前へ目次 次へ 3/11 ■ 理想郷 それほど遠くない未来、地球は不死で溢れていた。 体の機械化、クローンによる世代交代、人格そのものをネットに移植、その他、ありとあらゆる方法で人々は生き続ける。この星はユートピアだと、誰もが考え疑わなかった。 その頃、地球侵略を企む異星人が宇宙船の中で呟く。 「こんな"死の星"を征服しても無意味だ」 彼らは、まるでゴミ溜めを見るような目つきで地球を一瞥し、早々に自らの星へと帰っていった。 生ける屍の星・地球は救われた。