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47都道府県大戦北海道編  作者: 照屋 啓二郎
富士山問題
16/17

富士作戦

 この訓練期間三年の間に、産業などを中心に北海道は発展した。

 経済も躍進し、東北連邦は、最早単独で勝る地方政府はなく経済連合体も敵うものは、殆どなかった。


 話は変わり、山梨上空。

 静岡軍の輸送機が夜の山梨・甲府上空を飛行していた。同時に、国境線の山中を暗闇の中静岡から山梨に向けて国境を越える人々がいた。しかし、山梨軍は、動向に気づかずここから先の拡張について考えていた。

 一夜のうちに、山梨県内に空中より静岡軍10名・東北軍20名が投下され陸上のあらゆる地域から80名が侵入した。これらは、いずれも目立たない田舎の地域で行われた。一方で一部の東北部隊は甲府に降り立ったがその地域も甲府の山中であった。


 降り立った部隊員は、各地の役所に行くと、何日かに分けて協力者の役所の職員と協力し、偽造した偽書類で出身などを偽り移住申請をした。

 そのうち5名がそれぞれアパートを5棟買うと、ほかの部隊員は、カップルや夫婦、友人として各地の仲間の保有するアパートに住んだ。

 部隊員は、アパートを改造して任務に使いやすいようにした。また、その工作が露呈するのを防ぐためアパート保有者は、改装が終わるまで一般住民を勧誘しないことで対策した。

 またこれとは別に、他の住居を持つものもいた。一部のものは、山梨で起業した。この収益を作戦遂行の資金に充てることで国家予算の軍事費増加分を抑え、周辺国や自国民にもこの秘密部隊の存在を完全に秘匿できるように対策したのだ。


 東北連邦軍最高司令部は、山梨への侵入を成功させると、詳細な作戦の立案を開始した。この作戦名は、【富士】と呼ばれ連邦軍高官クラスには、公表されている訓練脱落者で構成される陸海軍合同特殊作戦部隊による富士山からの強襲と、その後連合軍による浸透により富士山を奪還する作戦と下達された。

 しかし実際には、侵入している特殊部隊(a~fグループ)のうち、a,bグループが山梨政府及び、軍高官を暗殺し、山梨に政情不安を起こし混乱している状況を作る。そのタイミングで、それ以外のグループが各地の公共施設、軍施設、政府主要施設を強襲したり、山梨国民を扇動し、各地でデモやストライキを起こし、議員をしていた協力者を首長選に当選させる裏工作などを行った。

 この作戦は、最終的に現山梨首長を暗殺ないしは、拉致することから始まることが決まった。


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