18話 正に化け物
九つの証っていうのの意味が分かった後。俺たちは頑張った。
島を渡り、石版を探し、邪魔するものを返り討ちにしていく。その戦闘に、何度の死闘があったか。
雷を纏いながら突っ込んでくる蛇。風を操って魔法を跳ね返す蜂。すっごく光るワニ。そしてドラゴンを食ってた木。
大体、こんな感じの奴らが邪魔をして来た。今挙げた奴らは立ち位置的には脳筋と同じような、それぞれの島のトップクラスの奴らである。レベル200以上の。出会わなかった島にも恐らく同等の奴らはいたのだろう。気づかれなかっただけで。
まあ、素材や魔石の入りは良かった。そのお陰で、大分良い感じの道具は作れた。
もっとも、一番収穫があったことといえば、その道具作成の連続により、気がついたら創造のスキルレベルが10、要するに限界に達していたことだろうか。
確かに、ステを上げるためにクリスタルを量産し、フィールのスキル上げの為にもクリスタルを量産した。だけど、予想以上に早く上がったため、やれることが大分増えた。
具体的には、オリハルコンとヒヒイロカネを加工出来るようになったことか。そのお陰で、お互いの特徴も大分分かった。
オリハルコンは、最も硬くて一番武器に適している。軽くもなく重くもなく、扱いとしては普通くらいだ。どの武器にしても、大体問題ない。
ヒヒイロカネは、オリハルコンよりは少し脆いけど、代わりに非常に軽い上、さらに熱をとても通しやすいってことが分かった。火か氷の属性を付ける場合は、こっちの方が威力は高くなる。軽い関係上、短剣とかの取り回しを重視する武器に使用したほうがいいと思う。
ついでに、アダマンタイト。ヒヒイロカネに結構劣るけど、十分硬いし、重い。手数武器には若干辛いけど、自分に合わせた重さにすれば火力は上がるし、大剣とかにしたら破壊力はオリハルコンにも匹敵する。
鉱石の特徴はこんな感じだった。片手剣には、オリハルコンが一番向いてそうだったので、取り敢えず作って見た。
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邪剣エクスカリバー −1
分類 装備
レア度 神話級
エンチャント 硬化 雷属性 闇属性
説明
聖剣エクスカリバーに対抗意識を燃やして作られた闇の魔剣。聖剣エクスカリバーと殴り合ったら押し負けるけど、それでも他の剣が霞むほどの切れ味をもつ。
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確かに、エクスカリバーを意識して作った。聖剣じゃつまらないから邪剣にした。でも、まさか説明文に書かれるとは思って無かった。
まあ、折角だから、今の俺の装備とステータスも公開するかね。
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ドラゴンスケイルガントレット
分類 装備
レア度 超レア
物防+300 魔防+200 筋力+100
説明
ドラゴンの鱗を使って作られた猛々しい籠手。頑丈だがとても軽く、魔法にも体制がある優れもの。重装備で固める前衛にも、軽装備の後衛にも対応出来る。
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ドラゴンスケイルメイル
分類 装備
レア度 超レア
物防+500 魔防+300 筋力+100
説明
龍鱗から作られた鎧。並の金属鎧を凌駕するほど硬く、金属と違い熱はあまり通さない。軽く、鎖帷子に似た構造になっているため動きもあまり阻害しない。
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俊足の腕輪
分類 装備
レア度 ヤバい
敏捷+500
説明
ステータスクリスタルが埋め込まれた、希少な腕輪。付けている間、体が軽やかになり目にも止まらぬ速さで移動できるといわれている。
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これが装備。材料は説明の通りだ。
で、次はステータス。
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黒野 海斗
種族 人間
レベル91
体力 4187
魔力 4187
筋力 4187 + 200
敏捷 4187 + 500
物防 4187 + 800
魔防 4187 + 500
増加量 19425
スキル
剣術レベル7 縮地レベル5 身体強化レベル5
飛行レベル5 隠密レベル4 空間魔法レベル5
龍魔法レベル4 火耐性レベル3
風耐性レベル3 氷耐性レベル3
鑑定レベル10 隠蔽レベル10
《創造》レベル10
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もはや、自分が人間かどうか分からなくなってきた今日この頃だ。レベル91にして、レベル400並のステータス。正真正銘の化け物になってた。多分、対策さえすればミラージュも1人で倒せると思う。
ついでに、フィールのステータス。
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フィール・ヴェーチェル
種族 龍人
レベル141
体力 570
魔力 4200
筋力 570
敏捷 950
物防 760
魔防 1520
増加量 2870 (魔力)
スキル
格闘術レベル2 投擲術レベル2 隠密レベル5
探知レベル5 裁縫レベル4 縮地レベル3
《虹》レベル8
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ついでに、フィールの装備品の確認。あ、装備品のステータスの変動値は本人しか確認出来ない仕組みになっているから、さっきの数値に結構追加されてるから。
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ドラゴンワンピース
分類 装備
レア度 超レア
物防+350 魔防+250 筋力+150
説明
ドラゴンの革を加工して作られたワンピース。地球のデザインが見よう見まねで取り入れられた、美と実用性を兼ね備えた一品。
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神速の指輪
分類 装備
レア度 神話級
敏捷+1500
説明
ステータスクリスタルそのものを加工して作られた指輪。外すと能力は元に戻るが、付けている間は爆発的にステータスが上昇する。
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増身のネックレス
分類 装備
レア度 神話級
体力+1000
説明
ステータスクリスタルを基調としたネックレス。首に掛けるだけで体力が一時的に急上昇する。ちなみに、着けたり外したりした時は残り体力の割合で変化後の残り体力が変わる。
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先程倒したと言った別の島の化け物達。その強力な魔石を使い、フィールの弱点を補う形にした。蜂は敏捷、木は体力が異常だったため、都合良いクリスタルが作れた。
何故、こんなにも強力な装備をフルで整えたのか。それは勿論試練に挑戦するためだ。
このふざけた強さの蔓延る島で条件を満たして、ようやく受けれる試練だ。どんなふざけた難易度かは分かったものでは無い。
だからこそ、全力で、今回の為に用意をして来たのだ。
たった1ヶ月程度だが、何度も死にそうになってるんだ。というか、こっちきて一週間でフィールにあってなきゃ死んでたんだ、俺は。
折角、運良くここまでたどり着くことが出来た。なら、最後まで走り抜けて、この島から生きて出るために、全力で足掻く。
その為の準備だ。今日眠くならないように昨日はしっかり寝たし、美味しい肉も腹一杯食べた。大分前に気付いたけどスルーしてた指針の腕輪は外して、洞窟において来た。もし、俺が試練に失敗して死んだ時のために、あいつらにメッセージも書き残しておいた。……あいつらなら、多分どこまでも追ってくるから。
まあ、取り敢えずやり残したことも無いだろう。そう判断し、俺はフィールとともに石碑に触れる。すると、石碑が光輝き、そして書いてあった字が掻き消え、新たな字が浮かび上がった。
九つの証を集めし者 汝らに 反逆の試練の挑戦を許す
ここは天空の牢獄 邪なる者に抗い 封じた者の創りし迷宮 人の領域を超える覚悟のある者よ 今此処にて 反逆の試練 見事乗り越えてみせよ
「ちょっ……」
触れてから、直ぐに試練が始まるような予想はしていた。しかし、新たに現れたメッセージ、そしてそれを丁度読み終わるくらいで発動した魔法陣。
切り替えが予想以上に早く正直とまどってしまう。あのメッセージに関して幾つか質問したいのだが、多分答える能力は持たないだろう。
と会うわけで、早速戦闘態勢をとる。おれは剣を抜刀してフィールは透明マントを羽織って不意打ちの構えだ。試練に不意打ちなんかが出来るかどうかは怪しいが。
魔法陣が光を放ち始め、その光が空洞内を満たしていく。そして、遂には何も見えなくなる程の光が輝く。
勿論、そんな状態はいつまでもは続かない。少ししてから、光は徐々に収まっていく。
予想していた通り、光が収まった後の場所は元いた空洞ではない、よく分からない謎の空間だった。何も無い漆黒の空間が、永遠に続いている様に見える。
そして、俺とフィールの前方10m位のところに、何やら紅く輝く霧の様なものが漂い始める。
その霧は、徐々に輝きを増していき、そして意思を持つように形を作り始める。
スマートな脚、巨大な翼、そして鋭利な嘴。形成されているのは鳥型の魔物のようだ。
そして、ある程度の形を作り終えた所で、霧が視認できない位に紅く輝く。一瞬眼を瞑ってしまったが、その眼を開けた時は驚愕することになった。
「キェェェエエエエエエエエエエ!!!!」
その目の前に居たのは、炎を体に纏う鳥、フェニックスだった。いや、正確にはフェニックスでは無かったが。
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反逆のフェニキシア
種族 ?
レベル?
体力 8374
筋力 8374
魔力 8374
敏捷 8374
物防 8374
魔防 8374
スキル
飛行レベル5 火魔法レベル5 再生レベル3
《反逆》 《不滅》
何者かによって造られた、人造生命体。天空の牢獄の試練の番人であり、その決して差の縮まらない身体能力で相手を苦しめる。モデルはフェニックス。
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再生
分類 スキル
説明
自らの体を、徐々に再生していく。レベルが上がる毎に回復量は増える。回復するには、多少の魔力を使用する。
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《反逆》
分類 スキル
説明
スキルレベルの概念が無い。自分のステータスを相手のメンバーの中の最も強い者の倍の値にする。
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《不滅》
分類 スキル
説明
スキルレベル概念が無い。例え体が滅んでも、魂が滅びることが無くなる。体も、少し時間をおけば復活する。
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これまでの相手とは圧倒的な差の強さを持つ、正に化け物が、俺たちの前に姿を現した。
最近、自分でも分かってるんですが、一話一話が短くなってきてるんですよね……。この問題どうすればいいんでしょうか……。




