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プロローグ
彼女はおかしな女子高生だった。
母子家庭ならぬ父子家庭で、決して満足は出来ない家庭で17年間過ごしてきた。
彼女の趣味は読書。そして勉強。そして名前にもあるが空を見上げること。
それは父親がそこそこ売れている作家だったからである。
そして2歳のとき離れた母親は天才学者のひ孫にあたるこれまた頭のいい天才。
その両親のいいところだけ見事にうけついだ結果の趣味である。
空を見上げるのは子供に空という名前をつけるぐらい空が好きでそれをうけついだのだろう。
その趣味に似合わず彼女は顔が美形だった。
有名モデルにそっくりで。それもドッペルゲンガーとでもいいたいぐらいに。
ある日彼女はいれかわる。
生きている世界がちがうかのようなモデルと。
この小説はそんな彼女の物語。
彼女は菅野空、高校2年生。17歳。