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47都道府県大戦北海道編  作者: 照屋 啓二郎
富士山問題
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山梨事変

 ― 山梨県・甲府市 ―

 特殊部隊員は、その夜仕事を終えて帰宅途中の知事に奇襲を仕掛け知事を拉致することに成功した。

 すぐに事態がばれるのを防ぐためほかの部隊員は、街の人々の中で、危険と思われる愛国的な人々の殺人や県庁への強襲などを行い捜査機関を麻痺させた。


 結果として、山梨の軍・行政は、指揮系統などが混乱し、組織的な行動ができず住民の不安解消に務めることで精一杯になっていた。

 この混乱状態に追加の特殊部隊員と、山梨県内の協力者を利用して簡易飛行場を占拠。山梨知事を東北への移送を決定した。


 各地で、暴動を扇動する中、知事をはじめとする政府要人を国籍を不明にした輸送機により、東北へと移送された。


 その後、特殊部隊員による占領をテロないしは、反乱と断定し、東北静岡連合軍によって治安維持の名目で進出した。しかし、前述の通り、その治安を乱しているのは、東北の特殊部隊員なので、進出した軍は、鎮圧しているように見せかけながら占領を引き継ぎそのまま首脳部のいない山梨で静岡による実効支配を開始した。


 東北政府は、首都圏連合にあくまで治安維持のための占領であると報告し、首都圏連合も個々の調停を任せた手前、文句は言ってこなかった。また、北関東連合からの非難声明はあったものの東北連合と、首都圏連合の調停に関する取り決めの公表により、分が悪くなると判断した彼らの指導部は、それ以上の行動には出なかった。


 山梨では、東北による調停の執行の代理を静岡政府に依頼した。という形をとり、東北監督のもと静岡による占領と支配の続行を行った。

 やがて、静岡政府は山梨県政府を解体し、市町村単位で静岡県政府の下に置く形をとり、静岡の支配を強めた。


 これには、首都圏連合からも非難の声が上がったが東北による現地政府の崩壊による占領支配であると、説明を行い何とか理解を得た。また、この行動に東北が直接かかわっていると考えられることを防ぐために、正規軍は、中立的な行動をとることを徹底した。


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