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生産スキルを甘く見るなよ?  作者: グラウンド・オーシャン
第1章 召喚and夢幻列島編
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16話 当たってしまえば脳筋は脆い

 仮拠点に殴り込みに来た脳筋ゴリラ。だが、相手としては最悪クラスの相手である。


 ステータスの中で最も重要なものは何か。それは敏捷である。体力が少なくても当たらなければどうということは無いし、魔力は魔法を使わなければ要らないし、筋力は当てられなければ意味は無いし、防御系統も当たらなければどうということは無い。


 だが、敏捷は攻撃を躱すのには必須な上、手数で相手を攻める事が出来る。弱い攻撃でも、数打ちゃ殺せるからな。更に、もっと速ければ速度に身を任せて突っ込むだけでも相当な威力が出る。なんかの漫画に「速度は重さ」とか言ってる奴もいるくらいだからな。


 何が言いたいかというと、このゴリラは

 1、攻撃当てづらい

 2、その上タフ

 3、しかも火力がヤバイ

 と言うことだ。


 特に火力に関してはフィールが2、3発もあれば沈まされる程の高さがある。俺でも6、7発が限度だろう。


 (フィール、今すぐ腕輪から透明マントを出して姿を隠して、お前が放てる最高威力の魔法を準備してくれ)


 (……今準備してた魔法は?)


 (魔法の解除なら出来るだろ?今回の相手はヤバイ。フィールの体力じゃ耐えられない。俺が隙を作るから、合図をしたら頼む)


 (……わかった。だけど、無理だけはしないで)


 (ああ)


 フィールと小声で打ち合わせをし、ゴリラ(脳筋)がフィールに気がつく前に攻撃を仕掛けに行く。電光石火で。


「ォオオオオオン!」


 この技は、不意打ちには最も適している技である。脳筋には対処は出来ないと思っていた。


 しかし、このゴリラらしからぬ咆哮をあげる脳筋は、なんとそれを避けた。縮地で大きく後ろに飛び退いたのだ。しかし、不意打ちが失敗したということは反撃を食らうことは確定している。


 結果、縮地なしで敏捷値に物を言わせて突っ込んで来た脳筋に、思いっきり弾き飛ばされる。


「ガアアア!!」


 そして、そのまま壁に叩きつけられる。だが、その程度では脳筋は攻撃を止めない。


 そのまま叩きつけられた俺に殴りかかってこようとする脳筋から縮地で逃走、そしてすかさずアイテムボックスから透明マントを取り出して被る。


 ゴリラは俺のいる方を向くが、透明になっている俺が見えず、それを探そうとする。だが、そんなのは待たない。


 脳筋が後ろを向いた時に、 無言でアイテムボックスからあるものを取り出して、それを投げつける。1週間の間に作っておいた道具の一つだ。


 勿論、脳筋にはそんなものは届かず、すぐに叩き落される。無論、思惑どおりだ。


「オオオ!?」


 この俺の投げた道具は、結晶シリーズの雷属性版、雷光結晶だ。多少遠距離からでも魔力は流せるから、投げた直後位から全力で魔力を飛ばして帯電させていたのだ。


 そんな通電しているものを素手で触ったら……そりゃ、感電するわな。


 突然の感電に怯んでいる隙に後ろに回り込み、透明マントをアイテムボックスに収納してから即座に首を狙い斬りかかる。


 だが、やっぱりというか何というか、普通に反応して剣を弾かれる。そして、また吹き飛ばされる。


「グッ……」


 しかし、それだけに留まらず、縮地を使用しコンボを叩き込んでくる。


「グアァァアア!!」


 (ヤバイ。こいつ想像以上に強い。何か、打つ手はねえか……?)


 思考をフル回転させ、打開策を探る。だが、明らかに成功率の低そうな策しか出てこない。


 しかし、そんな策でもやらなきゃ殺られる。一か八かの勝負だ。


「フィール、やれ!」


 今までずっと潜んで来たフィールに合図を出し、全力の魔法を放ってもらう。


「『ヘキサゴナル・インパクト』!」


 フィールから赤、青、水色、緑、茶、黄、計6色の弾丸が、螺旋を描くように脳筋に飛来する。勿論、このままではアッサリと回避されしまうだろう。


「ォオオオオオン!?」


 だが、そうはさせない。アイテムボックスは、追加で魔力を消費すれば遠距離にもアイテムを出す事が出来る能力がある。それで、魔法が飛んで来ている方向以外の方向を、全て岩で塞いだのだ。


 冷静になれば、岩を吹き飛ばして回避する位はできただろう。しかし、一瞬だけでも戸惑ってしまったことにより、脳筋の末路は決まった。


 ヴォン!プシュゥン!ガキィン!ヒュォオン!ドゴォン!ピシャァン!


 火、水、氷、風、土、雷。6属性の弾丸が、脳筋に炸裂した。高温に襲われ、水で急激に冷却されたと思ったらその水ごと凍りつき、風の弾丸がそれを砕きながら貫き、岩の弾丸により痛烈な衝撃が入り、そして雷に打たれる。


 ーーヘキサゴナル・インパクト。

 6属性の弾丸を打ち出し、相手を攻撃する魔法。これだけならそこまで強くなさそうな印象を受ける。しかしこの魔法、1発の弾丸がレベル7相当の属性魔法の威力を持つ。それを6発打ち込むという結構鬼畜な魔法である。あと、弾速も速い。


 そんなフィールの渾身の一撃を叩き込まれた柔らかい脳筋は、アッサリと絶命した。当たってしまえば、脳筋は脆い。分の悪いかけだったが、どうにかなったようだ。


「ああ……終わった」


「……大丈夫?」


「大丈夫……グハッ!」

 

 そう言いながら、俺は盛大に吐血する。


「……カイト!?」


 フィールがそう呼びかけて来るが、俺の意識はどんどん遠のいて行く。


 (あー……やっぱあいつ強かったわ……)


 そう思いながら、俺は意識を手放した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「……知らない天井だ」


「起きた……?」


 どうやら、あの戦いのあと気絶してしまっていたようだ。包帯とかは巻かれていないが、痛みは無いし傷も残っていない。


「……回復魔法、かけておいた。だけど、それでもあれから半日位経ってる」


「まじか」


「まじ」


 そんなに経ってたのか。これじゃ、今からは探索は出来そうに無いな。近場で素材集めて、道具作成でもするかね。


「そうか……じゃあ、今日は探索は止めておこうか。俺はアイテム作成するけど、フィールはどうする?」


「……それを見てる。いつも通り、私のもお願い」


「ああ」


 フィールの特殊スキル 虹 の経験値を得る条件は、魔法関係のスキルを使用して経験値を得る事である。魔法関係のスキルの経験値を得れば良いわけだから、魔法関係のスキルクリスタルを作って渡せば経験値が得られるという訳である。3日位前からやり始めた。


 結果、今日は脳筋討伐とクリスタルを量産した以外は特に何も無く1日が終わった。

 

 アンデッドが大量にいた理由

 脳筋が魔物をサーチアンドデストロイしていた為、死体がそのままになっていたのが原因である。

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