07
「もう 遅刻よ」
「仕方ないだろ」
「何がよ もう またね 仲間が待ってるから」
伊織は走って部屋を飛び出していった
メイドさんにソフィアの居場所を聞くと すぐに呼んでくれたので
一緒に昼食を食べるにした
「今日はどうしますか」
「とりあえず 全ての種類の道場に行って残りの8種類もレベル2にしようと思うんだけど いいかな」
「分かりました お金の方は私が用意しておきます」
「じゃあ 出世払いでね」
「ふっふっ 気にしなくて大丈夫ですよ」
「あの~ 私も一緒に習いたいのですが」
「もちろんよ レアの分も私が出すから心配しなくていいからね」
「でも」
「いいのよ 英雄様が出世してレアの分も払ってくれるんでしょ」
「10年以上後になりそうだけどね」
「じゃあ それまでは一緒ってことですね」
「ソフィアが良ければね」
俺は毎日道場に通いレベル2を目指した
う~ん ソフィアは本当のところ 俺のことをどう思っているんだろ
仲間を外すのが怖いよ
それなら 試しにレアを
俺はレアを仲間から一度 外してみることに
すると レアとソフィアは今まで通り仲がよかったのだが
レアが俺の顔を見て睨んできた
「レア 一緒に王都見学に行かないか」
聞いてみたのだが
「すみません 剣の訓練がありますので 失礼します」
あ~ やっぱり 初心者特典か何かで仲間になっていただけなのか
それなら ソフィアも……
「どうしましたか」
「いや ソフィアは俺のこと どう思っている」
「えっ いまさら 聞きますか 決まっているでしょ」
そう言って俺に キスを
……
まあ いいか
俺は走って レアを追いかけた