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援軍

 地下から出て来たリゲルはローズに言う。


「これで終わりではないぞ」


「分かっている。そなたの国も難儀だな、下手に欲など出さずともいいものを……」


「うちの親父は強欲なんだ。余所の国が良く見えてそれが欲しくなる…‥困ったものだ…そ…の性格の為、側室が多くてね。元気なのはいいが政の方にもっと関心を持って欲しいよ」

 と、やれやれと首を振る、


「俺は次男だ王にはなれん、その座も欲しいとは思っていない。今の兄を見ていると気の毒に思うよ、この国が欲しいのはザルガス王だけだ。そうはいっても王だからな、我々も逆らえん……ローズお前は恐ろしい事えを考えるのだな、まったく敵にしたくないよ」


「ならば私に協力する事だな、お前の命は守ってやる。次いでに城の掃除もしてやる」


「お前の国には魔族が多すぎる。国政も大変そうだからな」


「そうなんだ。治安が悪くてな兄上も困っている。所で今の弟子はレグルスとか言ったが、あの男は何者だ? ローズが拾ったらしい。しか、耳にせんがやたら城内でその名前を聞いたぞ、女どもが色めきだっていた。珍しい瞳の色をしているとか」


「その内に合わせてやる。掃除の時にな、ほれ、戴冠式の会場に連れていってやる。それが終わったら掃除の時間だ」

 ローズはリゲルを転移させた。そのままレグルスの所に行く。


「レグルス、これからの計画の話をする……」


「‥‥‥‥‥‥」


「本気か!」


「ああ本気だ」


 レグルスの顔は怒りに震える。

「何も関係ない民を犠牲にするのか!」


「そうだ」


「ローズ!」

 レグルスの声を無視して、その場を去る。レグルスは考えるがどうもローズの考えが読めない……

あんなに、民を人間を、命を大切に思っているローズの言葉とは思えない。だが、計画は実行される。


 戴冠式の翌日


 ザルガス国からの使者が来た。王はその言葉を聞き、ローズをみる。


「魔族の侵入ですか、どうされますか? 今は貴方がこの国の責任者だ。援軍を出すのも良いでしょう。貴方が命令を出せばいい」


「ローズ……頼む……援軍を……ザルガスへ……」


「承知いたしました。この国を空けるのもよくありませんので、兵は私が集めましょう。魔法使いも一緒に同行させますよ」


 側近達に声をかけるローズ、俺も呼ばれた。


「行くぞレグルス、ザルガスへ、その剣は魔族に反応す。、間違って民を切ってしまう事はない。安心して振るうがいい、城内にも魔族はいる。人間の姿をしているが魔族だ、迷うな剣を信じろ」


 少数だが援軍の準備が出来た、援軍はザルガスへ向かう。

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