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大魔王→黒猫  作者: (著)まっつぅ♪ (イラスト)SpringFizz
42/106

42.大魔王様のお食事事情(その3)

誰視点かを追記しました(2022/11/23)

結視点


夕飯の手伝いが終わった私はケイちゃんのご飯の準備に入った。

「お姉ちゃん、今日からどらいふーど?混ぜるんだっけ?」

お姉ちゃんが昨日そんなことを言ってたのを思い出した。

「そうよ、少しずつ混ぜて慣らしていくの。」

「昨日の猫缶にどらいふーど入れればいいの?」

「まあそうなんだけど、それだといきなり固いもの入ってびっくりしちゃうからひと手間加えるの。」

「何やるの?」

「ドライフードをふやかしてあげるの。」

「ふやかす?お水に入れるの?」

「そうよ。今日は初めてだからウェットフードちょっと多めにして、しっかりふやかしたドライフード入れてあげるよ。昨日説明してないところも合わせて教えてあげるね。ちょっと難しいけど大丈夫?」

「大丈夫だもん!ちゃんと覚える。」

昨日と今朝のご飯はお姉ちゃんが入れてくれたのを持っていっただけ。ちゃんと覚えて私も用意できるようにならなきゃ!

「まず猫の餌の量なんだけど、これは体重によって決まるんだよ。ほら、袋に書いてあるでしょ?」

お姉ちゃんはご飯の入ってる袋を見せてくれた。

「ホントだ。」

「先生に教えてもらったケイの体重がこれだから、この餌だけならこの量。でもしばらくはウェットフードとの混合だから、今日は6:4ぐらいの割合がいいかな?そうするとウェットフードがこの量でドライフードがこの量ね。」

「…6…4…?うぇっとふーどが?……どらいふーどが?」

「ウェットフードの量に0.6掛けて、ドライフードに0.4掛けるの。」

「うぅ…」

小数は学校で習ったばっかりだからわかるけど、こんなに早く計算できない!!

挿絵(By みてみん)

「結にはちょっと難しかったみたいね。」

お姉ちゃんに言われちゃった…

「そんなことないもん…紙とペンがあれば計算できるもん…」

難しい!!猫ちゃん育てる勉強なのに算数やらなきゃなんて思ってもみなかった…

「大丈夫よ、分量は私がやるから。結はこのドライフードが浸かるぐらいに水入れて。入れすぎないようにね。」

「はぁい…」

お姉ちゃんに渡されたお皿にお水を入れてく。

「ある程度ふやけたらウェットフードと混ぜていきましょう。混ぜるときはふやかしたお水も一緒に入れるよ。」

「お水も?ご飯ベチャベチャになっちゃうよ。」

「ふやかしたお水にはドライフードから栄養が出ちゃってるの。だからちゃんと全部の栄養を摂ってもらうためにお水も一緒に入れるんだよ。」

「そうなんだぁ。」

「今日はお水でふやかしたけど、時間がないときはぬるま湯でふやかすといいよ。でもお湯でふやかしちゃダメだからね。」

「なんで?」

お湯でふやかしたほうが絶対早いのにダメなのかな?

「栄養素の中にはお湯を使うと壊れちゃうものもあるんだよ。だからちゃんと元気に育ってもらうためには栄養素を壊さないでしっかり摂ってもらわないとなんだよ。」

「…そうなんだぁ。」

なんとなくわかったけど、壊れちゃうってどうゆうことだろ?

「ちょっと難しいね。とりあえずはケイが健康に育ってくれるように手を抜かないでご飯の準備をしてあげる、って思えばいいよ。」

「うん!それなら絶対手を抜かない!!」

ケイちゃんが元気でいてくれるのが一番だもん。手抜きなんて絶対しない!!

「はい、それじゃご飯できたからケイに持っていってあげてね。」

「はーい。」

今日のご飯も喜んでくれるかな?私はケイちゃんが待つケージにご飯を持っていった。

記載された子猫にドライフードを慣れさせる方法はあくまで一例となります。

猫によって好き嫌いがありますので、その子に合ったやり方を根気よく見つけてあげてください。

またウェットフードがない場合でもドライフードをふやかして与えることもできます。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  そんな細かい計算が必要だったとは!  僕はテキトーにしてました。
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