ステータス!
3回連続更新!
「コホン、それじゃあ話を進めさせていただきますね。勇者様方には魔王を倒して頂きたいのです」
‥‥噛んだの気にしないでくれてるアリスさん優しい…… でも今はその優しさがツライッッッ!!
「この世界では、スキルとジョブを手に入れているはずです。スキルとは、自分の能力や突出した技のことで、ジョブの種類によって得られるスキルが変わってきます。ステータスと言えば自分のジョブとスキルを確認できるはずです。確認して頂けますか?」
なんかゲームみたいだし、あんまり信じられないなぁと思ったが、騙されたと思ってアリスの指示に従って開くことにした。
「「「「ステータス」」」」
うおっ突然目の前に色々な文字が表示されたよ、びっくりだよ。ほかの3人も見てるみたいだけど、ほかの人には見えないみたいだな。どれどれ俺のステータスはどんな感じかなーっと
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名前 雨宮 蓮
年齢 17
レベル 1
ジョブ 魔物使い
スキル 使役Lv1 調査 Lv1 教育 Lv1
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おっ! 魔物使いか! 飼育係が関係してんのかな?
いやぁ夢が広がるなぁ…… 狼系のモンスターとかドラゴンを使役してみたり…… レベルがあるってことはレベルが上がんないと強いモンスターは使役出来ないのかなぁ……
しかし、自分の能力だけだと強いのかどうか分かりづらいな、ちょっとほかの3人のステータスがどんな感じなのか見せてもらおっと。
「なぁ、3人ともステータス見してくれないかな?他のはどんな感じなのか知りたい」
「あぁいいぜ」
「いいわよ」
「分かりました!」
3人も俺と同じ事を思っていたようで、快く快諾してくれた。
「まずは正義のステータス見せてくれ」
「おう! あれ? でもどうやって見せるんだ?」
正義は慌てて手当り次第色々とタップしまくっていると、見かねたアリスが表示方法を教えてくれた。
「お、これだな。ポチッとな」
正義が教えてもらったボタンを押すと、
正義の目の前にステータスが表示された。
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名前 日野 正義
年齢 17
レベル 1
ジョブ 勇者
スキル 聖魔法 Lv1 剣技 Lv1 身体強化魔法 Lv1
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ジョブ、勇者かよ‥‥名前のまんまだな。魔法が使えるのは羨ましいなー。
「ジョブは勇者ですか! 素晴らしいですね! 魔族に有効な聖魔法も使えますし、これから得られるスキルにも期待できますね!」
「ホントか!?やったぜ!」
正義がガッツポーズしながら喜んでいるな
あ、アリスもすっごくはしゃいでる。やっぱり勇者ってのは特別な職業なんだな。
「凄いけど…… 正義が勇者って信じられないわね‥‥名前しかあってないじゃない」
「酷いぞ! 梨花!」
正義がギャーギャー言いながら梨花に迫る。それを見て、凛がクスクス笑っていた。
多分、元の世界ではこんな感じでいっつもじゃれてたんだろうな……
ま、冗談が言えるくらい不安が和らいでるようで何よりだな。
あ、それよりアリスから情報をもっと教えてもらわんとな。
「王女様、スキルの横にあるレベルは何なんだ?」
俺がそう質問すると、視線を俺の方に移した。
「スキルレベルですね。スキルレベルが上がれば上がるほど、よりスキルが強力なものになっていきます」
「普通のレベルとの違いは?」
「普通のレベルは身体能力を高めます。スキルレベルはスキルの能力を高めるものです。
ここで注意して頂きたいのは、レベルはモンスターを倒した後などに得られる経験値によって上がりますが、スキルレベルは熟練度によって上がるスキルと、特殊な条件で上がるスキルがあることですね」
「……なおさらゲームみたいだな」
レベルとスキルレベルの違いについて分かった。やっぱり何処に行っても情報は大事だな。
「次は梨花のステータス見せてくれ」
「いいわよ。えーっとこれね。はい」
梨花の目の前にステータスが表示された。
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名前 霧野 梨花
年齢 17
レベル 1
ジョブ 剣闘士
スキル 剣技 Lv1 身体強化魔法 Lv1
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「なんか私のスキル、正義の劣化版じゃない?」
「俺の才能の方が梨花より凄いって事かな! ‥‥あ、ごめん梨花悪かった! 冗談だって! ご、ごめ‥‥」
イケメン君の言葉が癇に障ったのだろう、
モデルちゃんが無言でイケメン君を殴り始めた。
うん、俺は怒らせないようにしよう…… イケメン君ドンマイ‥‥
「あはは、レベル1ですからね。ですが、勇者よりもスキルレベルも上がりやすいですし、素早さに特化して強化されていくと思いますよ! 剣闘士も十分に当たりですよ! 流石勇者様方です!」
確かに勇者のスキルと被ってるけど、剣闘士って名前からかなり強そうだよなー。
「あのさ、勇者様方って呼ぶの辞めてよアリス。勇者は正義だし、それに他人行儀みたいでいやなのよ。アリスも蓮も名前で呼んでくれていいわよ」
「私も名前で呼んでください!」
「俺も名前で‥‥って俺は蓮には初対面から名前で呼ばれてたな、まぁ俺も名前で呼んでくれ」
いつまでも他人行儀なアリスに、梨花達3人が俺とアリスに向かって言った。
正義は男だからすぐ呼び捨てにしたが、女子は少し気恥しくて名前で呼んでなかったんだよな。
「分かった。俺も名前で呼ぶから、名前で呼んでくれていいよ」
「私も王女じゃなくてアリスと呼んでください」
3人は少し微笑んで
「おう!」
「分かったわ」
「分かりました!」
少し打ち解けあえたな‥‥良かったよボッチから抜け出せそうだぜ!!
次は凛がステータスを見せる番のため、凛はポチポチボタンを押して、ステータスを表示した。
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名前 雪城 凛
年齢 17
レベル 1
ジョブ 巫女
スキル 回復魔法 Lv1 解呪魔法 Lv1
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「ど、どうでしょうか‥‥」
凛は少し照れながらもじもじしながら聞いた。
「勇者さま‥‥じゃなかった、凛さんのジョブもすごいですね!巫女は回復魔法を中心に強化されますから、パーティに必要不可欠ですよ!しかし、異世界からきた人達は当たりのジョブばっかりですね!」
アリスの顔は興奮して少し赤みがかっており、テンションは高かった。なんか俺たちを見る目がすごい輝てるな。
「これなら蓮さんにも期待できますね!蓮さんのステータス見せてもらってもいいですか?」
「ああ、もちろん」
アリスに言われたのでステータスを表示させる。
アリスは俺のステータスを見ると、先程の興奮は冷めて、信じられないものを見る様な様子をして俺のステータスの職業欄を見ていた。
「どうしたアリス?蓮の職業はそんなに悪いのか?魔物使い(テイマー)はいいと思うんだが‥‥」
正義がアリスに質問したことは俺も気になる。そんなに魔物使い(テイマー)はダメなのか?ラノベとかにも出てくる有名な職業だと思うのだけどな?嫌だな、なんか嫌な予感がするよ。
「あ、えっと、その‥‥蓮さん気を悪くしないで聞いていただきたいのですが‥‥」
そこでアリスは一瞬ためらったが、少しして俺に驚愕の事実を知らせた。
「魔物使い(テイマー)は数あるジョブの中でも、断トツのハズレ職業なんです‥‥」
それを聞いた俺はーーー
「嘘だろ!!??」
そう叫ぶことしか出来なかった。
ようやく、題名まで来ましたね‥‥疲れた‥‥