part1 こんなとこ居られるか!俺は逃げるぞ!
はい始まりました、ジョーカー達が主人公の番外編。
いや、正確にはジョーカー達を利用して夢幻列島の変貌ぶりを紹介する番外編なんですけども。
前回も言った通り、話数はそこまで多くはならないと思います。
「……何故だ。何故こうも仕事が多いんだ」
ジョーカーは、胃を抑えながら目の前に積み重なる書類の山を見つめていた。
天井にまで迫らんとするその書類は、その全てが国の運営に関わる重要な書類だ。枚数が枚数なので不必要なのもあると思うかもしれないが、残念なことにそんなものはない。
ジョーカーの今行なっている仕事はその書類の一つ一つに目を通し、不備がなければ判を押すというだけの簡単な仕事だ。しかしそんな仕事でも、ジョーカーの精神は限界に近づいていた。
何故なら。
「……なんでっ!なんで3日前からやり続けてんのに一切山が減らねえんだっ!!」
その単調な作業を始めてから、既に3日が経過していたからだ。睡眠や食事こそしっかり取っているが、それ以外は全て仕事に費やしているのにも関わらずである。
「ジョーカー様っ!お茶持ってきたよ!」
「お、おう。すまんな、フィオーリ」
「えへへ。ところで、そっちのお仕事の調子はどう?」
「見ての通りだ。全く減ってない。寧ろ増えてる」
「う、うわぁ……。マースお姉ちゃんに手伝ってもらったら?」
「税金とか外交とかそういった仕事は既に全部彼奴に押し付けといた。結局は俺がその後にチェックしなきゃいけねえからどちらにしろ仕事は無くならないが。そういうそっちはどうだ?」
「森の方は、大きな変化は無いみたいだよ。強いていうなら、この間降った大雨で少し崩れた場所があったみたいだから、それを調べるだけかな。今度、書類に纏めておくね」
「すまねえな。……ああ、また書類が増える……」
ジョーカー含め、魔王軍の上層部の方は結構な量の仕事に追われている。
フィオーリは、魔物と会話できる能力を活かして周辺地域の環境調査を。
カルディアは、その高い機動能力を活かして近づいてくる驚異 (話の通じない魔物の群れや人族の兵など)の迎撃を。
アダマースは、その頭の回転の速さを活かして魔族に友好的な人族との外交とこの国の財政管理を。
そしてジョーカーは……その3人の管轄外の仕事と、各種書類の最終チェックを行っていた。
仕事量の多さは上から順にジョーカー、アダマース、フィオーリ、カルディアの順だ。なんだかんだで、この魔王の担当する仕事が1番多かったりする。
仮にも国のトップなので、これに関しては仕方がなかった。
「それじゃ、私はそろそろ行くから。ジョーカー様も引き続き頑張って!」
「おうよ」
フィオーリは、少し話をするとすぐに部屋から退散してしまう。それをジョーカーは、虚しそうな目で見つめていた。
自分以外誰もいなくなり沈黙に包まれた部屋の中でジョーカーはまた仕事を再開する。目を通して判を押して、目を通して不備を見つけたから保留にして、目を通して判を押す……。
といった作業を淡々と繰り返す。目は死んだ魚のようになっており、とてもでは無いが魔王には見えない状態だった。側から見たら、ただの社畜だ。
そして。
「……やってられっかコンチキショォー!!」
昼休憩を挟み、再度書類を前にした時……ついに、ジョーカーは吹っ切れた。
「もー嫌だ!こんなんやってられっか!!増える一方で一向に減りやしねえ!!つーかあのスペディオの野郎が居なくなった所為でそのぶんの仕事全部俺に回ってきてんだよ!!元から多かったのに更に増えたんじゃ終わるわけねぇだろ!量を考えろ量をぉ!!」
この場にいない誰かに、ジョーカーは大声で怨嗟の言葉を叫ぶ。ちなみにこの部屋は防音なので音が外に漏れることはない。
だから、ジョーカーは何も気にすることなく出せる限りの怒りを吐き出した。
なお、防音じゃない部屋でこうやって「仕事なんてやってられっか!」などと叫ぶとアダマースが鬼神の如き迫力を見せるのでドアや窓が閉まってるか確認してから叫んでたりする。割と臆病なようだ。
「ぁぁぁぁぁあああ!!!畜生が!!もういい!後のことなんて知るか!俺は逃げるぞ!!こんな時の為に逃走手段は用意してあるんだ!!」
ジョーカーは感情のままに窓を開け放ち、サッシに脚をかける。なお、窓を開けてからは声のボリュームは普通に戻している。そうしないと、カルディア辺りに捕まるからだ。
逃げたら逃げたで、後々が怖いのだが……頭がオーバーヒートしている今のジョーカーは、そんな事は考えていなかった。
音漏れには配慮するのに、肝心な事が抜けてる魔王である。
「……あばよっ!!」
脚に力を入れ、ジョーカーは力強く窓から外へと飛び出し……そして、重力に従ってそのまま落下していく。
念の為補足しておくと、この城の周囲には奇襲防止の為の特殊な結界が張られており、飛行スキルや空間魔法は使うことが出来ないようになっている。
だから、本来なら落下を止める手段はないのだが……。
ジョーカーは、何故か地面に叩きつけられる事なく宙に浮いていた。
「『電磁石』?だかなんだかよく覚えてないが……よくもまあ、こんなので浮けるな。考えた奴の頭の中を見てみたいな」
ジョーカーは自身の履いている靴を見ながら、そんな事を呟く。
今ジョーカーが履いている靴は唯の靴ではない。なんと、魔導機械なのである。とはいっても、色々試したところで全く起動出来なかったので倉庫の奥底に眠っていたものなのだが。
ある時ジョーカーがそれを見つけ出し、興味本位で電流を流したところ……なんと、動いてしまったのだ。
効果は「磁力を発生させ、地面と反発することで宙に浮く」というものだ。原理はただの電磁石なのだが、必要とする電気が多かったので気づく事が出来なかったのだろう。
言い換えれば、この魔王は興味本位で相当な強さの電流を流していたことになる。現代では貴重な魔導機械に、である。壊れなかったのは運が良かったといえよう。
「……んで。勢いで出てきちまった訳だが……なんで俺は海の方に出てきちまったんだろうか」
ジョーカーは、自分の下を見ながらそう呟く。
見えるのは一面の海だ。水面で光が反射しているため海の中の様子は見えていない。
どんな魔物が出てきたところで海に電撃を撃ち込めば倒せはするのでその辺は気にしていないのだが……息抜きに行く場所としては、あまりに何もなかった。
「……そういや、夢幻列島ってこっちにあるんだよな。ちょっと、一目見に行ってくるか。そしたら帰るか」
だがそれでも、このまま帰るのはあまりに味気ないということでジョーカーはのんびりと夢幻列島のある方向へと移動し始める。
ドラゴンとかがうようよ蔓延っているというのは知っているが、一目見るくらいなら大丈夫だと判断してしまったのだ。
そして、軽く1時間程進み続けた後。
「お、よーやく見えてきたか。……高すぎて雲に隠れてるが」
ようやく、遠い空に夢幻列島の影が見えてきた。
雲より高く位置するその島は、この世界においても特に幻想的な場所の一つだ。
ジョーカーはそれは感慨深そうな目で見つめる。それは、もしも海斗と会うことが無かったら見ようとも思わなかった光景だった。
だが、海斗の話を聞いたからこそこれ以上近づこうとは決して思わなかった。というよりも、好き好んで魔境に乗り込もうとする者などいるわけがない。
だから。
「……帰るか」
ジョーカーは進路を変更し、城へと戻ろうとする。本当はしばらく戻りたくはないが、他に出来ることもないからだ。
だがそこで……ジョーカーは、前方から何かが近づいて来ていることに気がつく。
数は30程。普通の魔物なら、雷で一斉に撃ち落として仕舞えばどうということはない量だった。それゆえジョーカーはその群れめがけて魔法を放とうとしていた。
しかし、ジョーカーはその魔法を放つことは出来なかった。
何故なら。
「ジョーカー様ぁぁぁぁぁあああ!!!」
「逃げてぇぇえええ!超逃げてぇぇえええ!!」
「っ、お主ら突然叫ぶでない!!耳がイカれるじゃろうが!!」
「!?」
その群れの先頭に、高速で飛行しているカルディアと、その両腕に掴まっているアダマースとフィオーリの姿があったからだ。
大切な仲間がいる中で、広範囲を巻き込む魔法など出来るわけがない。魔王らしくはないが、実に人間らしい考えだ。
「「「「「ゴォオオオオ!!!」」」」」
「っ、また数が増えてっ!?」
「って待て待て待て待て!!それまさか全部"ドラゴン"か!?」
ジョーカーは、カルディア達を追いかけていた魔物の正体に気がつくと驚きを露わにする。
本来、ドラゴンは群れを為さずに単独で行動する魔物だ。縄張り意識が強く、群れを作るどころか他のドラゴンと敵対するくらいである。
なのに今カルディア達を追いかけているドラゴンは群れを為していた。今までの常識を根底から覆す、「あり得ない」としかいえない状態だった。
一匹あたりの大きさはたった2メートルほどしかないが、仮にもドラゴンが群れを成しているというのは悪夢でしかない。
「っ、これ逃げきれんのか!!?」
「無理でも逃げるしかないじゃろう!!むしろこれを相手するというのか!!?」
「無理だな!!せめて地に足ついてねえと!!」
相手は空を自在に飛べるのに、こちらで空を飛べるのはたった2人。しかも飛べない2人を守りながら戦わなければいけなくなるので、戦うことは不可能に等しい。
「!!ディアお姉ちゃん!!あれ!!」
「なんじゃ……っ!?まさかあれは!?」
「うん!!多分アレが……"夢幻列島"じゃないかな!?」
だが、まともな足場さえあればまだ戦いようはある。そして彼らの視界には"まともな足場"が移っている。
雲より高く浮いている幻の島、夢幻列島。普通の状態なら決して行きたいとは思えない場所だが……今の状況では、話は別だった。
「っ、ジョーカー様よ!!あそこまで行けるかの!!?」
「無理だと言いてえが、行くしかねえんだろ!!」
ジョーカーとカルディアは、大急ぎで夢幻列島を目指して急上昇していく。後ろから徐々にドラゴンが距離を詰めてくるが、
「『風刃』!『風刃』!『風刃』!!」
フィオーリががむしゃらに連射した魔法がそのドラゴンの飛行の邪魔をする。避けるために横に逸れれば、そのぶん速度は落ちるからだ。
一度でも攻撃が自分たちに当たれば、まず間違いなく助からない。下が海とはいえど雲に達するような高さから落ちれば大ダメージは必須だし、その下の海はリヴァイアサンが生息していると言われている海だ。おまけに、今ならここにいる30匹程のドラゴンに齧られる特典まで付いてくる。
だからこそ、後々のことなど今は全く考えていなかった。
「……よしっ、着いた!!じゃあとっとと迎撃に入るぞ!!」
「ああっ!今までの恨み、しっかり晴らさせてもらう!」
「ぜぇ、ぜぇ……私も、全力で殲滅させてもらうね!!」
「私も参加させてもらいます。ここなら、私もまともに戦えそうですからねっ!!」
ジョーカー達は夢幻列島に到着するやいなや、急いで追手のドラゴン達の方へと振り返る。
「「「「「「「ゴォォオン!」」」」」」」
数はざっと50程。しれっと増えているが、今のジョーカー達は決して臆してはいなかった。
闘志 (というよりも一方的に追いかけ回された怒り)を燃やし、全力で範囲攻撃の準備を整える。範囲攻撃ができないカルディアはその撃ち漏らしを仕留めるために構えている。
そして。
「……降り注げ!!『トゥエルノレイン』!!」
「……顕現せよ!!『シルフィード』!!」
「……討ち滅ぼせ!!『デスコメット』!!」
今までジョーカー達を餌としてしか見ていなかったドラゴンの群れに、暴力的で冒涜的な魔法の嵐が襲いかかった。
「「「「「ゴォォン!!!?」」」」」
全てを焦がす雷が降り注ぎ、堅牢な甲殻をも引き裂く暴風が吹き荒れ、凄まじい勢いの流星群が堕ちる。
ドラゴン達はそれを大急ぎで避けようとしたが、そのあまりの範囲の広さに逃げ切ることは叶わなかった。
雷に焼かれ堕ちるものもいれば、風で翼をもがれ堕ちるものもいる。辛うじてその両方から逃れたドラゴンも、空より堕ちる流星に当たりまた堕ちる。
今この時、「狩る者」と「狩られる者」の立場は完全に逆転していた。
カルディアが手を出すまでもなく、全てのドラゴンは見事に撃墜される。何体かは夢幻列島の土の上に堕ちたが、大半は遥か下へと堕ちていった。
「……なんとか、倒せたな」
「そのようじゃな。ドラゴンといえど、一個体辺りの強さはそこまでではないようだったな」
ジョーカー達はドラゴン達が生き絶えたのを確認するとほっと胸を撫で下ろす。つい先ほどまで命の危機に瀕していたのだから、当然の反応だ。
4人とも地面に座り込み、少しの間休憩を取ろうとする。
……しかし、此処は"夢幻列島"だ。
明らかに派手な魔法を使い、その上そこで隠密系スキルすら使わずにくつろぎなどしようものなら……どうなるかなど、火を見るよりも明らかだった。
「フィィィィィィイイイイン!!!!」
「っ、新手の魔物か!!?」
ジョーカー達の視界に、またもやドラゴンが現れる。先ほどとは違い、今度はたったの一個体だが……その風貌は、明らかに"関わってはいけない"奴だった。
とはいっても、首が何本もあるわけじゃないし、図体が数十メートルあるわけでもない。
だが、鱗が紅色の鉱石……どう見ても"ヒヒイロカネ"で出来ているようなドラゴンと、戦いたいと思う者は誰もいないはずだ。
しかも、そのドラゴンが最高位に位置することを意味する"4枚羽"の龍ならなおさらである。
そしてそのドラゴンは。
「フィィィィィィイイイイ!!!」
「!!全員避けろ!!」
ジョーカー達の姿を見るやいなや、問答無用で飛びかかってきた。
いち早く反応したジョーカーが3人に指示を出し、3人ともその通りに即座に退避する。
「……鑑定する暇は、無さそうですね」
「だな。というよりも、さっさと逃げるぞ!!こんな奴相手してたらどう足掻いても助からねえ!!」
そのドラゴンはすぐにジョーカー達の方へと振り返り、またも飛びかかろうとするが……ジョーカー達はそれよりも早く逃走しにかかる。
今ある戦力じゃ、ヒヒイロカネの鱗なんて貫けないという判断を下したからだ。
「フィィィィィィイイイイン!!!!」
「だぁぁああ!!!てめえマジでどっか行ってくれぇぇえええ!!」
ジョーカー達は、全速力で島を駆け抜ける。だが幾ら走っても、そのドラゴンは到底巻けそうになかった。
ここは夢幻列島。誰もが恐れる魔境の一つであり、大賢者アウィス・ラパクスが作った試練の内の一つがある島々だ。
そこに住む生命は皆脅威的な力を持っているが……その一番の特徴は、適応力の高さと言えよう。
空に位置する島が故に、ほぼ全ての魔物が「天駆」もしくは「飛行」のスキルを持ち。
持たぬ者は、餌を求めて移動する必要がないようにと他の種族とは被らぬようなものを食す。
そうでもしなければ、この島では生き残れないからだ。
だからこそ、彼らは環境が変わった時急速な進化を遂げる。
個体数が少ない故に絶滅の危機に瀕したなら、その個体数を増やせばいい。
体の強度が足りないなら、鉱石を体に取り込めばいい。
そうして、彼らは進化を遂げる。
自らを脅かす、外敵から身を守るために。
そしてそれに伴い、周囲の生命も進化を遂げる。
それ故にこの島において、食物連鎖は意味をなさない。
今日の「捕食者」が明日の「餌」となり、今日の「餌」が明日の「捕食者」となる。
生きるか死ぬか、食うか食われるかだ。
いつ何時であろうとも、決して油断はできない。
そして今まさにジョーカー達は、「餌」という立場に立たされていた。
アウィス「うぃーっす」
作者「ちーっす」
アウィス「久しぶりに私登場!皆ー、元気してるー?」
作者「ここでそんなん聞いても返事はこっちに届かねえけどな」
アウィス「それくらい知ってるよ。で、もう今回の要件伝えていい?」
作者「おう、いいぞ」
アウィス「りょーかいりょーかい。で、今回私がいる理由だけど……簡単にいえば、今回の番外編で出てきた魔物の解説役っていったところかな。アダマースが鑑定持ってるけど、今回は使えてないからね。いっそのこと、こっちでステータス表示とその解説をしようって話になったんだ」
作者「まあ、そういうことだな。今回出てきた魔物は二種類……小さいドラゴンこと「プロト・ソル」に、ヒヒイロカネのドラゴンこと「スカーレットスケイル」の解説だ。……名前が前よりも厨二っぽくなってる?知らんな」
アウィス「まあ、プロトドラゴンとヒヒイロドラゴンじゃショボすぎるから仕方ないね。
じゃあ、早速解説に移ろうか!」
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プロト・ソル
種族 ドラゴン
レベル121
体力 750
魔力 1250
筋力 1500
敏捷 1750
物防 1000
魔防 1000
スキル
龍魔法レベル6 飛行レベル7 炎耐性レベル6
毒耐性レベル9
群れを成す小型のドラゴン。単体の戦闘能力は低いものの、ドラゴンが約10〜50程の群れで行動する様は脅威でしかない。主な攻撃手段は炎のブレスと、牙にある毒の二つ。
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アウィス「ドラゴンの割にステータスは低めだけど、そのぶん数が多いのが特徴だね!1匹いたら30匹はいると思え!」
作者「Gかなんかか?」
アウィス「まあ、それは置いておいて。
このドラゴンは、本文にも書いてあった通り個体数の少なくドラゴンが種族を存続させるために進化を遂げた種だね。
生殖可能になるまでの期間がたったの三ヶ月程度で、子を作るときも5、6匹同時に産むから爆発的に増えるのが特徴かな。まあ、そのぶん一個体辺りの戦闘能力は落ちたけど」
作者「だから、基本的には数の暴力で押し切るのが此奴らの基本戦術になってるな。相手が地上にいるうちに上からブレスで焼き殺したり、一斉に飛びかかって毒牙で噛み付いたり。神話とかにいるような、そんな真っ当なドラゴンじゃ決してないな」
アウィス「そもそもコンセプトが『ドラゴンの数の暴力』な時点でそうならないのは当たり前でしょ」
作者「だなwんじゃ、次「スカーレットスケイル」の解説行こうか」
アウィス「おっけーね!それじゃ、ほい!」
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スカーレットスケイル
種族 ドラゴン
レベル376
体力 4560
魔力 4940
筋力 4940
敏捷 2660
物防 6460
魔防 6080
スキル
飛行レベル3 縮地レベル5 身体強化レベル5
全属性耐性レベル8 採掘レベル8 探知レベル8
ヒヒイロカネを喰らい、鱗にヒヒイロカネを溜め込んだドラゴン。その鱗は異常なまでに硬く、魔法でも物理攻撃でも貫く事はほぼ不可能。だが、幾ら軽いヒヒイロカネといえど金属なことには変わりないため、飛ぶときはそれが弊害となっている。鉱石食ではあるが、肉なども普通に食べる。
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アウィス「この小説のステータスはレベル1時のステータス、ここでは基礎値って呼ばせて貰うけど。まあそれを決めてレベルが1上がるごとにその基礎値の数値の2割が上昇する……っていう計算をしてるんだけど、此奴ってその基礎値が敏捷以外全部平均以上なんだよね。」
作者「初めの方で、「一般男性のステータスが50程度」って言ってたが……実は、今までの"全ての"キャラや魔物の基礎値は50前後なんだよな。まあ、物理攻撃特化なら魔力の基礎値を下げて筋力の基礎値を上げる、とかして調整してるが」
アウィス「仮に全部の基礎値が50ならレベル376のこの龍のステータスは一律3800だから……もうこの時点で明らかにおかしいって分かるよね。……こいつ、その代わりに龍魔法持ってないけど。龍なのに」
作者「全属性耐性がレベル8もついてるけどな。あ、一応此奴は夢幻列島「弐の島」の主っていう設定だ」
アウィス「ところで、なんで弐なの?」
作者「一応、真ん中の壱の島以外はそれぞれメインの属性が決まってるんだよ。弐が火属性で参が水属性、それ以降は氷、風、雷、土、光、闇って順番だな。もともと、このスカーレットスケイルも火属性系の魔法を搭載しようと思ってたんだが……このタンクがそんなもの搭載してたらどうしようもないって事になったからやめといた。あ、余談だが、第1章で「玖の島」にアンデッドが大量発生してたのは、あそこが闇属性が強い場所だったっていう理由もあったんだよ。あそこの主も、脳筋ゴリラで魔法とかは一切持ってなかったが」
アウィス「へー、そんな理由があったんだ。まあ、説明に戻ろうか。この龍は敏捷こそ遅いけど、しれっと縮地を持ってるから地上じゃ結構な機動力があるんだよね」
作者「おまけに探知能力持ちだ。巻くことすらままならないような性能になってるZE!」
アウィス「……これ、ジョーカーくん達勝てるの?明らかに無理な設定になってるんだけど」
作者「まあ、幾ら強くても知性の差は大きいってことだな。次回は、あいつらの知恵でこのドラゴンをどうにかして貰うつもりだ」
アウィス「あまりにも無理ゲーな気が……」




