エピローグ 2
「ハアロ大将軍。あなたには聞かなくてはならない事が沢山ある。だがしかし、それはグリンデルタを追い払ってからの事だ。すぐに軍を率いてカーラ地方へ向かうのです」
サンドラはハアロに言った。
ハアロは立ち上がった。そして苦しそうにサンドラに告げた。
「サンドラ様。ただ一つだけ。……ルシールは祖母では有りません。愚かな父が連れて来た平民の娘です。それだけは」
「分かった」
サンドラは頷いた。
ロクサーヌは走り寄ってミアを抱きしめた。ミアも泣きながらロクサーヌを抱き締めた。
ハアロ大将軍はすぐにカーラ地方へ出兵した。
ジョージは港を守るために領地へ戻って行った。
サツキナとオダッチはブラックフォレスト王国へ戻る。
ルイスとサンドラは近衛兵とハアロの残して行った軍で都を守る。
「今、王都に必要なのは日常を取り戻す事だ。皆、家に戻って仕事をするのだ」
ルイスは民衆にそう呼び掛けた。
「大丈夫だ。グリンデルタの軍は王都には近寄れない。それよりも混乱を鎮め落ち着いた日常を取り戻すのだ」
民衆はそれを聞いて誰もが急ぎ足で家に戻って行った。
サンドラ王女の名で各貴族へグリンデルタ国を迎え撃てと言う命令書が出され、貴族達は兵を連れて続々と王都やカーラ地方、またはアクレナイトの領地へ向かった。
またグリンデルタ国でもカール前王の激に対して馳せ参じる貴族達も多く、グリンデルタは内戦状態となった。カーラ地区は激戦地となった。
ブラックフォレスト王国にもグリンデルタの船はやって来た。
(もうリエッサ王妃はいないのだが、連絡が遅れたのだろう)
グリンデルタの軍船は僅か1隻。一応送っとくからって感じでやって来た。
本命はアクレナイトの港。
ブラックフォレスト王国などと言うザコ王国に船を割きたくは無かった。
船はロキの稲妻で一瞬にして焼失してしまった。
シンジノアはアクレナイトの船で出撃した。




