表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

女性2

 少女の目が覚めると、体の所々が痛みました。

 しかも身動きができません。

 上を見れば、はるか彼方に小さな光が見えました。

 どうやら落っこちたようでした。


 だけれど彼女はどこかに落っこちた記憶なんてありませんでした。

 手紙で呼び出されて、それからの記憶がありません。


「誰か、誰かいませんか!?」

 彼女は叫びますが、反応がありません。誰もいないのかもしれませんが、叫び続けていれば誰か気づくかもしれません。

 彼女は必至で呼び続けました。


 やがて声がかれた頃、「そこからだしてあげようか?」と男の声がしました。

 女性は無我夢中で縋りつきます。

「お願いします! 私どうしてかこの穴に落とされてしまったようなのです。助けて下さい!」


「でもなあ、僕の条件をのんでくれないと僕は助けてあげられない」

「何ですか!? できる事ならします。ですから助けて下さい」

「ふふ。言ったね? じゃあ助けてあげるよ」


 そう言って青年は女性を助け出しました。

 そこは山でした。枯れた木が、細々と植わっています。

 女性は井戸の中に落とされていたようでした。


「ありがとうございます。私は何をしたら」

「そんなの簡単だよ。君は僕のお嫁さんになるんだ。僕の屋敷からは一歩も出さないよ。ほかの人なんかにもあってはいけない。これから君は死ぬまで僕にしか会えないよ」




 そうして青年は女性の足と手を、斧で切り落としてしまいました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ