クーデター
我々は、北海道庁に到着すると、四方の道を封鎖し、デモ隊を待ち構えた。遠くから警官隊の怒号警官隊の発砲、それに応じたデモ隊の発砲に攻撃が微かに散発的にだが聞こえてくる。
しばらくすると、デモ隊が四方から迫ってきた。我々は、空に向けて数発発砲した。デモ隊も同じように応じた。
そしてついに、バリケードが突破された。その時、伝令から函館第二師団が札幌に到着したとの情報が入った。それを受けて我々は、警備員を打ち破り、道庁内部へ突入した。デモ隊もそれに続いて、侵入した。
北海道指導部は、脱出の準備を進めていたが裏切りによる想定外の突破に、脱出の準備が間に合わず、知事をはじめ指導部は、全員
逮捕された。
道庁から北海道旗が落ち、新政府の旗が掲げられた。すると、千歳師団及び、函館第二師団は、札幌の通信施設、ラジオ局、駅と言った主要施設が制圧された。
私は、ラジオ局に移動すると、道民に声明を発表した。
「私は、北海道防衛大隊長の岡本拓也少佐です。本日我々は、汚職にまみれた旧支配者を逮捕した。ここからは、道民による道民のための政治を行うことになる。」そう演説した。
反対するものもいたが多くの道民が支持をした。
私はすぐに全軍に帰投命令を出した。全軍がそれに従ったが、一部の将兵が暴走し、軍艦を盗み出し、攻撃しようとする事例もあったがすぐに鎮圧された。
そうして政権の奪取に成功した。