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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編まとめ

人形劇

作者: ホラーのリベンジに燃える猫面人

 「はいこれ、誕生日プレゼント。」

そう言って彼女、メアリーは親友のエミルに人形を渡した。髪は金色で、雪のように白い肌の、エミルより少し小さい、大きな人形だった。彼女は今年で10才になる。

「ありがとう!大きな人形だね、大切にする!」

エミルは喜び、人形にエミリーと名付けた。メアリーとエミルの親友の証として、決して忘れない為の名だ。母親のミシェルも、エミル同様メアリーに感謝を伝えた。

 エミルは、学校から帰ると毎日のようにエミリーを連れ出して、メアリーの家に遊びに行った。エミリーを通じて、彼女らの仲はより深まっていった。

 エミルはご飯の時も、寝る時も、いつもエミリーと一緒だった。服を着替えさせたり、お話したり、いろんなことをしてエミリーと過ごした。そんなエミルを見て、メアリーはとても満足そうだった。


 季節が巡り、やがて飽きが訪れた。エミルはあまりエミリーで遊ばなくなっていった。髪はボサボサ、肌や服は薄汚れて、指は変な方向を向いている。部屋の片隅でエミリーは忘れられていった。

 それはメアリーにとって、まるで面白くないことだった。彼女はどうにかエミリーと遊んでもらおうと、エミルにお節介を始めた。だがエミルはそれを嫌がった。二人の間に冬が訪れた。

 エミルは高校生となり、引っ越しをすることになった。部屋の片付けをしていると、薄汚く埃を被った金髪の人形が出てきた。

「なにこの汚い人形?」

彼女はそう呟いて、それをゴミ箱へと投げ捨てた。すると電話がかかってきた。メアリーからだった。彼女はそれを無視すると、片付けを再開した。

 メアリーは何度も電話をかけた。エミルと仲直りしたかった。小学校の頃からずっと喧嘩したままだったのだ。彼女とは違う学校に行くので、二度と会えなくなる可能性が高かった。

 エミルは何度も鳴り響く電話の呼び出し音を鬱陶しく思い、電源を消してしまった。もはや彼女には、メアリーなどどうでも良かった。この三年間で友達は沢山できた。いつまでも人形遊びをしているメアリーは、正直気持ち悪いと思っていた。それでもまだ連絡先を持っているのは、単純にメアリーと親友“だった”からである。それ以上の意味は無いのだ。ともかくあと二日で、エミルの寮生活が始まるのだ。高校へは明後日向かう。つまり、明日でこの部屋ともお別れなのだ。帰ってくることもあるだろうが、殆ど使わないかもしれない。彼女は部屋との別れを精一杯惜しんだ。

 

 このままではいけない。このままエミルと別れてはいけない。なんとか彼女に喜んで貰わなくては。考えに考え抜き、メアリーはある思い付きをした。


 明日、家を出る。エミルは、様々な思いを胸に抱き、この部屋での最後の眠りについた。

 エミルは夢の中で、悲鳴のような声を聞いた。目を覚ますと、メアリーが目の前に立っていた。

「あ、起きた?エミル、プレゼントがあるの。受け取ってくれる?」

メアリーはもじもじしながら、そのプレゼントを取り出した。というよりも、引き摺ってきた。

「マ…マ…?」

見ると、メアリーの引き摺っているそれは、紛れもない母のミシェルであった。

「昨日作ったの!エミルに内緒で…驚かせたかったんだ!……喜んで…くれるかな?」

昨日まで母だったそれは、血を抜かれ、肌が青白くなっている。そんな母の身体を飾る美しい装飾が、エミルの目に不気味に映っていた。

 エミルの怯えた表情に、メアリーはひどく残念そんな顔をする。

「残念。喜んでくれると思ったんだけどなぁ…」

「なんで?なんでこんなことしたの!」

エミルが泣きながら叫んだ。

「喜んで欲しくて、ほら、エミリーはもう飽きちゃったんでしょう?」

と、エミリーをエミルの前に置いた。エミルはそれをメアリーに投げつけた。

「痛い。どうしてそんなことするの!親友でしょ!!」

「親友だったらママを返してよ!!ふざけんなバカ!人殺し!!」

メアリーの中の彼女は、そんな汚いことを言うわけが無かった。

「あんただれ?なんだあんた?あんたはエミルじゃない。エミルはそんなこと言わない!私を傷つけるようなこと言うわけが無い!あんただれ!?だれよあんた!!私のエミルに何したの!?ねぇ!!」

 メアリーが襲ってきた。エミルは首を絞められ、もがいた。だが力尽き、死んでしまった。


 メアリーの人形部屋には、今日もお友達がいっぱい♪

 お友達の名前は、エミリーとミシェル。そして、エミル!私の一番のお友達♪親友なの!ずっと昔から一緒だったんだよ!そういうの、幼なじみって言うのかなぁ?エミルとは昔喧嘩しちゃったけど、今はとっても仲良し♪毎日いろんなことして遊ぶの!今日はショッピングに出かけるのよ♪


 メアリーは幸せだった。

その胸にぽっかりと開いた穴。それに気付くことは無かった。

結局一番怖いのは生きた人間ですね。みたいな話を書きたかった。

初めて書いたホラー。騒音?なにそれ。

不気味な感じ出したかった。出てるかどうかはどうでもいいんだ。

書きたいって思うその心が大切なんだよ!!!

てことでホラーリベンジ。どうでしたでしょうか?

セリフどっかで聞いたことあるようなのが混じってたら知らないふりしましょう。

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