REALgemeー闇ギルドと雪女
ー広いこの草原の中に騒がしい場所があった
気になるのでその場所に行くことにした。
人がかなりいるのでよく見えない。
「…何の騒ぎだ?」
俺の呟きが聞こえたのか隣の人が答えてくれた。
「お前知らないのか?これはREALgeme名物のイベントクエストだよ。これがなければREALgemeは産廃だったからな。」
「それってやっぱ,オンライン時の話だよな?」
「あたりめーだろ。オフ不可RPGなんて誰もこねーよ。」
デスよねー。適切なツッコミ?をされた俺氏
とりまお礼を言うか。
「だよな。有難う。」
「おうよ!二人で生き延びよーな。
俺の名前は星矢亮平だ!
よろしくな!」
「ああ!」
ギュッと握手を交わした後,亮平とフレンド登録し、亮平と別れた。
なんとか人混みの中心地に言った俺は
驚くべきものを見てしまった。
「あっアイリス!?!」
目の前に倒れていた少女は俺の従兄弟である
アイリス•シェラサー。
顔色が悪い。其れに傷だってついている。
亮平はイベントだと言っていた。
これがイベントなのか!?!
「”REALgemeではよくあるイベントクエスト”って言われたでしょ?」
!?俺の心の中の愚問をまるで読み,そして答えを言われた!?
一体誰だー…。
「さっきぶりだね。」
「…香…。これがクエストって一体どういうことだよ!!」
「落ち着いて。説明するかー…その前に彼女を回復しないとね。」
そう言い,香は立った。
「白魔法”リカバリーLevel6”」
飛鳥が呪文を言った後香の手からは青緑の光が出現し,アイリスの体に触れた時,アイリスの体は青緑の光に包まれた。
「ん、ぅ。あ」
アイリスが目覚めようとしたその瞬間ー
「黒魔法”スリープLevel8」
今度は別の呪文を唱えた香から紫色の光が解き放たれ,アイリスを包んだ。
「ん…。。」
「なんでアイリスを眠らせたんだ?」
「彼女が起きていると説明できないから…」
「…」
「REALgemeがDeathgemeになる前から,あぁやって人が倒れていることはあったわ。
だけど助けようとする人は少なかった。」
「どうしてーっ!!同じ仲間だろ!!」
俺は今にでも溢れそうな怒りを抑えつつ香の話を聞く。
香はそれを察知したんだろう。香の顔つきが冷たいものへと変わる。
「それが暗黒の住人”闇ギルド”の可能性があっても助けるというの?」
「な…なんだよ。それ…」
俺は動揺してしまった。REALgemeで同じ意味かは知らんが”闇”とついていいものは無いからだ。
「暗黒の住人”闇ギルド”。簡単に言えば現実で禁じ手とされるものを犯し続けるということよ。特に目立つのが…殺人ね。」
「なっ!?プレイヤー同士じゃ争えないんじゃ!?」
「”プレイヤーの権限”を奪って行動してるからね。一度フレンドとなれば権限を奪えてしまうもの。」
何だよ…。それ。裏切りじゃねぇかよ。
そう思った瞬間ー彼女の瞳,そして雰囲気がまるで永劫の時を得て溶けない氷かのように冷たいものとなった。そして気のせいか…だんだん寒くなってきた。
「裏切り…ねぇ。そう簡単にフレンド登録するのがいけないのよ?フレンド登録は信頼できる人とやらないと…」
彼女が何を言おうとしてるのか分かってしまう。嫌でも理解してしまう。
「殺されてしまうわよ?」
ゾクッ
酷く冷め切った彼女の声。これは彼女ではない。俺が知ってる彼女は陽の光のように暖かく見る人を魅了し,ふわふわとやわらかい声の持ち主だった。長い時間を得てしまえば,人はこうも冷たく冷め切ってしまうのか!?
「…薫君。人は長い時間を得てしまえば…って思ったよね?あたり。人は永劫の時間を生きられないの。だから…今を生きようと足掻くの。」
「だけどねぇ,私足掻くの疲れちゃった。
親のために良い子を演じるの疲れたの。
だからねぇ…。」
ひゅううううううう
冷風がこの広く暖かい草原を一気に冷え切った草原へと変化させた。
「薫君。今までありがとう。
ー決闘しましょう?」
彼女は俺の知る彼女では無い。
確信してしまった。見てしまった。
彼女は……雪女。
人間ではなかった。
「私,今度は逃げないよ?だから薫君。
貴方も逃げないでねぇ?」
俺,死亡フラグじゃん。