[設定]女房の階級について
女房の階級には、基本の五階級、そして特別な階級が二階級、計七階級がある。
〔特級女房〕
上流貴族出身の姫君から女房になったものが殆ど。姫同様に扱われることも多い。定員は三人で、冬の御殿から雪女房、秋の御殿から月女房、春の御殿から花女房が選ばれる。
〔一級女房〕
上流貴族出身の下位が女房となった者が多い。定員は十一人で、御殿の指揮を取ったり、留守を預かることもある重要役職。
〔二級女房〕
中流貴族出身の女房の一部が出世した者が多い。姫の代筆で文を返したり、文を届けることもあるという中堅の女房。定員は決まっていないが、一級女房の候補も数多く所属している。
〔三級女房〕
中流貴族出身の女房が殆ど。衣直しや儀式の準備を手伝うことも多く、神職の者も珍しくない。人の少ない御殿では重要な人材源。定員は決まっておらず、五階級の中で1番人数が多い。
〔四級女房〕
平民上がりや下流貴族出身の女房が殆どを占めるが、残りは病気などで仕事が不可になった者である。基本的に雑務を務める。定員は決まっていない。稀に四級から三級に昇格する者もいる。
(童たちのような侍女見習いも含めた総称)
☆特別な階級
《特別一級女房》
特別な功績を挙げた女房の中から選ばれ、その中でも特に貢献したもののみが賜る称号的な身分。不在の時期もあるが、現在は春の御殿に一人のみ在籍している。
《特別二級女房》
特別一級女房と同じく、大きな成果を挙げたものが賜る称号的身分。現在は不在。
以上二つの階級は、通常の一級女房・二級女房よりも立場は上となる。
また、六条院では女房は長く仕えていること、成果を上げることが重要視されるので、例え低い身分のものでも長く仕え、成果を出したものなら出世は出来るという仕組みになっている。