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34話 寿命の違い

少し短いです。



一度同じ量くらい書いた後なんか話がおかしかったので全部書き直したんですよね……。その所為でどシリアスになりましたが。

「……例えカイトやフィールが強くても。寿命に抗うことは出来ない。でも、貴方は寿命が長すぎる。今の貴方は一人じゃ無いけれど、そう遠くない未来に必ず一人になる時が来る」


 私の分身が囁く、私が最も恐れていた言葉。例え私が意識からそれを外そうとしても、その言葉は頭の中で何度も繰り返されます。


「人は、いや、全ての存在は過去には戻れない。今に留まる事も出来ない。出来るのは、未来に進む事だけ。貴方は、迫る絶望から逃げることは出来ない」


 それはずっと、カイト様に着いてきた時から自覚していて、ずっと見ないようにしていた現実。

 

 人族であるカイト様とミユキさん、そして龍人のフィールさん。三人とも、私ほど長い刻は生きられません。


 人族が大体60歳前後、龍人族で100歳前後。対して、ホムンクルスである私の寿命は分かりません。ですが、数百年前から容姿が変わってない以上、朽ちるのは考えたくもない位先の事でしょう。

 

 私はいずれ取り残されます。それは避けられない事実です。


「だけど貴方は、その現実から目を背けてる。見ないようにして、その恐怖を追いやろうとしている。例え何をしようとも、結末は変わらないというのに」


 ですが、私はそれと向き合う事から逃げ続けてきました。それだから、今こうして心に刃を押し付けられているのです。


「逃げれば逃げるほど、未来は辛く苦しくなるのに。一人の恐怖を、貴方が知らない筈が無いのに」


 数百年の間、どれだけ孤独を味わったか。孤独じゃない今がどれだけ幸せか。……そして、それが失われるのがどれだけ恐ろしいか。


「それに、逃げるのは貴方だけとは限らない。逃げ続けてると、いつかカイトにも逃げられちゃうかもね」


「っ!そんな事は……」


 分身が放った言葉に、私は大きく動揺させられてしまいました。


 カイト様に、逃げられる?


 そんな事、考えたくもない。


「逃げるなら、逃げられる覚悟を決めないと。自分だけ逃げて他からは逃げられないなんて自分勝手が過ぎるよ」


 分身が囁く言葉は、確実に私を追い詰めていました。自分でも余裕がなくなってくのが分かるほどでした。


「まあ、例えカイトに逃げられなくても、時間の流れが勝手に君たちの間を引き裂くんだけどね。……で、貴方は一体どうするの?その現実から目を逸らし続けるの?それともその恐怖と対峙しながら来たるべき世界が来るのを恐れるの?」


「……私は……」


 私はその答えを出せません。対峙しないといけないのは分かっているのですが、つい目を逸らしてしまいます。


「ここまで言っても、まだ目を逸らし続けるのね。……貴方は、もっと強いと思ってたんだけどね。見損なったよ」

 

 分身は呆れたようにそう呟くと、髪と目と服を紅に変色させながら腕を変形させます。


 そして、


「だから、消えて」


 インフェルノバーナーを構えた瞬間、そう言い放ってから紅の焔を放射しました。一切の迷いの無い、けれど私でも無事では済まないような業火が私に迫ります。


 ですが、だからと言ってそのままそれを受け入れるほど私は動揺していません。ただ精神攻撃してくるだけの試練だとは思っていなかったのでいつか攻撃はしてくると予想していた為です。


 ただ、予想と外れていたことは、


「あぐっ……」


 焔の迫る速度が、明らかに早かった事でしょう。私の反応速度でも避けきれず、左肩を焼かれてしまいました。


「現実から目を逸らし続けて、その上力も未熟。何もかもにおいて、貴方は駄目。よくもそんなもので、カイトに逃げられないだなんて思えるね」


「うる、さい、です!」


 私はその言葉を否定しながらライフダガーを構え、身体強化を施して分身に肉薄します。


「もう、何を言っても無駄なようね。一回死なないと治らないのかな」

 

 ガキィン!


 私は全力を持ってライフダガーを振りぬきました。ですが、分身は身体強化すら使わず、そんな軽口を言いながら涼しい顔をしてそれを弾きました。


「吹っ飛びなさい」


「……ぅ」


 分身はそう言って、私の腹に痛烈な拳を入れてきます。一応床を蹴って衝撃を少しでも緩めようとはしましたが、さほど意味を成しませんでした。


「がはっ!」


 私は口から血を吐き出します。その血は、私を、そして床を紅く染めていきます。


「例え貴方がどれだけ苦しもうとも、泣き叫ぼうとも、血を吐こうとも、此処には誰も助けには来ない。抵抗しないほうが楽かもよ?」


「ふざけ、ないで、くだ、さい……」


 私は血を吐きながらもそう答えます。

 

 今の私は、とてもカイト様には見せられないような姿をしているでしょう。口から血を吐きながら、なんとか立っている状態です。


「少なくとも……私は今を生きて……いるんです……。寂しい未来が来る前に……こんなところで死ぬ訳には……いかないんですよ……」


 私は声を絞り出します。気を抜けば気絶してしまいそうな状態で、私は必死に訴えかけます。


 例え、未来が暗くても。


 今は光に満ち溢れています。


 なら、闇が来る前に。

 

 死ぬだなんて、私自身が許しません。


 さっきまでこんな事、考えてもいなかったというのに、何故こんな言葉が出るのでしょうか。


「……目付きが、さっきよりマシになったね。死の恐怖が、どんな影響を与えたのかな?」


「はぁ……はぁ……」


 私は分身の質問には答えられません。少しでも呼吸を整えないと、話すのも辛いからです。


「……さっきの言葉通りなら、貴方は闇から逃げずに立ち向かう事になる。暗くて、孤独で、残酷な未来に立ち向かう勇気はあるの?」


「はぁ……はぁ……」


 私はその言葉に、呼吸を整えた後まだ乱れた声を精一杯絞り出して答えます。


「……確かに、未来は暗くて……孤独で……残酷かも知れません……。私は弱いですから……その暗闇に飲まれてしまうかも知れません……。ですが今は……今の私の周りは……光に満ち溢れています……」


 私は、ひたすら言葉を紡ぎます。その言葉を、分身に主張する為に。そして、自分にも主張するように。


「私は……暗闇を……今の光を糧にして切り開きます……。だから……私は……今を、精一杯生きるんです……」


 私が示した、私だけの答え。


 人は過去に戻りたがるけど、人は過去には戻れない。


 だから、私は過去を糧にして未来へ進む。


 今の光の中に、後悔も悔いも残さない。


 私は、今を生きているから。


「……それが、貴方の残した答えなのね。でも、念の為聞いておくわ。時の流れは残酷よ。そんな方法で、貴方は未来に進めるの?」


「進める……進めないんじゃ無いんです……。進むんですよ……。それが、私の歩む道ですから……」


 私の覚悟は、もう固めてしまいました。もう、私は逃げません。私は前へ前へ進みます。


「……そう、か。じゃあ、その今を生きて、未来へ進む為。私を越えて。貴方の覚悟を、今此処で示して!」


 私の決意を聞いた分身は、そう宣言してきます。そして、再度インフェルノバーナーを構えました。


 ゴォオオオ!!


 と言う音を立て、焔は私へと迫ってきます。ですが、今回は目で追えて、今の私でも避けられないことは無い速度です。


「ぐっ……」


 私は痛みを我慢しながらそれを避け、同時にスパークマインを構え始めます。体が若干変容する感覚がし、それに伴い体の痛みは増していきます。


 そして


 ババババァン!ババババァン!


 と言うように、いつも通り鉄球をばら撒き、即座に


 バリバリバリバリィ!!


 という感じで電撃を迸らせます。そして、それにより鉄球は電撃を纏いながら分身に飛んでいきます。


「……はぁ!」


 ですが、分身はその間を抜けてきます。まあ、それは想像済みなので一応対策はしていますが。


 ガガガガガガァン!


 私は、魔導拳銃を取り出して分身に向かって連射します。普段は大したことのない反動でも、今の私には大分辛いですが。


「くっ!?」


 分身は、その弾丸も短剣で弾いてきます。ですが、私は連射をやめません。1000発の弾丸は早々尽きないので弾切れの心配は殆どありません。


 そして、私はその間にスパークマインをアクアカノンに変更して、拳銃と併用しながら発射します。


 ガガガガガガァン!


 パシュパシュパシュパシュパシュパシュン!


 硬い代わりに弾ける弾と、柔らかい代わりに避ける以外の対処が出来ない弾。二つの種類の弾丸が分身を絶え間なく攻め立てます。


「くぅ……!まだまだ!」


 分身はその猛攻に傷つきながらも、それを突破してきて私に短剣を突き刺そうとしてきます。


 ですが、私もそうやすやすと刺されはしません。


 カァン!


「なっ!……あぐっ……」


 私はライフダガーでそれを弾き、その直後に風の刃を纏わせてから振りぬきます。


 分身は刃本体の方は避けましたが、風の刃の方は避けられず腹部に深い傷を付けました。これで、ダメージはお互いに大きな差はなくなりました。打撃か斬撃かの違いはありますが。


「これで・・大きな差は無くなりましたね……」


「明らか、に、私の、ほうが、傷深いと、思うけど、ね……!」


 分身はそう言いながら、さっとインフェルノバーナーを構えて近距離から放射してきます。ですが、


「あがぁ!?」


 あくまで腕の兵器は腕なのです。つまり、完全に接敵してしまえば使われる事は出来ません。その方に腕を向けられないのですから。


 私は素早く近づいて、その心臓に刃を押し込みます。ヒヒイロカネで出来た刃は、難なく分身の体に刺さりました。

 

「……その覚悟、しかと見届けたよ。だけど、最後に。これは、あまりお勧めしない事だから、言わなかったけど、人の身のままに、寿命を無くす手段は、もう、貴方のすぐ側にある。もしも皆が望むなら、それでも良いんじゃないかって、私は、思うよ……」


 分身は刃を受け入れた後、囁くような声で私にそう伝えてきました。


「……なん……ですって?」


 ですが、分身はそう言い残して、そのまま霧散してしまいました。私の心を揺さぶる台詞だけ残して、その答えを言わないまま消えてしまったのです。


 私は、その答えに悩み、心を燻らせたまま立ち尽くした……なんて事はなく、体のダメージが大きく、気が緩んだ所為かそのまま気絶してしまいました。

戦闘も短い、精神攻撃も微妙。ビアンカに申し訳ない気がします。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アウィス「だけど私はやって来た!次元の壁を引き裂いて、やって来たのは後書きコーナー!」

作者「帰れ。シリアスの後に出てくんな」

ア「だが断る!」

作「……『テレポート』。さあ、帰ーー」

ア「『ディスペル』」

作「……」

ア「ねえ、テレポート程度で飛ばせると思った?自分で作ったキャラにこうやって困らせられるってどんな気持ち?ねえねえ。……あ、次はこっちの番か。行けー、『三国死』」

作「え、ちょ、それって……」

ドゴオオオオオン!!!

作「ぬわーーー!!」

ア「おお 作者よ!死んでしまうとは 情けない!あ、三国死っていうのは「ムスペルヘイム」と「ニヴルヘイム」と「ヘルヘイム」の複合魔法ね。まあ、それ食らって砕け散った作者は後で私が蘇らせるとして……。私が来た本当の目的を果たさないと。

まあ、やる事は前回のおまけと似たようなものなんだけどね。

何となく、キャラの名前の由来を紹介しようっていうコーナーだよ。理由?私の名前の由来に不満を持ったから。私は、もっと賢者っぽい名前が欲しかった!なのに、この作者は、どっかの言語で「猛禽」っていう意味の名前にしたんだよ!雑すぎるよね!?

と言うことで、その他の被害者も紹介する事にしました!あ、日本組は名前の由来すら無いので省くね!

じゃあ、さくっと今までのキャラ全部行ってみよう!」


フィール・ヴェーチェル

フィール=「感じる」の動詞

ヴェーチェル=風って意味


ビアンカ

白って意味


第1章


フローレ・マンサーナ (王女)

フローレ=花

マンサーナ=林檎


アルボル・マンサーナ (国王)

アルボル=枝


なお、国名を適当に果物の外国語から取った為こうなった。


バルス (団長)

某滅びの言葉


ボーショック・ボーイン

暴飲暴食


ダーティ・ヴァイス

汚い悪


第2章


カルディア

トランプのハート


アダマース

トランプのダイア


フィオーリ

トランプのクローバー


スペディオ

トランプのスペード


ジョーカー

名前の通りだ


カエルム・ヴェーチェル

カエルム=天


ランド


第3章


アレン

モブAって事でAが頭文字になるように


ベアトリス

モブBって事で頭文字が(ry


カリーヌ

モブCって事で(ry


ドラン

モブD(ry


ソール・グリモリト

ソール=呪文

グリモリト=魔導書

あれ?こっちの方が賢者っぽい……


レイア

言うと得意技分かるので……


コルダ

同じく


イルネス

上二つに同じ


ア「……って、2章少なっ!?まあ、塵となって世界を舞ってるようなやつが作者だから仕方がないか。取り敢えず、おまけはこんなもんだよ。もしかしたら近い未来にまたここに来ることがあるかもしれないけど、その時もよろしくね!シーユーネクストタイム!……って、作者飛んでったから復活出来ない!あの野郎、死んでも迷惑掛けやがって!掻き集めて蘇らせてからもっかい同じ目に合わせてやる!」

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