表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/28

ローズの計画

 カノーブス国に向かったローズ。その国にもローズの弟子は勿論いる。その弟子達がローズを迎える。

城に入り、ローズは、王達と長い時間話した……自国の内乱は避けたい、ローズは水面下で協力を要請していた。その願いは聞き入れられた。

「それでは、王女はこちらで、事が終わるまでお預かりさせて頂きます」


「では、戴冠式で……」


ローズの計画が進んでいく。ーーーー。


 城に帰って来たローズは、陛下へ報告をする。カノーブス国は、今の王女が次期国王となる為の戴冠式が予定されている。今の陛下はご高齢だ、理由はそんな所だ。国の混乱を避ける為に王の座から退位されるそうだ。


 一か月後に予定はされていて、そのように公務も予定されている。出席者は、陛下と王女が来賓として招かれる。王は国に残る事になった。残される事で王は機嫌が悪い。だが、国の代表で行くのだ。国の王と時期王となる王女の出席は当然の事。帰って来たローズは俺に聞く。


「変わりはなかったか?」


「問題ないよ。王女さんも俺に懐いてくれて良かったよ。嫌われたらどうしようかと内心心配だったんだ。勇者の時にも会った事は無かったからな」


「良かったな。これからお前に重要な話がある‥‥‥!?」


 ローズ……思い切った事をする‥‥‥本気だ。


王女がこちらに走って来る、


「ローズ、帰って来ていたのですね、ほらこれを見て下さい!」

と、陶器の鉢植えに一輪の花が咲いている、


「魔力を調整しながら、注ぎ込んでみたのです、花を咲かせる事が出来ました」

嬉しそうに微笑む、


「ミラク王女は魔法の扱いも素晴らしい、私の弟子にしたい位ですよ」


「まあ!嬉しい!レグルスの教え方が上手いのですよ」


「いや、本当に覚えが早くて、俺より凄いですよ」

そこで、王女に腕を引っ張られる


「今度は転移魔法を教えてくれる約束ですよ」


そっと耳打ちするように話す、転移魔法は自分の身が危険な時に使えるようにしておけ、と、ローズから

言われていた、転移魔法は魔力消費が大きい、慣れないと体力の消費もかなりの負担となる、なので、

魔力の出し方、流れを訓練する為に教えた、花の成長速度を調整して、花を咲かせる、上手く出来ている。

俺はこれがなかなか出来なくてすぐ枯らしていたのに…


俺の腕を引っ張る、その姿を陛下も見ていた、


「どうだ?アトリア、悪くはなかろう?」


「そうですね、ミラクがあんなに嬉しそうにしているなんて、男性は苦手だったのに」


ローズはにっこりと笑う、

「見た目も悪くない、女のようだと、本人は言っていたがな」


「そうですね、ローズ知っていますか?城内にいる侍女達にも、人気がありましてよ、レグルスは」


「ほう…あいつには内緒にしておこう、勇者の時もモテて今回も…それはいかん!」

ローズの不機嫌な顔を見て陛下は笑う。


戴冠式に向かう準備が始まっている。…ローズの計画も…密かに…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ