2、推しが……推しが尊い……っ
作者の私情(テスト日)のため、明日と明後日は連載をおやすみさせていただきます。
そのため次の連載は土曜日です、!
突然の連絡ですみません、、、
ジルベールが戻ってきた。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
大丈夫なわけがない。目の前に推しがいるのだ。さっきは、混乱であまり良く見ていなかったけど、やっぱり……やっぱり……尊すぎる……っ。
ジルベルトは、漆黒の髪に赤色の目をした、狼獣人だ。なにより、攻略対象ではないことが信じられないくらいの、圧倒的な美貌を持っている。
つまり、イケメンなのである……!!!
そんな美貌に、耐性が1ミリもない、しかも前世では年齢イコール彼氏いない歴だった私が耐えられるわけがない。そんなことを考えて真っ赤になってしまった私を見て、ジルベールが、
「熱でも、あるのでしょうか?」
といって額に手を当ててきた。
もちろん熱なんてない。推しが目の前にいて、現実に存在しているという事実にキャパオーバーになってしまっただけである。
「いえっ、熱はないと思います。だからとりあえず離れてください……!!!」
悪役令嬢なのにもかかわらず、リシェルがこんなにも大切にされているのには理由がある。悪役令嬢にとってのジルベールは、ただの優秀な従者だったが、ジルベールにとっての悪役令嬢は「番」だったのである。
乙女ゲームではモブだったし、小説では結局自分の番だと言うことはなかったけど……。悪役令嬢がどんなに酷いことをたくさんしていても、ジルベールが絶対に見放すことがなかったのは番だったからじゃないだろうか。
番だからと知らなかったとはいえ、こんなにも一途なジルベールをいいようにこき使っていた悪役令嬢は本当に酷いと思う。
……まぁ、今は私がその悪役令嬢なのだけれど。
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