第2話 少しの変化 ~伊織編~
「顔はいいのに、性格最悪!」
「顔だって、冷酷さが滲み出ているって」
「あ~~~。田子主任がよかったよ」
そんな声が、女子トイレに木霊する。
そんな中、
「あら。若いのにしっかりしていていいじゃない」
と、そんな余裕をかましているのは、もうすぐ三十路の北畠さんだ。最近、お昼休憩に念入りに化粧しているよね。
私はみんなの話を聞きながら、歯を磨いていた。
「伊織。まだ怒られていないからわからないでしょ。ちょっと雑談しただけなのに、仕事中です。私語は謹んでって言われるし、ほんのちょっと、コピーするのが遅くなったのに、何時間かかるんですかなんて、嫌味を言うの。何様のつもり?あいつ」
同じ課の同期の真広だ。相当頭に来ているみたいだなあ。
「もう、辞めようかな、私。この会社にいてもいい男みつかんないし、ねえ、伊織も一緒に辞めちゃわない?それで、本気で婚活しようよ」
私は水で口をゆすいでから、
「真広は実家に住んでいるからいいけど、私、一人暮らしだから。ここの給料いいし、そうそう次は正社員で雇ってくれないだろうし。辞めるのも躊躇しちゃうなあ」
と答えた。
「実家、小田原でしょ?仕事近くでないの?」
「ないなあ。せめて横浜にでも出ないと…。でも、やっぱり、こんな大手の企業入ったのに辞めるのもったいないって、思っちゃうなあ」
「こんな大手の企業入れたのに、結婚相手がみつかんないんだよ?なんでだと思う?企画事業部とか、システム部とか、広報部には、若いのがいるのに、なんで営業部っていないんだと思う?詐欺じゃない?」
なんで詐欺なんだか。
「営業部の男性は、若い時期からいろんな支店を転々とさせられるから。東京に戻ってくる頃には、30過ぎていて、他の支店でお嫁さんゲットして、戻ってきたりするからねえ」
北畠さんは口紅を塗りながら、そう私たちに教えてくれた。
「だから、あの若さで東京に戻ってきた魚住さんは、ねらい目ってわけよ。もしかしたら、年上好みかもしれないわよね?」
北畠さん。目が怪しく光っていますけど、思い切り狙っている?
「え~~~。あんなのしか、残っていないの?絶対に彼女はいないだろうから、どうぞ、北畠さん頑張ってください。私はいいや。ああいう冷酷な仕事人間は」
真広はそう言うと、ファンデーションをぱぱぱと塗って、
「コーヒー淹れよう。伊織も飲む?」
とトイレを出て行った。
口紅を塗っただけで、特に化粧直しもせず、私も真広のあとに続いた。
コーヒーを淹れ、休憩所に行った。いつもなら、席に行き、のほほんとコーヒーを飲みながら、真ん前の席の真広と会話を楽しむ。でも、
「魚住主任がいたら、絶対にまた嫌味言われるだろうし、休憩室で飲もう」
と言われ、真広と休憩室で飲むことにしたのだ。
「同期で残っている女子って何人いるっけ?」
「10人くらいはいるんじゃない?」
「営業の事務は私と伊織だけ。あとは、さっさと結婚して辞めちゃったし、営業してる人は、バリバリ働いているけどさあ」
「営業は2人いるね。あと、経理に3人と、総務に2人」
「そして、企画事業部の1人は、あと半年で結婚退職をする」
「同じ部の人でしょ?1年付き合ったんだっけ」
「知らなかったね。内緒で付き合っていたんだよね」
「だいたいが、社内恋愛すると、内緒だよね。結婚するってぎりぎりになって教えられて、びっくり!ってなる」
「まさか、伊織、隠れて付き合っていない?」
「いない。いない。そう見える?」
「まったく見えない。そうだよね。彼氏いたら、化粧直しぐらいするよね」
「ははは。それは、真広だって。ファンデーション、ムラがあるよ」
「伊織は鼻とおでこが光っているよ」
「は~~~あ。ちゃんと化粧直ししていたのって、何年前だっけ?」
むなしい会話だ。二人して重いため息をつき、黙り込んでしまった。
「そうだ。妹が結婚するんだ」
明るい話題にしようとしたが、
「それ、妹に先をこされたってこと?可哀そうに」
と、慰められてしまった。
昼休憩の時間も過ぎ、私たちは席に戻った。すると、すくっと自分の席を立ち、
「もう、13時を回っていますけど?」
と、魚住主任が私たちに言ってきた。
「は?」
「昼休憩は13時まで。13時には、仕事ができるよう、せめて5分前には席についていてくださいませんか」
「あ、はい。すみませんでした」
私はそう素直に謝った。真広は、にこりと作り笑いをして、
「以後気を付けま~す」
と、可愛らしい返事をした。でも、魚住主任はむすっとした顔のまま、自分の席に戻って行った。
「うるせ~~って~の」
魚住主任には見えないよう、ファイルで顔を隠しながら、小声で真広がそう私に言った。私も、眉をしかめ、本当だよね、と口だけ動かした。
その後も、計算ミスとか、記入漏れとか、入力ミスとか、細かい点を指摘され、
「もう少し、真面目に仕事していただけませんか?」
と、私と真広は魚住主任に呼び出され、注意を受けた。
「まじで、もう顔を見るのも嫌かも」
真広が、魚住主任がやってきて3日目、帰りに飲みに行こうと誘われ、その席で愚痴を吐きだした。
「明日には、田子主任、行っちゃうんだね」
「福岡支店だっけ?単身赴任らしいよ。まだ、お子さん、1歳だよね」
「うん。大変だよね。奥さんも…」
「田子主任は優しかったなあ。あ~~~あ。なんだって、あんな冷酷人間、部長は気にいっちゃったんだろう」
「本当だよね」
水曜の夜からこんなに飲んでいいのかな。なんて、思いながらも、ついつい私も真広もお酒が進んでしまった。
そして案の定、翌日は二日酔い。気持ちも悪いし、頭も痛い。でも、どうにか出社して、なんとか仕事をした。
午後には徐々に回復し、ランチもしっかりと食べ、私と真広はコーヒーを持って、席に戻った。
そこに、能面のように表情のない顔をして、魚住主任がやってきた。カツカツと歩いてくると、私のすぐ横に立ち、
「桜川さん。午前中、発注ミスしましたよ」
と、淡々とそう私に告げた。
「え?発注ミス?」
「朝一できた注文です。10ケースの注文を受けましたよね?入力ミスですか?1ケースになっていました」
「え?!」
「もう、工場から午後一で、出たそうです。急ぎで受けた注文でしたよね?」
「はい」
「いつも10ケース単位なのに、1ケースでよかったのかと、工場からその連絡がお昼休みに入っていたようです。隣の課の人が出て、メモが桜川さんのデスクに置いてありました。それで、僕も心配になり、確認をしたんです。ほら、顧客からの発注は10ケース。桜川さんが発注したのは1ケース」
魚住主任が、発注済のファイルを開いて私に見せた。
うひゃ~~~~~~~。入力ミスだ。朝一、頭が痛くて、ぼ~っとしていたかも。
「すみませんでした。私、すぐに残りの9ケース…」
「もう手配しました。トラックはすでに出ていたので、赤帽走らせることになりましたよ。その請求はうちに来ます」
「そ、そうですか…」
「どう責任とってくれますか?赤帽の代金、支払ってもらえますか?」
「ええ?!」
「……」
本気?目が怖いんだけど。
「冗談です。ですが、今度発注ミスしたら、本当に代金支払ってもらいますから、そのつもりで、気を引き締めて仕事をしてください」
「はい」
思い切り見下したような目で私を見た。そして、魚住主任は自分の席に戻って行った。
ズシン。ミスをした私が悪い。でも、ものすごく落ち込んだ。
真広が、「気にするな」とメモに書いて渡してくれた。
ありがとうと、口だけ動かして真広に答えた。真広はにこっと笑ってくれた。
ああ。自分のしたミスもだけど、あの魚住主任がずっと私の上司になるんだと思うと、気分が思い切り滅入る。私のゆるゆるOL生活も、ピリオドを打つ時が来たか。ずっと、人には恵まれた部署だったのに。
暗い。こんな時は一人カラオケかな。真広はカラオケ、あまり好きじゃないし。
最寄駅にあるカラオケボックスに行き、思い切り熱唱した。私がカラオケで歌うのは、熱唱系の歌ばかり。たとえば、絢香。思い切り歌い上げ、自己満足の世界に浸る。
これは、人前でしてはいけないということを、何度か失敗して学習した。私の場合、そんなに歌がうまいわけではない。絢香ほどうまかったら、熱唱してもみんなに喜ばれるんだろうけれど、微妙な歌声の私の場合、熱唱しても喜ばれない。
特に男性と一緒の時は、ドン引きされることもよくあった。同期会でカラオケに行った時も、部の忘年会で行った時も、可愛くAKBを歌う子の歌は受けが良かった。そして、私はドン引きされた。
それ以来、あまり人前で歌わないようにしている。今は一人でカラオケに来て、ストレス発散のために、熱唱をしているくらいだ。
「はあ。歌いまくって、すっきり~~~~!」
1時間半、一人で歌い、夕飯もそこで済ませ、私は家に帰った。帰ると、また美晴から電話があり、
「お姉ちゃん、二階堂さんが、歯科医の友達紹介してくれるってよ~~」
とハイテンションで言ってきた。
「それ、断って。そんな気分じゃないから」
と、私はうんざりしてそう答えたが、待てよ。さっさと婚活して、結婚決めて、退職するのもいいかも…と思い直し、行くことにした。
翌日、木曜の夜、私は都内の洒落たレストランに美晴と行った、二階堂さんもそのご友人も、木曜日が定休日だということで、急遽、今日集まることになったのだ。
二階堂さんの友人は、29歳。29歳で、すでに髪が後退しかかっている人だった。それに、ちょっとお腹が出ていて、どう見ても、30過ぎに見える。話してみても、おやじギャグまで言う、中身もオヤジの人だった。
帰りは、二階堂さんは車で美晴を家まで送り、私は最寄りの駅まで、そのオヤジみたいな人と行くことになった。
「車で来たら良かったですね。気が利かなくてすみません」
「いいえ。いいんです」
車で来られていても、送られても困るだけだ。駅までの、たった5分の道も困っているんだから。
「趣味はなんですか?さっきは、自分の話ばかりしてしまい、あまり伊織さんのことを聞けませんでした」
「え、趣味?」
これは困った。一人カラオケって言う?それもどうかと…。あとは、私の趣味って何?野菜を育てること?
「プランターで野菜育ててます」
「え?」
なんか、びっくりされたかも。
「あの、家庭菜園っていうやつです」
「ああ」
思い切り頷いたけど、そのあと言葉が続かないようだ。
「あとは、フラワーアレンジとか」
「フラワー?」
「フラワーアレンジメントです」
「ああ」
また思い切り頷いたけど、興味がないようだ。そして、駅にようやく着き、
「では、ここで」
と、私はさっさと自分が乗るホームに向かって歩き出した。
「伊織さん、また今度…」
という声が後ろから聞こえたが、
「すみません。私といてもきっと、面白くないですよ。それじゃあ」
と、私はそう言って、足早にホームに続く階段を降りた。
はあ。ダメだ。苦手だ。悪い人じゃないだろうけど、話も合わないし、だいたい、タイプじゃない。服のセンスも嫌いの部類に入るかもしれない。
そういう点で言ったら、魚住主任は、私のセンスにぴったりだった。服、靴、時計、そして、指までが。
顔だって、好きな造りをしている。残念なのは性格だ。だけど、きっと一番大事な点だよね、性格って。それで言ったら、さっきのおやじの人のほうが、性格はいいかもしれない。って、あれ?名前なんだっけ?もう忘れちゃった。
家についたら電話をしろと、美晴が言っていたっけ。でも、面倒くさい。携帯もマナーにして、聞こえないようにしちゃおう。それで、さっさとシャワー浴びて寝よう。
ベランダの野菜たちに話しかけ、そうしたら、すぐに寝ちゃえ。もうとっとと、いろんなこと忘れて寝ちゃえ。
翌日は、金曜日。待ちに待った週末だ。とはいえ、なんの予定も入っていない。
仕事終わったらどうしようかな~~。なにかDVDでも借りようかな。暇だしな。
最寄駅近くにはレンタルショップがないから、私は会社の駅の近くのレンタルショップで借りることが多い。
だが、こんな日に限って、ちょっと残業していたら、急ぎの注文の電話が入ってしまった。
「こんな時間にすみません、桜川さん。お客様から発注があって、なんとか明日の午前中には届けてほしいんですよ。どこか、近くの営業所まで届いたら、こっちから車で受け取りに行くから」
お得意さんだ。とても断れない。
「はい。工場に連絡してみますので、折り返しお電話いたします」
「よろしくね。桜川さんしか、頼りになる人はいないから」
そう言われると、ますますなんとかしてあげないとって思ってしまう。
工場に電話をした。いつも無理を言っても聞いてくれる担当の人は、今日、とっとと帰ってしまったようだ。
「あの、お客様から急ぎの発注があったらしくて、午前中にほしいと言われたんですが」
「午前中?無理無理。明日の朝だって、荷物詰めないね。もういっぱいなんだよ。明日の午後に出て、着くのは月曜日だ」
「それじゃ、遅いんです。明日必要なんです」
「無理言ってもらっちゃ困るよ。なんで、そんな無茶な注文受けたの。あんたの責任でしょ?こっちは関係ないよ」
何それ。何この横柄な態度。このおっさん誰よ。いつもの担当の人だったら、なんとか考えてくれるのに!
「他に誰か、いないんですか?」
思わず、むっとしてそう聞くと、ますますそのおっさんは、怒り出してしまった。
「客に無理だって、そう返事しろ。じゃなきゃ、ここの工場まで取りに来いって言え!」
なんですと~~~!!!
「そんなこと、お客様に言えるわけないじゃないですか。何か、最善を尽くそうとしてください」
「無理だって言ってるだろ!わかんない女だな」
「女?」
馬鹿にされてるの?
「どうしたんですか?」
そこに、出先から戻った魚住主任がスーツの上着を脱ぎながら聞いてきた。
「あ。あの、お得意さんから急ぎの注文が入って、工場に電話を入れたんですが、いつもの担当の人が帰っていなくって、それで…」
最後まで説明する前に、電話を魚住主任が取り上げ、出てしまった。
「本社の営業2課、魚住といいます。…はい。そうです。名古屋にいた魚住です。ところで、お得意さんなので、なんとかしてあげたいんですが、明日の午前中までに、2ケース、とりあえず、最寄りの営業所までは取りに来るとおっしゃっているので、なんとか朝一で出してもらえないですかね」
私のメモ書きを見ながら、魚住主任はそう言った。
そして、しばらくすると、
「では、よろしくお願いします。明日、出社しますので、私までどこの営業所に何時に着くか、連絡をください」
とそう言って、魚住主任は電話を切った。
「あ、あの。明日の朝一で出してもらえるんですか?」
「はい。お客様の電話番号は?」
「あ。私から、返事をします」
そう言って私は、丸暗記しているお客様の電話番号でさっさと電話をして、
「お待たせしました。明日朝一で、出るように手配できました。明日の朝、こちらから、何時にどこの営業所に着くか連絡を入れます」
と、そう伝えた。
「ありがとう。やっぱり、頼りになるね、桜川さんは。本当にいつもありがとうね」
「いいえ。私ではなく、今回は私の上司の魚住が工場に頼んでくれました。あ、そうです。田子が転勤になり、新しく来た魚住です。明日の朝も、魚住から連絡をしますのでよろしくお願いします」
そう言うと、魚住主任は、私の電話をまた奪い取り、
「お電話変わりました。魚住と申します。改めて、今度ご挨拶に伺います」
と丁寧に自己紹介をした。そして、少しお客様と話をすると、電話を切った。
「すみません。私ではなく、主任から電話を入れたほうが良かったですか?私、何か差し出がましいことしましたか?」
ちょっと、怖い顔をして私を見ている主任にそう聞いた。すると、
「いいえ。ちゃんと僕のことを紹介してくださって、ありがたかったですよ」
と、怖い表情を優しい表情に変え、そう主任は言った。
あれ?優しい顔もするんだ。びっくりだ。
「あの、ありがとうございました。私では、工場の人、きっと動いてくれませんでした。担当の人なら、いつもいろいろと手を尽くしてくださるんですが」
「今、電話に出た人は、面識のある人です。だから、僕の依頼を受けてくれたんでしょう。きっと、担当の人は、桜川さんと信頼関係がしっかりとあるんでしょうね。逆に僕からだったら、聞いてくれなかったかもしれない」
「そ、そんなことは…。それに、今の人は、女性っていうだけで、なめてかかっているようでしたし」
「ああ、そういうところがある人かもしれませんね」
魚住さんはそう言うと、ちらっと私を見た。
「明日も、会社に出ないとならなくなっちゃいましたね。あの、私も出ましょうか?どうせ、暇ですし」
「…桜川さんが出ても、何もすることはないですよ。僕はどっちみち、出る予定でした。いろいろと、田子さんから引き継ぎがまだできていないことがあるものですから」
「そうなんですか?じゃあ、お言葉に甘えて、私は休みます」
「はい。ゆっくりと休んでください」
「はい」
「昼間からビールでも飲んで」
「え?!」
「この前は、美味しくビールを飲んでいるのを、僕が邪魔してしまいましたから」
やっぱり、覚えていたんだ。それにしても、今の、嫌味?
「あれは、その…」
「すみませんでした。飲むなと言ったわけじゃないんです。音が少し気になっただけで」
あれ?嫌味で言ったわけじゃないのかな?本当に申し訳なさそうな顔しているし。
「いいんです。映画にのめり込んだし、どっちみち、きっと飲まなかったと思います」
「ああ。面白い映画でしたよね。ああいうのをよく観に行かれますか?」
「はい。ミュージカルが好きで」
あれれ?魚住主任、おしゃべりになってる。それにいつもは見せないような明るい表情だ。
こんな顔もするんだ。それに、なんだか楽しそう。
「僕も好きなんです。感動すると、最後のエンディングも全部見ないとすまないって言うか、余韻に浸ってしまうと言うか」
「私もです!だから、主任も席を立たなかったんですね」
「はい」
あれ?なんで、私、今、思い切りテンション上がったんだ?声まで大きくなっちゃった。
「すみません。つい、興奮して。そろそろ帰ります」
「僕も帰ります。駅まで一緒に帰りますか?」
「え?はい。あ、でも、私、駅に行く途中で、DVD借りようかと」
「DVD?レンタルショップ、ありましたっけ?」
「はい。ビルの2階にあるので、わかりにくいかも」
「じゃあ、僕も借りて帰ります。帰ってから暇ですから」
「そうですか?!」
って、あれ?今、私、何気に喜んだかな。なんでだろう。
そして、私と主任は、一緒にレンタルショップに行った。私の頭の中にはクエスチョンマークが何個も並びながら。