表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大魔王→黒猫  作者: (著)まっつぅ♪ (イラスト)SpringFizz
26/106

26.お風呂に入ろう(その2)

加筆修正しました(2022/05/04)

誰視点かを追記しました(2022/11/22)

「それじゃまずはお湯の温度ね。大体36~38度ぐらいがいいんだって。触ってみてちょっとぬるいぐらいだよ。」

「そうなの?」

私が使うときは40度ぐらいなのに。ぬるいお湯だと身体が温まらないんじゃないかな?

「猫は全身に毛が生えて守られてるでしょ?だから人間より皮膚が薄いんだって。温度が高いと火傷しちゃうかもしれないんだよ。」

「そうなんだ。」

ケイちゃんが火傷して痛くなっちゃったら大変。ちゃんと覚えて気をつけなくっちゃ。

「うん、このぐらいの温度かな?結も触ってみて。」

「ほんとだ、ちょっとあったかいぐらいだね。」

「次にやるときまで忘れないようにね。」

「うん!」

私がママになるんだもん、ちゃんと覚える。

「そしたらまずは顔から遠い後ろ足とかお尻の方から濡らしていくんだよ。」

「下から?私がシャワー浴びるときは上からだよ?」

シャワーって上からお湯が出てくるものじゃないの?

「猫は顔が濡れるのをすごく嫌がる子が多いの。だからなるべく顔から遠いところから濡らして慣れさせていかないとシャンプー嫌いになっちゃう子も多いんだって。」

「そうなんだ。」

「ケイがシャンプー嫌いになったら困るでしょ?」

「うん、ちゃんと覚えるよ。」

「シャワーヘッドを押し付けるようにしてゆっくり優しく濡らしていくんだけど、それでもシャワー嫌がるようなら風呂桶にお湯をくんでそれを掬いながら濡らしたり、タオルやスポンジを濡らして拭いてあげるといいよ。まずはシャワーを嫌がらないかやってみましょう。」

「はーい。」


ケイ視点


我は茫然自失となっていた。

(おもらし…我がおもらし…大魔王である我が…)

いくら子猫になったとはいえ我は大魔王である。それなのに小娘一人に抱え上げられ身動きが取れない上におもらしをするなんて…

(ありえぬ…受け入れられぬ…認められぬ…)

そんな状態の我は現在の状況を理解していなかった。

『シャー』

(うをっ、温い!我はまたやってしまったのかっ!)

急に下半身が濡れたので我は気づかぬうちにまたもらしたのかと思い慌てた。

挿絵(By みてみん)

「あっ、ケイちゃんびっくりしちゃった?大丈夫だよ、シャワー怖くないよ。」

周りを見ると舞衣が我にお湯をかけていた。というか、その物体はなんだ?とめどもなくお湯が出てきているではないか。

(ここは風呂場か?ということはこれから我は身体を洗われるということか。)

あんなことをしたのだ、綺麗にしてもらえるのはありがたい。

(それにしても風呂とはお湯を沸かして入るものではないのか?これがどこに繋がっているかはわからんが、そんなに簡単に大量のお湯を出すとは…)

これもこの世界の文明なのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ