どうしたんですか?そので落ち込んでいる少年。」


 すると、俺は元気のない声で返事をした。


 「いや、ただ浜辺で黄昏ていただけだよ。」


 そう言うとお姉さんは何かを察したような表情で


 「そうですか。」


 と言いながらお姉さんは落ち込んでいる俺に気遣ってくれたのか、俺から少し離れて浜辺に座り、俺に質問をしてきた。


 「少年は、浜辺が好きですか?」


 すると、俺は少し考えたあとに、お姉さんの質問に答えた。


 「俺は好きでもないし嫌いでもないから普通かな。」


 俺が愛想のない声で質問に答えると、俺がお姉さんに質問していないのに勝手にお姉さんが自分の質問に答えた。


 「そうですか。ちなみに、私は(浜辺が)好きですよ。だって、浜辺を見ていると自分がちっぽけに見えてきて、世界はこんなにも広いんだと思えるからです。」


 お姉さんがそう言うと、俺の心が落ち着いたのか自分のことを少しお姉さんに話した。


 「俺が浜辺に居た理由は今日、部活で初めての試合に出て負けてしまったんです。 それで、浜辺で落ち込んでいたんです。」


 俺が理由を話すと、お姉さんが俺を励まそうとした。


 「そうだったんですか。でも、少年には次があるじゃないですか。」


 お姉さんがそう言うと、俺は少しキレた声でお姉さんに負けた怒りをぶつけてしまった。


 「次なんて無いんですよ!だって、俺はあんなにも練習したのに試合では負けてしまって、それでこんなにも悔しい思いなんてするなら!もうしたくありませんから!」


 すると、お姉さんは優しい声で俺がさっき言っていたことを否定した。


 「いいえ。少年には必ず次があります。だって、少年はその悔しさをきっとバネにして必ず次に活かすと思うからです。それに、ある女子高生は言いました『一回やってダメならば百回やればいいし、百回やってもダメならば千回やればいいし、千回やってもダメなら一万回やればいいし、一万回やってダメならば諦めろ』と言いましたから部活を辞めるにはまだ早いとお姉さんはそう思います。」


 俺が少し冷めた声でお姉さんに言った。


 「その迷言多分、お姉さんが考えたんじゃないの?」


 お姉さんが少し照れたあとに、俺を再び、励まそうとした。


 「バレましたか。でも、少年はまだ落ち込んでいる暇なんてないと思いますよ。もし、落ち込むのならできる限りのことをすべてやって、それがダメだったときに落ち込めばいいとお姉さんはそう思います。」


 俺は自信のない表情でお姉さんに問いかけた。


 「次の試合で俺は勝てるかなぁ?」


 お姉さんは何故か自信満々な声で答えた。


 「はい。努力次第ですけど、きっと勝てますよ。」


 俺は自信を少し取り戻し、浜辺から立ち上がり、


 「お姉さん、ありがとう。お姉さんのおかげで俺はまだ部活を頑張ってみるよ。」


 と言いながら俺は浜辺を去った。多分、当時の俺は気づいていないけど、この時からお姉さんに初恋していたんだと思う。


 ー翌日ー    

        ー放課後ー


 今日はいつもならこの後に部活が待っているが試合が終わったばっかしと言うことで、今日の部活が休みになったので俺はお姉さんに会いたいと思い昨日行った浜辺にもう一度行くことにした。


          ~浜辺~


 俺は浜辺に着くなり、辺りいったいを見渡し


 「お姉さん、居るかなぁ?」


 と呟きながら俺はお姉さんを探していると、突然後ろからどこかで聞いたことのある優しい声で


 「誰を探しているんですか?」


 と俺に問いかけてくると、俺はビックリしてつい反射的に後ろを振り向くとお姉さんの姿があった。


 「うわっ! って、お姉さんか。ビックリさせないでよ。」


 「すみません。別に少年を驚かせるつもりがなかったんですよ。それで、誰を探しているんですか?」


 お姉さんが俺に謝罪したあと、再び、俺に質問をしてくると、俺は深呼吸をして息を整えたあとに「俺はお姉さんにともう一度お話したくてお姉さんを探していたんだよ。」と言おうと思っていたが、途端に恥ずかくなって言葉を変えてお姉さんの質問に答えた。


 「俺はべ、別に誰も探してないですよ。今日はたまたま部活が休みになって暇だったから浜辺に来ただけですよ。それで、お姉さんはどうして今日も浜辺に来てるんですか?」


 俺がお姉さんの質問に答えたあとに、次は俺がお姉さんに質問をすると、お姉さんが少し間を空けたあとに、切ない表情でお姉さんが俺の質問に答えた。


 「いつもやっている日課の一つです。」


 俺はお姉さんの切ない表情を見るとなぜかこれ以上聞いてはいけない気がしたので俺は少し間を空けてから、話題を変えた。


 「そういえば、お姉さんって昨日と今日で同じ制服を着ているけど、それって何処の高校の制服なんですか?」


 俺はお姉さんが着ている制服が何処の高校なのか気になって質問すると、お姉さんは切ない表情から小悪魔のような表情で


 「この制服が何処の高校の制服なのか知りたいですか?」


 と俺に問いかけてくると、俺は恥ずかしがりながらも少し食いぎみに答えた。


 「し、知りたいです。」


 すると、お姉さんが悪巧みしたような顔で俺に話かけた。


 「なら、お姉さんと勝負して勝ったら教えてあげましょう。」


 お姉さんが俺に勝負を仕掛けてくると、俺は自信満々な声で


 「受けて立ちます!」


 と言ったあとに、ふと冷静になって考えて、お姉さんに質問した。


 「けど、何で勝負するんですか?」


 すると、お姉さんは自信満々な表情で俺の質問に答えた。


 「良い質問ですね少年!それで、何で勝負するか?と言われたら“これ”で勝負します!」


 お姉さんはそう言いながら浜辺に落ちている少し小さな石を拾って、俺に見せると


 「もしかして“水切り”?」


 と俺は自信のない表情で答えると、お姉さんは頷いたあとに、嬉しそうな表情で


 「はい。大正解ですよ!」


 と言うと、俺は心の中で少し驚いていた。


 「(浜辺でも水切りって出来るんだな。初めて知ったなぁ。)」


 俺が心の中で感心していると、お姉さんが俺に話しかけてきた。


 「それじぁ、今からルールを決めましょうか。」


 そう言ったあとに、軽く咳払いをし、ルールを決めだした。


 「さて、まずは、この水切りの先攻か後攻かを決めましょうか?まぁ、お姉さんは年上ですからハンデとして、少年が先攻か後攻かを決めていいですよ。」


 お姉さんがハンデを俺に与えると、俺はお姉さんになめられていると思い少し強気で断った。


 「いや、いいです。だって、俺は勝負にハンデとか要らないから、正々堂々じゃんけんで決めましょう!」


 「そうですか。まぁ、少年がそう言うならそうしましょうか。」


 お姉さんが承諾すると、俺とお姉さんはじゃんけんの構えをし、それと同時に掛け声を出した。


 「「最初グーじゃんけん┅┅┅」」


 「「ポン!」」


 と言いながら俺とお姉さんは手をほぼ同時に出した。それを俺は素早く確認したあとに、間抜けた声でつい呟いてしまった。


 「あ、勝った。」


 こうしてじゃんけんの勝負が俺の勝ちで終わると、俺は少し罪悪感を感じてしまった。ちなみに、お姉さんは先ほどのじゃんけんに関しては少し悔しがっているように見えた。だけど、お姉さんはすぐに気持ちを切り替えた。


 「それじぁ、じゃんけんに勝った少年が先攻か後攻か選んでください。」


 俺は少し考えたあとに


 「それじぁ、俺は先攻にします。」


 そう言うと、お姉さんは不思議そうな表情で俺に問いかけてきた。


 「先攻でいいんですか?後攻の方が有利ですけど。」


 俺ははっきりとした声で答えたあとに、理由を言った。


 「いや、俺は先攻の方がいいです。だって、俺はプレッシャーに弱いですから。」


 すると、お姉さんは納得し


 「分かりました。じぁ、お姉さんは後攻になりますけど、本当にそれでいいんですね?」


 と再度、俺に確認してくると


 「はい。それでいいですよ。」


 と俺は即答で了承すると、お姉さんは次の話に移った。


 「それじぁ、次に行きますね。次は勝利条件ですが、勝利条件は回数が多い方が勝ちでいいですか?」


 お姉さんが俺に確認を取ると俺は了承したあとに


 「別にそれでいいですけど、何ラウンドやりますか?」


 と問いかけると、お姉さんは少し考えたあとに、答えた。


 「先攻と後攻が一回ずつやって、それを2ラウンドやりましょうか。」


 そう聞いた俺は話を少しズラして悪巧みした顔でお姉さんに話かけた。


 「それで、もし俺が勝ったらその制服が何処の高校なのか教えて貰いますからね。」


 すると、お姉さんも悪巧みしたような顔で返事をした。


 「それでいいですよ別に。でも、もしお姉さんが勝ったならお姉さんの言うことを何でも一つ聞いてくださいね。」


 俺はその顔を見て少しビビってしまい


 「い、いいですよ。」


 とあまり威勢のない返事を返してしまった。そんなことを知りもしないお姉さんは少し燃えたような表情で試合の合図をした。


 「それじぁあ、始めましょうか水切りを。」


 こうして俺とお姉さんの勝負の火蓋が切られた。


 「それじぁ、まずは先攻の俺から行きますよ。」


 「(正直、水切りは小学四年生の時に2、3回やった程度だから少し心配だな。)」


 俺は心の中でそう思いながら石を回転させて斜めに投げると、意外にも、うまく行けて心の中で驚いている間に俺が投げた石が水面で1回跳ねて、そのあとに、2回3回……と跳ねて行き結果は28段(回)だった。


 「(よしゃあ、うまく行けたぜ!)」


 と俺は心の中で嬉しがっていると、今度は後攻であるお姉さんが石を投げると、お姉さんの投げた石が勢い良く1回2回3回……と跳ねて行き結果は俺の倍近くあった47段(回)だった。俺はその回数を目の当たりにして、絶句しているとお姉さんが微笑んだ表情で


 「次は少年の番ですよ。」


 と言うと、俺の心がもう完全に折れてしまい。


 「お、俺の負けです。完敗しました。」


 とお姉さんに向けて謝ると、お姉さんが悪巧みしたような表情で


 「それじぁ、お姉さんに負けた少年にはお姉さんの言うことを何でも一つ聞いてもらいますね。」


 と俺に話しかけると、俺は勝負に負けて落ち込んだ表情で返事をした。


 「分かったよ。」


 こうして俺とお姉さんの水切り勝負はお姉さんの完全勝利で幕を閉じた。


 「それで俺は何をするんですか?」


 俺は少し元気になりお姉さんに質問すると、お姉さんは少し悩んだあとに、照れた表情で俺にお願いした。


 「そうですねぇ┅。それじぁ、今流行りのタピオカが飲みたいのでタピオカ買ってきて下さい!」


 「どうして俺なの?」


 俺はビックリしてついお姉さんにタメ口でしゃべってしまったけど、お姉さんはそれを気にせずに恥ずかしそうな表情で理由を説明した。


 「実はお姉さんはタピオカを買うのが恥ずかしくて今まで買えなかったんです。」


 俺は深くため息を付き、自分を納得させた。


 「はぁー、分かりました買ってきますよ。それに約束を破るわけにはいかないからです。だからと言って恥ずかしいわけじゃないですからね!」


 「それで、俺は何味のタピオカドリンクを買って来ればいいんですか?」


 俺が何味を買って来ればいいのかお姉さん聞くと


 「カニカマ味のタピオカドリンクを買って来て下さい!」


 となぜかとてもワクワクしている表情でお姉さんは答えた。


 「何ですかその聞いただけでゲテモノ臭がするドリンクは。」


 俺は冷たい表情で返事をすると、お姉さんが不思議そうな表情で返事を返した。


 「えぇー、そうですか。お姉さんが見たときは美味しそうだと思いましたけど。」


 すると、俺は冷静な声でお姉さんに失礼なことを言ってしまった。


 「お姉さん、今から失礼なこと言うけど。お姉さん多分、眼科行った方がいいと思うよ。」


 俺がそう言うと、お姉さんがワザと傷ついたフリをしながら、俺にお願いをしてきた。


 「ひどいこと言いますね少年は。それだから、お姉さんは少し傷つきましたよ。だから早くタピオカドリンクを買って来て下さいね!」


 俺は少し呆れた表情で


 「はいはい。分かりました。それじゃあ、タピオカドリンクを買ってきますね。」


 と言いながら浜辺を後にし、タピオカ店へと向かった。


        ~タピオカ店~


 「はぁ。ここまで来てしまったか。」


 俺はそう言いながら目の前にあるタピオカ店を見てため息を付いた。もちろん、俺の目の前にあるタピオカ店には女性達の行列が出来ていて、たまに男性を見かけるが多分、彼女と一緒に並んでいるのだろう。と言うかそもそも、思春期に入ったばかりの男子中学一年生がたった一人で女性達の巣窟(タピオカ店)に突っ込むとか勇者じゃあないと無理だろっと心の中で嘆いているとクールそうな見た目をしていて、背中にはsignal(シグナル) rainy(レイニー)と書かれたキーホルダーを付けたギターケースを背負っているショートヘアーの髪型をした、女性が


 「そこの君、タピオカ店の前でうろうろしているけど、どうかしたのか?」


 と少し心配そうな表情で俺に話しかけてくると、俺は少し考えたあとに、クールそうな女性に理由を説明した。


 「ふーん。それじゃあ、私が買って来よっか?」


 クールそうな女性がさらっと引き受けようとした。


 「いいんですか!それじゃあ、お願いします!」


 俺は嬉しい表情で即お願いをすると、クールそうな女性は快く引き受けたあとに


 「じぁあ、少し待っててね。」


 と言いながら、クールそうな女性はタピオカ店へと向かって行った。


 ー数十分後ー


 クールそうな女性は俺がお願いした物(カニカマ味のタピオカドリンク)を手に持ちながら


 「待たせてすまないね。」


 と言ったあとに、俺がお願いした物を俺に渡し


 「はい、これでいいんだよね?」


 と合っているかどうか俺に確認させるた。俺はそれを確認すると、クールそうな女性にお礼を言い、お金を渡すと


 「そんぐらい、いいよ別に。」


 と言って俺が渡したお金を返すと


 「その代わり、私の話を少し聞いてくれる?」


 と俺に問いかけてくると、俺は了承し頷くと、クールそうな女性は深呼吸をして息を整えたあとに、少し暗い雰囲気でしゃべり始めた。


 「このお話はとあるカップルの悲惨なお話でね。そのカップルはデートでここの近くにある浜辺に来ていたらしくてね。すると、突然、ケンカをしだしたらしく、やがてそのケンカが酷くなると、彼氏が怒りのあまり彼女を浜辺の海に沈めたらしくてそれから、その浜辺にはでるらしいの、自分(彼女)を浜辺の海に沈めた彼氏を恨み続けている彼女の幽霊が、今もいるらしいのって言う噂話だけどどうだった。」


 少し暗い雰囲気で話をしていた女性がお話をし終わると、先ほどのクールそうな女性に戻り俺に感想を求めると、俺は少し震えたいや、かなり震えた声で感想を言った。


 「へぇー、そ、そんな話あ、あるんだ。是非ともそのゆ、幽霊とやらにあ、会ってみたいなぁ~。あ~そうだった、俺は早くお姉さんにた、タピオカドリンク届けないといけないんだった。そ、それじぁあ。」


 と言ったあとに、俺はダッシュでタピオカ店を去り、お姉さんが居る、浜辺へと戻って行った。


          ~浜辺~


 浜辺に着いてお姉さんを見かけると、俺は息を整え、気持ちを切り替えて


 「おーい!お姉さん、買ってきましたよ。」


 と大きな声でお姉さんを呼びながら、近づいて行くと、お姉さんは俺の声に反応して振り向くと少し驚いた様子で俺に話しかけてきた。


 「おや、お姉さんが思っていたより早く帰ってきましたね。」


 俺はお姉さんに少し指摘されると、慌てた表情で返事をした。


 「ギクッ。そ、そうかな気のせいじぁないかな。」


 お姉さんは少し怪しんでいたが、気にしてない様子で話を戻した。


 「まぁ、いいでしょ。それよりお姉さんがお願いした物はちゃんと買ってきましたか?」


 お姉さんが俺に問いかけてくると、俺は息を整えて、少し自慢げな表情で


 「言われなくともちゃんと買ってきましたよ。」


 と言いながらクールそうな女性に買ってきて貰った物をお姉さんに差し出すと、お姉さんはご機嫌良さそうな様子で


 「良くやりましたね。少年はえらいですよ。」


 と言いながら俺の頭を撫でてくると、俺はどんどん恥ずかしくなり、お姉さんが撫でてくる手を払い、とても恥ずかしい表情で


 「や、やめてくださいよ。」


 と言うと、お姉さんは不機嫌そうな表情で頬を膨らませた。


 「つれないですね少年は。まぁ、いいですけど。」


 すると、お姉さんは話を変えてワクワクそうな表情で


 「それじぁあ、念願の(カニカマ味の)タピオカドリンクを飲んでみましょうか。」


 と言ったあとに、カニカマ味のタピオカドリンクを飲んで感想を言った。


 「う~ん。とても美味ですね!」


 そう聞いた俺は心の中で


 「(えぇー、美味しいのか?)」


 と思いながら、少し引いた目でお姉さんを見ていると、突然、お姉さんが俺の方を見て


 「飲みますか?」


 とお姉さんがさっき飲んだタピオカドリンクを俺に向けて差し出すと、俺は心の中で物凄くテンションが上がり


 「(え?こ、これっても、もしかしてお、お姉さんに間接キッスできるチャンスなのでは!)」


 と喜んだあとに、軽く咳払いをし、気持ちを整えて「しょうがないですね~。お姉さんがそこまで言うのなら飲んであげましょうか。」と言おうとした瞬間に


 「な~んてね。少年はどうせ飲みたくないでしょう。」


 と言いながら、お姉さんが差し出したタピオカドリンクを自分のところに戻して、再び、飲み始めると、俺は凄く落ち込んだ表情で返事をした。


 「はい。そ、そうですね。」


 すると、お姉さんは心配そうな表情で俺に問いかけた。


 「あの~どうしてそんなに落ち込んでいるんですか?」


 「いや、夕陽がとても眩しくて。」


 俺は適当に返事を返して、夕陽を見ていると突然、俺は忘れていたことを思い出した。


 「あ!そう言えば今日はお母さんに買い物を頼まれていたんだった!それじぁあ、お姉さんまたね。」


 俺はそう言いながら、勢い良く立ち上がったあとに、浜辺を去り、家に帰った。それから、俺は部活が忙しくなりしばらくの間、浜辺に行けなかった。


 ー1ヶ月後ー


 今日は部活が早く終わり、特にこの後の用事がないので久しぶりに浜辺に行こうと思い、浜辺に来ていた。


 「(お姉さんは居るかなぁ?)」


 と心の中で呟きながら、探していると、俺はお姉さん(?)らしき人物を見つけて、大きな声でお姉さん(?)を呼びながら近づいて行った。


 「おーい!お姉さん、お久しぶりにですね。」


 すると、俺の声に反応してお姉さん(?)が振り返り俺の姿を見たあとに、少し困ったような表情で


 「あの、どなたですか?」


 とお姉さん(?)が言うと俺はビックリして、心の声が漏れてしまった。


 「え?」


      ー次回に続くー

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても読みやすい文章で良いと思います。
2019/12/23 23:24 退会済み
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