ナン×プラ おまけ
!?
7-2
泣きそうな声で頼まれた瞬間、心が絞めあげられるかのように痛んだ。
茶乃が走り去ったので、駒鳥は本当の事情を鷺塚に打ち明けようと振り返るが、彼が口を開く前に鷺塚が顔を上げた。
「やっぱり、おもしろくなかったか?」
鷺塚はつかんでいた袖を離し、肩を落として少しだけ視線を逸らして聞く。
「全然笑わないし、むしろ困ったような顔ばかりしている………。ごめんな、つまんないデートに付き合わせて。やっぱり、私では彼女という役には力不足だ」
「鷺塚」
「デートも恋人も」
「鷺塚!」
駒鳥は鷺塚の言葉を遮って事情を話した。彼女の言葉をねじ伏せたくて、早口で長ったらしく説明した。なのに
「もう……いやだ………!」
鷺塚は駒鳥をにらみつけて叫んだ。
「こんなのもうたくさんだ!!恋人だの何だの言って……。私にはなんにも分からない……!恋人じゃないときの方が、ずっとよかった!!」
突然怒鳴られて、駒鳥は言い返そうとした。でもまるで助けを求めるかのような恋人に、何もいえなくなってしまう。
「……………ごめんな。ごめん……でも、私には」
「鷺塚」
終いには涙声でうつむいた鷺塚を駒鳥は優しく呼んだ。そして、自分が言わなくてはならない言葉を紡いだ。
「少し……距離を置こうか。俺たち」
あえて理由は言わない。疲れきった恋人のために、駒鳥は休むための椅子を差し出す。
「友達に、戻ろう」
END
衝撃の破局!!(私が一番驚いている……!!)