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47都道府県大戦北海道編  作者: 照屋 啓二郎
富士山問題
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静岡占拠

 私はすぐに、募兵を開始した。またそれと同時に、表向きには、民間軍事会社となっている国営企業を設立した。その企業に秘密裏に兵器を横流しした。兵器の横流しは、生産数を偽ることで行われ国家の有力者の間で契約された。また、一部は、正式な手段を用いて販売され横流し分は、この正規取引を水増しし不正取引を隠した。人員は、国家予算から出される企業支援金を利用した多額の援助により豊富にある資金から多額の褒賞を出し人を集めた。

 1,000人の志願兵が札幌に配属され、訓練が開始された。その頃設立された軍事会社は、2,500人の志願者や忠誠を誓った犯罪者などを雇った部隊を組織した。そして、その部隊に特殊部隊並みの訓練を実施した。この訓練は、4年の時間をかける必要があるとされた。しかし、募兵したほうの部隊に関しては、訓練中にも防衛は行えると判断され1,000人の出兵を許可された。それに従い東北連邦の沿岸防衛艦隊を除く全艦隊が出航し、海軍陸戦隊と、陸軍の3,000人の兵を連れ駿河湾へと向かった。翌日には、駿河湾内の静岡の警戒線の内側へ侵入した。

 私達の艦隊は、清水港に向けて航行していた。その時、偵察任務に従事してた空母航空隊より艦隊接近の報告があった。御前崎より接近している敵艦隊は、重巡洋艦3隻と軽巡洋艦4隻に駆逐艦7隻それに加えて、フリゲート5隻という戦力だ。

 すぐに空母航空隊に出撃命令が出された。敵の航空隊は、山梨へ出払っており、制空権はこちらの手中にあった。こちらの航空攻撃によって、敵の重巡洋艦1隻を航行不能にした。その後更に、駆逐艦二隻を撃沈した。そして、接近してきた敵艦隊に砲雷撃を加えた。敵艦隊も反撃をしたが練度の勝るこちら側の艦隊は、軽巡洋艦2隻を航行不能にし、先ほどとは別の重巡洋艦1隻に魚雷を命中させその重巡洋艦は、大きく傾いた。敵艦隊は、撤退を開始した。

 しかし今度は、悪い知らせが入ってきた。敵の主力艦隊は、清水港で出港準備中だというのだ。しかし我々は、静岡との戦争は望んでいない。私が望んでいるのは、戦争の即時停戦だ。そのため、航空隊には、あくまで積み込み中の物資を狙うように指示した。

 航空攻撃が行われ、清水港の軍事施設は、破壊され軍港としての機能を喪失した。さらに攻撃の一部が飛び火し一部の船舶にも被害が出た。そこに、東北艦隊が到着した。戦艦をはじめとする大型艦を岸壁に接岸し、歩兵部隊を上陸させた。敵の守備隊が応戦してきたが軍艦から援護と、兵士たちの練度の前に撃退され清水港を制圧することに成功した。


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