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47都道府県大戦北海道編  作者: 照屋 啓二郎
富士山問題
15/17

謀略戦準備

 清水港占拠により、経済的影響を大きく受けた静岡政府は、これ以上傷口がふさがる前に、東北軍の撤退を望み、静岡・東北間で交渉が行われ、そして『清水合意』が締結された。清水合意の内容は、【静岡は、山梨の要求の一部を飲み富士山での剣ヶ峰の保有を認める】というものだった。

 しかし、これは表向きのもので、実際には、【東北・静岡両政府による合同作戦を行う】というものだった。この合同作戦というのは、両軍の保有する諜報部隊によって山梨全土を平和的に静岡に併合することである。それを東北連邦は支援し、首都圏連合との仲介をするというものだった。


 この条件での合意に達したのち、山梨政府に、全面的に寄り添った条件で停戦に至った。最終的に静岡政府は、富士山全土を喪失し、宗教上のみ富士山の共用利用という形で国境線が策定された。


 東北連邦では、早速潜入部隊の訓練が始まった。このメンバーは、国土にいる適性があるものの志願者と、全軍の中から成績が優秀なもの、適性があるものを訓練を兼ねた選抜試験を行い選出された。

 また、この部隊員のために特注で、武器や道具の開発を国営軍需工場で行われた。ここでは、分解式の銃や各種道具が作られた。


 また、参加者5,000名のうち、最後まで残った1,000名の隊員には、鍵開けや潜入の訓練が行われた。

 また、基礎訓練の間に余市岳山麓の森林に小さな村が作られた。ここには、小型の駐屯地も作られた。ここに、正規500人の中隊が置かれこの地域に、10人ずつのチームで侵入訓練が行われた。この訓練では、気づかれないことと、気づかれたときに打開すること、気づかれずに対象を暗殺する訓練が行われた。この訓練を終えた後は、一般の街で、指名手配をし、警察や一般民衆をかいくぐる訓練が行われた。また、この一環で変装の訓練が行われた。

 訓練の過程で、この隊員には、自殺は最終手段であることを伝えた。この日本列島に存在する政府は、潜入部隊に力を入れておらず現在の隊員の練度では、脱出が容易なのだ。そして、その次に化学などの実習が行われた。

 これらの訓練過程は、3年の歳月が掛かったが立派な1,000人の侵入部隊が完成した。この部隊は、100人規模の部隊で運用されその部隊から作戦に応じてメンバーが選出された。


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