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偽勇者(仮)

作者: がんこもの

初めて書きます。

頭の中が文字として全然でません。

ショックです。

色々パクってます。

良ければ読んでください。

長編小説を描きたいんですが難しいのでまずは短編でちょっと人気出たら調子のって書くかもです…

 1人の男が冷たい鉄階段を上がる。

 格好は綺麗とは言えず、髪もボサボサ。

 そして手には手錠がされている。

 どうやら男は罪人らしい。

 そのすぐ後ろに兵が槍を持ち、男と共に歩いている。

 男が鉄階段を上がり終わったらしい。目の前には扉があり、後ろの兵が男の代わりに扉を開ける。

「入れ」

 兵にそう言われ、男は返事も会釈も目も合わせること無く扉を潜る。

 扉の先は外らしい。急に目に入った光に男は目を細めて立ち止まり、光の正体である太陽をみる。

 しかし

「立ち止まるな!さっさと歩け!!」

 男は立ち止まる事を許されておらず、兵に押される。

 押された事でより体は外へと日差しの中へと晒される。

 その瞬間

「うぉーーー!!!」

 人の声が響き渡る。

 その声は何百何千ではなく何万人もいるのだろう。声量と声の厚みで地面が震える程だ。

 人々は男が出てくるのを待っていたらしい。

 そんな大勢の人の周りには等間隔で兵が立っており、境界線の役割もしているのだろう。

 周りにも沢山の兵士、騎士、魔法兵等が沢山おり、何かこの国にとって大事なことが行われるらしい。

 いや、上を見るとホログラムの様なもので中継しているのだろう。という事は世界にとっても大事な事が執り行われようとしていた。

 男が向かう。目の前にある台に、そしてその台に登る為の階段に…

 どうやら男の死刑のようだ。

 死刑台の上には剣を持った男が立っている。

 その男は他の兵士とは違い、同じ装備や武器を携帯しておらず、その剣は使い込まれているのだろうが汚れが見当たらず、見た者の目を奪う程に美しく、カッコよくまるで闇や絶望といったものさえも切り飛ばせそうだ。

 その鎧も使い込まれているのだろう。所々に汚れや傷があるがそれが歴戦を物語っていて男が今までどれ程の困難を絶望を抗って来たのかが分かる。

 その姿はまるで勇者のようだ

 そんな勇者らしい人物がいる死刑台へと男はたどり着く。

 2人はまるで正反対だ。

 くたびれた服に煌びやかな装備

 ボサボサ髪に整えられた髪

 黒髪に金髪

 どうやら目は正反対ではないようだ。

 勇者らしい人物の目は金眼それに対し男は蒼眼。

 男の目に何か違和感を覚える。


『これより大罪人アッシュ・ナイトフォールの死刑を執り行う!!』

「!?」

 男はアッシュ・ナイトフォールというらしい。

 アッシュは自分の名が言われたにも関わらず目を見開き、顔を後ろへ正確には後ろに聳え立つ城のバルコニーへと向ける。

 そこには王らしい人物がいた。

 いや、王なのだろう。

 その立ち姿、振る舞い、纏うオーラ全てが王としか言えない。しかし、王にしては若い。20代に見えるし、下手したら10代にも見える。

 アッシュと王の目が合う。

 アッシュは王に対して何か疑問を投げかける様な目をしている。

 そんなアッシュに王は全てを見通す様な目で真っ直ぐ、目を逸らさず数秒見た後、横へ視線をずらす。正確にはアッシュの隣へと。

 アッシュもその視線に気付き、隣の勇者らしい人物を見た後、何か吠えているようだ。

 勇者らしい人物もそれに返答をした。

 数秒後、アッシュが不機嫌そうに顔を逸らし、そんなアッシュを見て勇者らしい人物は少し口角を上げた。

『死刑執行人は勇者ヴァルト・レオニスである!!』

 アッシュの隣にいたのはやはり勇者だった。

 勇者レオニスは王の言葉に対し、剣を持つ右手をあげた。

 それだけで民はいや、世界は沸き立った。

『罪人アッシュには多大な罪がある。殺人・窃盗・殺人未遂・誘拐・テロ行為・そして勇者殺害である!!』

 王の口からアッシュの罪が世界へともう一度知らされる。

 人々もアッシュの罪は知っていたが勇者殺害は知らなかったようで混乱している。

 慌てふためく人もいれば、あまりの衝撃に固まったままの人もいる。

 それも当然だ。何故なら勇者は生きていて、今自分達の目の前にいる。なのにアッシュに殺されたと言うのだ。

 どういうことなんだ?

 なぜ勇者は死んだと言われているのに生きているのか?

 じゃあ目の前にいる勇者は偽物なのか?

 王は自分達に嘘をついているのか?

 驚きや衝撃から覚めた人達からそんな疑問が湧きてくる。

 そんな疑問は水面に水滴が落ちた時の様に次々と王国民の中へと広がり・・・・・・

 次の瞬間

 ザッ ザワ ザワザワザワザワザワザワザワザワ

 騒然となる。

 しかし騒いだ所で答えは分からない。

 次第に国民達は、そして世界は王の次の言葉を待つ。

『皆が混乱するのも分かる。しかし事実だ。

 勇者ヴァルトは殺された。』

「!?」

 王のその言葉に世界は絶望した。

 何故なら、今まで自分達は勇者に…勇者レオニスに絶望を切り裂いてもらい、希望と明るく平和な未来を切り開いて貰っていたから。

 なのに死んだ・・・世界はまだ王の言葉を受け入れられなかった。

 しかし、王の言葉にはまだ続きがあった。

『だが!聖女アリア・エヴァンティアがその力で勇者ヴァルトを生き返らせたのだ!!』

「・・・・・・ッ・・・ッッ・・・オォーーー!!!」

「さすがアリア様〜♪」

「聖女様ーー!」

 世界は歓喜した。

 目の前にいる勇者が本物であること。

 生きている事。

 そして聖女のその生き返らせたという奇跡に。

 中には涙や鼻水を垂らしている者もいた。

 だが、2人だけ歓喜せず、何やら神妙な面持ちをしている。

 勇者ヴァルトと罪人アッシュである。

 ヴァルトはアッシュに対し、何か話しており、アッシュはそれに返答をする。

 世界中が歓声や喜びで溢れているので、声はホログラム越しでも目の前で見ていても聞こえないが表現は少し見えた。

 ヴァルトは何処か悲しそうで、アッシュは満足そうだった。


 いよいよ罪人アッシュの死刑が始まる。

 アッシュは台の上で膝を着く。

 ヴァルトはアッシュの首目掛けて剣を振り上げる。

『罪人アッシュよ。最後に何か言い残した事はあるか?』

 王がアッシュにそう尋ねる。

「あぁ。」

 アッシュは小さくだがそう王に対し返事をした。

 王に対する言葉として失礼だが、王もヴァルトもその事に対し何も言わなかった。

 どういう技術か分からないが、先程まで王に使われていた、とある星でいうマイクの様な効果を目に見えない形でアッシュへと使われた。

『ぁ。あー。

 観てるか世界!!聴いてるかてめぇら!!

 俺の事を昔っから勇者じゃねーとか、偽勇者とか馬鹿にしてたがな!どうだ!!!てめぇら馬鹿が、勇者様〜とか言ってるこのクソ勇者をこの俺がぶっ殺してやったぞ!!

 てめぇら知ってるよな〜?俺の弱さを!散々馬鹿にして、散々蚩ってたんだからな〜。

 そんな俺にこいつは、このクソ勇者は負けたんだからもうこいつは勇者じゃねぇ。

 俺が・・・()()だ!!!!』



 プッ・・・ププッ・・・ハハハハハハハハハハハハ

 世界が嘲笑った。

 罪人アッシュの変わらない馬鹿さに。

「ふざけんなー!! 」

「バカにするなー!!」

 世界が怒った。

 自分達の英雄を救世主をこの国の希望を馬鹿にしたから。

 その間、ヴァルトとアッシュは世界の声に目もくれず、また何か2人で話している。

 2人ともどこかスッキリして、満足そうで・・・でもヴァルトだけどこか寂しそうで・・・・・・


「ありがとう」

 その言葉はどちらが言ったか分からない。どちらも言ったかもしれない。


 斬!!


 その勇者の一撃は素早く、綺麗で、滑らかで

 優しい一撃だった・・・。

 今ここに1人の罪人が死に、世界が平和になった。

 これはこんな最後を迎える少年の話。

読んでいただきありがとうございます。

しゃーない。書いてやるか。って人や

書いてやるよ。って人は感想を書いてくれると嬉しいです。

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