前へ目次 次へ 2/11 世界平和 突如、世界で濃緑の肌の子が大量に生まれた。勿論、彼らの両親の肌の色は緑色ではない。それから彼らは増え続け、社会的に無視できない数となる。原因も分からぬまま増え続ける異分子に、人々は怖れ苛烈な差別を加えた。 「成功だ。緑人を差別する事により、全ての肌の色の人種は結束した」政治家が歓喜する。そしてこう続けた。「緑人は差別されても反乱など起こさない。心身共に脆弱になるよう遺伝子操作したのだから」 世界は、平和になった。