REALgemeー眩んだ彼女と新機能。
サアァ
爽やか?な風が俺たちの間を抜けていく。
「た,立ち話も何だし,其処の木陰で座りながら話さない??」
「あ、ああ。そうしよう。」
何処かよそよそしい俺達。
それにはちゃんと理由があるんだ。
実を言うと,彼女は俺の元カノである。
実際はまだ別れたかも曖昧である。
寧ろ生存すら今日会うまではお互い知らなかったのである。
ーこうなったのは彼女がいきなり俺の前から
消えた事が原因だった。
〜中2の夏〜
「彼女は神奈川からやってきた転校生だ!
歓迎してあげて欲しい!」
先生がそう言い,彼女が教室の中に入ってきた。
初対面の印象は爽やか系スポーツ女子という感じであった。
「始めまして、神奈川の学校から転校してきました!よろしくねっ!」
…一目惚れだった。
時間を重ねるごとに彼女の素性を知り、
どんどん彼女を知るうちにどんどん好きになって…
〜中3の冬〜
僕は彼女に告白した。
彼女と卒業して離れ離れになりたくなくて。
「寒いね…。薫君…,呼び出したりしてどうしたの?」
「あ,その僕…香の事が好きだっ!!」
「ふえっ、!?」
「付き合ってくださいっ!!」
「こ、こちらこそ…よろしくね。」
こうして僕は晴れて彼女と付き合えた。
…が次の日,彼女はいきなり転校した。
僕にも,彼女の親友にもなにも言わずに。
何度か連絡をして見たがどれも彼女の母親が出て,彼女が出た事は無かった。
何度か連絡をとったのは中3まででその半年後に彼女の母親から彼女が行方不明、になった。と連絡が来てそれっきりだった。
ー今思えば会いにいけたのにな。なんて思うが,今更未練など無かったから会いに行かなかった。それだけの話だ。
「香…。なんであの時俺達に何も言わず消えて、その後は行方を眩ましたんだ?」
「…それはっ!」
彼女が何かを告げようとした瞬間ー
ピロロロロリン♪
彼女のケータイにメールが届き,
その後俺にも届いた。
” '不思議の国のアリス'のギルドマスター
有栖莉乃さんが20階のBOSSを一人で
撃破っ。これにより新機能を追加します。
新機能フレンドチェッカー
この機能を使う事でフレンドの位置を
確認できます。
又,'七つの大罪'ギルドマスター
紫苑紅葉さんが22階の隠しタウン
発見!紅葉さんの意思によりその場所を
公開させていただきます。
それでは良い旅路を。」
22階の隠しタウン…か。
まずはそこを目指す。
「香、フレンド登録しよ…」
俺がコマンドから目を背けた時には
彼女は再び僕の前から姿を眩ませた。