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裏切りの聖剣

作者: 安野雲

伝説の聖剣。その真実に迫る

かつて世界の外れの村に岩に突き立つ剣があった。

村が、魔物の襲撃を受けた。

若者コリンは、剣に手をかける。


マダソノトキデハナイ

心に言葉が響いた。


大人たちの奮闘で辛くも魔物は撃退された。

コリンは、自分が未熟だった為剣が抜けなかったのだと思い、鍛錬を続けた。

コリンはやがて王国騎士団の隊長となった。

故郷にの村に帰る度に何度も剣と向き合い、言葉を聞いたという。

コリンは生涯剣を抜けなかった。


時は流れた。

魔王軍が世界の半分を支配していた。

勇者アレンは、聖剣を求め、村にたどり着いた。あの剣は、アレンならば抜けると、誰もが信じてい

た。

アレンが剣に触れた時、言葉が心に響く。


マダソノトキデハナイ


アレンは、自分に足りない物があると悟り、仲間の力を借り、魔王の討伐を果たした。


歴史は繰り返す。

人は幾度となく危機を迎え、その度に聖剣をに触れる。


マダソノトキデハナイ


その度に剣はそう応えた。

人は、その度に何かを悟り、困難を切り抜け、未来を切り開く。


剣はいつしか人の可能性を見せる自助の剣として語り継がれていった。



長い時が流れた。自助の剣の伝説も薄れる頃、東方から一人の男が観光で村を訪れる。

試しに剣に触れると


マダソノトキ…

と心に響く。

が、剣はいとも容易く抜けてしまった。


男の名は 間田園時マダソノトキ






裏切りとは何か。

思い込みの結果ではないのか。という話でした。

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